愛している、でも、夫が怖い?

村越真里子

村越真里子

テーマ:夫婦関係修復について



今日のタイトルは、私に相談される妻の多くが持っている感情です。
夫が浮気をして、妻を裏切った・・・・
この事にとても傷ついた妻が私に「夫を愛しているから信じるにはどうしたらいいですか?」と問われます。

【愛する人が信じられない】


これは、愛しているけれど、信じれないという気持ちを同列に考えるから無理があるのです。
愛する事と、信じる事は、別物なのです。

例えば、母親が、どれだけ息子に裏切られても、息子がどれだけ非行少年であろうと、息子を愛しているのです。
ここに「信じる」という言葉を使うとしたら、唯一使えるのは
息子は、いつか厚生することを「信じる」という事です。
これを「無償の愛」と呼びます。

私はこの世で、無償の愛と呼べる美しい愛は見返りを求めない「母なる愛」と思います。

ここで話を元に戻しますが、私へ寄せられる妻からの相談は
夫の浮気で傷ついて、夫へ浮気相手と切れて欲しくて、話し合いをしたら、夫が逆ギレした。
そこで、浮気問題について、夫とは話し合いが出来なくなり
どうしたらいいかという相談です。
夫に疑いの言葉を掛けると、夫が怒るというおかしな現象です。
自分が妻を裏切っておいて、その自分を信じない妻に怒るという傲慢。
そんな夫でも信じたいのは愛しているからと、相談者は言われます。

【愛する事と信じる事は別問題】


もう一度、言いますね。
愛する事と信じる事は別問題です。

だから、愛する為に信じる必要はないのです。
極端な言い方をすれば、信じられないけれど、愛しているという言葉が正しいと思います。

愛しているという思いに恐怖感が含まれるのは、本来なら相反する思いですが
最大限、理解するなら
「愛とは矛盾だらけ」と解釈するとして、話を進めますね。

もう少し噛み砕いて言うと、夫とこの先、一緒に暮らしていく為に、疑いの気持ちを持っていると、やっていけないという事もありますが、実際は夫が、妻から疑われる事に怒っていて、
「これ以上、俺を疑うなら離婚だ」と脅かしているという事です。

そうして、疑いを晴らそうとせず、疑う妻を脅かしているという事です。
だから、これ以上、夫を疑うと家庭が存続できないという事です。
その為、家庭を続ける為に、一旦浮気問題や事実関係には蓋をして、夫婦を続けようという事です。

ここで「信じられない」という気持ちが消せないから、妻は苦しむのです。
もっと言えば、夫を愛しているなら「信じる」というお供物と物々交換にはならないのです。

では、ここで、何故、夫は信じて貰えないと逆ギレするのでしょうか?
それは、善意で解釈すると、もう終わった事に、いつまでもぐちぐち言われたくないからです。
悪意のある解釈をすれば浮気を止める気持ちがなく
継続する為に妻からの詮索は邪魔になります。

【女性と男性の違い】


女性は、古い話でもほじくり出して、いつまでもぐちぐち言う癖があります
男性にとっては、終わった事に文句を言われるのは、苦痛ですね。
でも、今回の、夫側の苦痛とは、妻が夫の浮気を詮索する事なのです。
その為に、夫を疑う妻に対して逆ギレするのです。
夫に逆らえば、夫が逆ギレするという単純な構図です。

だから、妻が夫を信じようとして苦しむ必要はないのです。
信じられないのに、無理して信じる必要はないのです。
ましてや、愛する為に信じるなんて、ナンセンスなのです。

では、どうすれば正解かと言うと
「今は信じられないけれど、愛している事には変わりない」という事です。

【見返りは求めない方が良い】


もっと言えば、信じたからと言って、愛されるわけでもない。
残念だけど、愛した分量が、同等に愛され返される物でもない。

だから、愛するのは存分に愛したらいい。
但し、そこで脅かしてくるような夫なら、半分しか愛さなくていい。

妻が疑いを持たずに、盲目的に夫を信じるという事は変な事なのです。
悪い事は悪い事。
それはしっかり軸に持っておいて「でもやっぱり、家族だから愛している」でいいのです。
無理して夫を信じるのではなく、無理をせず、夫を大事に思えばいいのです。
そんな中で、真実を求めるなら、それはそれで明らかにしていく。

ここには、夫への恐怖心との戦いはありますが、そもそも愛する存在が怖いなんて、おかしなことだと自覚し、真実と、愛情は分けて考えましょう。
疑わしい事を何でも、言葉で問うと、逆ギレされるなら、言葉にしなければいいのです。貴女が言葉に出して聞くから、夫が怒るだけでそれで愛情が無くなるという事とはイコールにはなりません。
真実は言葉以外で、確かめる方法はいくらでもあります。
その他の手段を考えてみましょう。

では、今日はここ迄。

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村越真里子
専門家

村越真里子

Re婚かうんせらぴー

最優先は夫婦の危機回避。浮気問題解決と夫婦の関係修復は分けて考えまずは離婚を回避し、その上で夫婦の修復を図ります。行動心理学を基に、今後同じ問題が起きないように予防も含め対策を練るのが使命です。

村越真里子プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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