林の中や崖下、隣のホールから打つときのゴルフマナーとルール

谷光高

谷光高

テーマ:これだけは知っておきたいゴルフルール

林の中や崖下から打つときは周囲への意思表示が大切

初心者は、フェアウェイだけを進んでプレーすることはできません。
ショットが安定しないので、どうしてもフェアウェイをまたぐように、左右のラフを行き交いながらプレーすることが多くなります。そして次にどこに向いて打てばよいか分からないような深い林の中に打ち込んでしまったり、急な傾斜地の底にボールが落ちたり、はたまた隣のホールへ打ち込んだりというハプニングに数多く見舞われます。

ハプニングからのリカバリーは、「これから自分がどうするのか、どの方向を狙っていくのか」を自分自身で明確に決めてプレーしなければなりませんが、コースのレイアウトが完全に頭に入っていないと、どうしたらいいのか全く分からなくてパニックになってしまうことがあります。

そんなときには、キャディーさんや同伴のプレーヤーに遠慮なく、フェアウェイやグリーンなどの狙うべき方向やピンの位置をプレーの線上に立ってもらったりして教えてもらいましょう。

最終的にどこを狙うのかは自分で決めなければいけませんが、ルール上、そのための情報は他の人に教えてもらっても問題ありません(規則8「アドバイス」)。
必要な情報を仕入れた上で、「一旦フェアウェイに出します」とか「グリーンを狙います」など、必ず周囲の人に意思表示をしましょう。

深い林の中や、崖下、隣のコースなどからフェアウェイに早く戻りたい一心で、周囲の確認もせず、サッと打ってしまったりしていませんか?
何も言わずに打ってしまうと、他のプレーヤーやキャディーさんも気づかず、飛んできたボールに当たる事故が起こらないとも限りません。

また、打ったボールの行方を見失ってしまうことも多く、またボール探しをするはめになり、スロープレーにもつながってしまいます。

必ず、「打ちまーす!」という周囲に伝わるように声を掛けて、ボールの行方を見てもらうようにしましょう。

狙う方向が見えないときは、方向を示してあげよう!

反対に、同伴プレーヤーが、崖下からのショットなどのトラブルに見舞われている場合には、進んでピンの位置やフェアウェイなどの狙う方向をプレーの線上に立つなどして教えてあげましょう。

ただし狙う方向を知らせたら、打つ前にその位置から速やかに離れなければいけません。
ストローク(※ボールを打つ意思を持ったスイング)するまでにプレーの線の指示を止めなければルール違反となります(規則8「アドバイス」)。また危険でもあります。
方向だけ示したら、スイングを始める前に、ただちに安全な位置まで下がりましょう。

林からのショットの判断は冷静に

林の中にボールが入ったら、平常心を保つことが難しいと思いませんか?
まずは林から出したいけど、1発でグリーンオンも狙いたいし。。。

しかし初心者プレーヤーではグリーンに乗せたい気持ちが強過ぎて、力んでしまい、思った通りにいくことは非常に低い確率でしょう。

まずは林から出すだけにするか、グリーン方向を狙うかは自分自身の判断ですが、木に跳ね返って自分に当たったり、同伴競技者に当たったりして、思わぬ事故につながる可能性があるかもしれないということを心得ておきましょう。

一呼吸おいて冷静に判断することが大切です。周囲に人がいないかどうか必ず確認してください。後方でも危険ですので、安全な位置まで退避してもらうように声を掛けてください。
そして安全をしっかり確かめてからショットするようにしましょう。
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谷光高
専門家

谷光高(ゴルフ場経営者)

新有馬開発株式会社(有馬カンツリー倶楽部)

一部の人が楽しむゴルフから、誰もが気軽に楽しめるゴルフへ。日本のゴルフ文化を変えるため、ゴルフ初心者へのサポートや子どもたちへのレッスン、学校の授業などを行い、初心者にゴルフを楽しむ機会を提供している

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