ゴルフや仕事、人生における「感謝」と「気遣い」の好循環
「感じのいい人」から「また会いたい人」と思われる人になる!
毎年4月、新しく社会人となって羽ばたいていく人たちにとって、まずはじめに社会人としてのマナーを身に付け、感じの良い立ち居振る舞いができるようになることは最も大切なことです。
ただ、ビジネスの場面においては、「感じのいい人」として相手の出方をうかがうだけでは、お互いの関係は価値あるものとしての進展を見せることはありません。「感じのいい人」としてその場を終えるのではなく、もう一歩進んで、「また会いたい」と思われる人にならなければなりません。
「また会いたい」と思ってもらうためには、相手が何を望んでいるかを考え、相手にとって一番よい方法で、タイミングよく行動に移すことが必要です。そういった細やかな心くばりが相手の心の琴線にふれ、それが信頼関係につながり、ゆくゆくは「一緒に仕事をしたい」と思われ、ビジネス的にも人間的にも必ずバックアップしてくれる関係につながっていくでしょう。
まずは「感じのいい人」と思われるように
その第一歩として、重要なポイントが「第一印象」です。
どのビジネスマナー本にも必ず書かれていますが、「第一印象」の良し悪しが、その後のビジネスを左右すると言っても過言ではありません。
これほど重要な「第一印象」ですが、意外とその重要性を感じていない人が多いように思います。
「第一印象」の重要性は心理学の研究でも証明されています。
「人間には、最初に与えられた情報を強く印象に残してしまう傾向があり、その後の情報にも影響を与えてしまうため、なかなか最初の情報を覆すことができない」とされています。つまり、相手に「嫌だなあ」などど、最初にマイナスのイメージを抱かれてしまうとその後、どんなに相手にとって有益な話をしても、なかなか聞く耳を持ってもらえません。
物事の一番最初が記憶に残りやすい「初頭効果」と呼ばれる心理学の定説は、1970年代以降、多くの研究で実証されています。
またアメリカ・プリンストン大学の心理学者ジャニーン•ウィリスとアレクサンダー•トドロフは「人は第一印象を0.1秒で決めている」という論文を2006年に発表しました。
これは、被験者に知らない人の顔写真を見せ、その印象を判断してもらう実験を、露出時間を変えて5回行った結果をまとめたものです。その実験により、顔写真の露出時間が0.1秒で十分だということが分かりました。
人(の脳)が相手の対し、一定の印象を抱くには、0.1秒で十分だということです。
『人間は、ほんの一瞬で、外見(表情や身だしなみ・態度、その人の雰囲気など)を見て、瞬時に相手の印象の良し悪しを決める』
また、相手に与える「第一印象」のインパクトには3つの要素があり、視覚情報55%、聴覚情報38%、言語情報7%の割合であるといわれています。これはアメリカの心理学者アルバート・メラビアンの実験結果によるもので、「メラビアンの法則」として有名です。
つまり、ほんの一瞬、目に入る光景で「第一印象」のほとんどが決まります。
そして、「おはようございます」「はじめまして」「いつもお世話になっております」などの言葉を交わした瞬間に、はじめに目で感じた印象と合わせてその人の印象は確定するのです。
ゴルフ場にいると、様々な取引企業の担当の方とお話しさせていただきます。
営業で来られる初めての方とご挨拶させていただく場合、「第一印象」、特に「服装」に目がいきます。ゴルフ場のドレスコードは長らくのデリケートな問題です。弊社ゴルフ場のことを事前に理解して、気遣いしていただいたと感じられる服装かどうかがどうしても気になってしまうのです。
何年か前にクラブハウス改修工事の見積もりをお願いするため、建築設計家の方に来ていただいたとき、その方の服装を見て「どんなに腕が良くても、この人とは取引しない!」と一瞬で決めてしまったことがあります。
高級外車に乗って、皮ジャンにダメージジーンズという出で立ち。街中なら“イケてる男前”でしょう。
しかし、会員制ゴルフ場のクラブハウスに入場いただくには少々相応しくない服装だと「第一印象」で感じてしまいました。
会員をはじめとする多くのゴルファーが長く培ってきたゴルフ場の歴史やイメージを考慮して、その雰囲気にあった改修デザインをご提案いただけないような気がしたので、早々にお引き取りいただきました。
もちろん、「第一印象」がすべてではありません。相手と会う回数や時間を重ねることで、良い面に気付くこともあります。挽回するチャンスはゼロではないということです。ただし、それには大変な時間とエネルギーが掛かります。そして運も必要です。
やはり、第一印象が好印象の方が、その後のビジネスの展開がスムーズになるのです。
ゴルフは、一日あれば「感じのいい人」から「また会いたい人」になれる
ビジネスに限らず、ゴルフにおいても第一印象はとても大切です。
初めて顔合わせをしたときに好印象の方が、その日一日を楽しく過ごせ、スコアも良い方向に進むことは言うまでもありません。
上司や取引先の人、初めて出会う人、顔見知りだけど今まであまり話したことがない人などと一緒にプレーする場合、その日に見せる第一印象によって、一日楽しく過ごせるのか、気の乗らない長い嫌な一日となりそうなのかを無意識のうちに判断してしまいます。
ゴルフの場合は、その日のうちに相手がどういう人間なのか、その本質に近い部分が見えます。
「第一印象」どうりなのか違うのかが明確となり、「第一印象」どうりに一緒にプレーしても楽しくないと思われてしまったなら、「この人とは二度とゴルフをしない」、ひいては「この人のいる会社とは取引しない」とまでなってしまうかもしれません。たった一日で、このような印象まで与えてしまうのです。
反対に「第一印象」が良く、ラウンド中もその印象どおりお互いにゴルフが楽しめたのなら、たった一日で信頼を勝ち取ることもできます。
人間関係の中で一番大事なのは、お互いの信頼関係ですが、ゴルフを1ラウンド、約6時間をともに過ごせば、その人が信頼できる人かどうかはだいたい分かります。
「今日は楽しかった。また一緒にゴルフをしよう!」と言ってもらえるようになりたいものですね。
参考文献
「人生を変えるマナー」三厨万妃江/あさ出版
「ビジネスマナー「気配り」レッスン37」尾形圭子/学研
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「今からでも遅くないゴルフマナー&ルール」
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