高齢社員によるゴルフ場「グリーンの刈込み」作業
プロのトーナメントが冬場には行われないように、冬のゴルフには他のシーズンにない厄介な面があります。それでもゴルフは雪さえ積もらなければ、年中楽しめるスポーツです。なのにゴルファーは冬のゴルフを敬遠しがちです。だからこそ初心者ゴルファーの練習ラウンドにはうってつけの季節といえるのではないでしょうか。今回は「冬ゴルフ」について考えてみます。
冬のゴルフコース
夏と冬では、ゴルフコースの状況が大きく異なります。まずは冬枯れした芝生。夏場は生育旺盛でボールが隠れるぐらいに立って伸びていたラフやアプローチの芝が、冬になるときれいに短く刈られた状態の枯れ芝となっています。夏場と比べると冬枯れした芝生は抵抗が弱くなり、ラフからのショットやグラスバンカーなどでは、むしろ打ちやすくなっています。
厄介なのはグリーン。グリーンは硬くなり、寒い地域の場合、グリーン面が凍ってしまってコンクリートのようにカチカチになってしまいます。そうなるとグリーンにボールを乗せるのは至難の業。直接オンしたボールは、「コーン!」という音ともに高々と跳ねてグリーンの奥までこぼれてしまいます。
また有馬カンツリー倶楽部のある兵庫県三田市のように一日の気温差(2月の平均最低気温-2.0℃、平均最高気温8.3℃)が10℃以上になるような地域では、気温の上昇とともに凍った表面が解けて柔らかくなり、朝と昼、日陰と日なたとではグリーンの状態が大きく変化します。
これによりグリーンのスピードは大きく異なり、ゴルファーの距離感覚を狂わせます。あらかじめ、このことを認識してプレーに臨むことが重要となります。
冬の飛距離
冬のゴルフでは、飛距離が落ちてしまうのも重要な注意点。個人差もありますが、一般的な男性ゴルファーだとアイアンで一番手近い差が出る場合があります。夏場と同じように打っていると当然距離が合わなくなってしまいます。
飛距離の出ない理由として、寒さでクラブの金属部分が硬くなり、特にシャフトのしなりが生かせないこと、寒さによって十分に身体のパワーが出ないことなどがあげられますが、最も大きい理由は、冷え切ったボールが硬くなって反発力が落ちることと、気温低下による空気密度の上昇による空気抵抗の増大によるものと考えられています。気温10℃での空気抵抗は、35℃のそれを9%も上回るという結果も出ているそうです。
こんなときには、ボールを前もって温めておくのが効果的。使い捨てカイロをボールとともにポケットにいれ、ボールの温度を下げないようにしておきます。打感がやわらかくなり、飛距離ロスも抑えることができます。
あわせて、弊社開発の「ディボット・スティック」も寒さのために素材が硬化して折れやすくなるので、一緒にカイロで温めてやってください。
使い捨てカイロは、身体を温めたり、ボールや「ディボット・スティック」を温めたりと冬ゴルフのマストアイテムです。ゴルフ場で無料配布してくれる場合もありますが、念のため持参したほうが良いでしょう。
※ただし、公式競技においては、ラウンド中にボールを意図的に暖めて使用することは規則14-3の違反となり、「競技失格」となります。ご注意ください。
冬ゴルフは飛距離が出ないし、薄芝でインパクトも芯を外してトラブルしがちです。
しかし夏場のピンと立っている芝生とは違い、地面がむき出しなのでラン(※打ったボールが地面に落ちてから転がる距離)は出ます。キャリー(※打ったボールの空中距離)が出なくても、夏場には絶対に届かないバンカーにも、コロコロ転がって入ってしまう程のランが出ます。
アプローチでの距離感も重要です。グリーンに落ちてからのランが、通常よりかなり長くなります。アイアンショットでもアプローチでも手前から寄せていくというセオリーを忠実に実行したいところです。
冬のティーショットではウエアを重ね着しているので、下半身もどっしりと余分に動きにくく、普段は上半身を捻り過ぎてボールを大きく曲げてしまう人が、冬は身体が回りにくいので、真っ直ぐ飛びやすいなんてこともあるかも。
また冬の空気は澄んでいるので、飛んでいくボールの軌道がよく見えます。
入念なウォーミングアップを!
冬ゴルフの特徴、それは当たり前ですが「寒い」こと。そのため、特に朝のうちは身体も動きにくく、関節の可動域も小さくなります。夏場と同じようにはスイングできないことをまず念頭に入れることが必要でしょう。
朝一番のティーショットやトラブルショットなど、急に力を入れるようなシチュエーションは要注意。瞬間的にかかる負荷で筋肉などを傷めてしまうおそれがあります。寒い朝にはスタート時間ぎりぎりまでレストランでコーヒーでも飲んでいたいところですが、怪我の防止のためにもラウンド前のストレッチとウォーミングアップを入念に!
またプレー前はもちろんですが、プレー中もなるべくストレッチして身体をほぐしておくことが大切です。ケガ防止につながり、また可動域を広げる運動を行うことで、結果の向上にも役立つでしょう。
初心者ゴルファーにとって「冬ゴルフ」の良いところ
何より、ゴルフのオンシーズンに比べて、プレーフィーが安い!!
“おこづかい”だけでは行けないような、お高めのゴルフ場でも冬なら十分許容範囲内に入るかも。
また土日でも予約が取りやすく、好きな時間も選べます。
午後から暖かくなって、「追加ハーフを行きたい」というニーズのためのお得プランを用意しているゴルフ場も数多くあります。
また、鍋物などの冬のゴルフ場の温かい食事は、この時期何よりの楽しみです。
ホールアウト後に入るお風呂も楽しみのひとつで、冷え切った身体が元に戻る感覚は何とも言えません。
この冬の時期は初心者がレベルアップするための、また翌春のゴルフコンペに向けてみっちり鍛えるためのラウンド練習を積み重ねる時期と言っても過言ではありません。
私もなぜか冬ゴルフがほとんど。寒さと当たり前のように戦っています。
吹雪の中でのゴルフだけは勘弁して欲しいところですが、冬ゴルフも結構楽しめると思いますよ。
寒さに負けず、「冬ゴルフ」を楽しみましょう!
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