事実が必ずしも真実とは限らない

村越真里子

村越真里子

テーマ:夫の気持ちを知りたい

今日のタイトルは、ちょっと詩的でしょ?
または「ン?」なんのこっちゃと思った方が多いかもしれませんが少しお付き合いください。
相談者によく問われる事に「夫の本当の胸の内を知りたい」と言われます。
色々ご主人には、偽られて、裏切られて「もう真実しか聞きたくない」と思っているかもしれません。
でも、男性って、例え同性の男友達にさえ、言える範囲の事しか言いません。
しかし男同士は、言葉で聞かなくても理解し合っている部分があります。
だから言葉にしなくても分かり合えるのです。
所が、男と女となると言葉で説明してもらっても途端に、無理解という壁が出来てしまうのです。
思い出して下さい。

【言葉は無くても理解は出来る】





子供がまだ言葉を発しない赤ちゃんの頃。
お腹が空いたと泣き、おむつか汚れても泣き、眠い時は誰も寝る事を阻止してないのに、眠いとぐずります。
ママだったら、言葉が無くても、全部理解出来たじゃないですか。
それなのに、思春期になった途端に、母親に口を利かなくなったりして不貞腐れます。
特に男の子の反抗的な態度で口も利かなくなったりする息子に悲しくて仕方がなかった思い出はありませんか?
でも、そんな最中でも、しかし、そのままの状態が一生続くなんて思わないし、どこかでいつかはまた昔のように話が出来る親子になれると期待をしていませんでしたか?
そう、いつかはまた・・・と信じていたのです。もの言わずとも見守ってやろうと待つ気持ちがあったはずです
それなのに、こと、夫となるとどうでしょうか?
「貴男の気持ちを教えて」「本当の事を教えて」と、何度問うても貴女が納得する事は言ってくれない。
それで、悲しくなって、何度も折に触れて、また「なんで、なんで?」と聞いてしまう。
赤ちゃんは言葉が無くても理解出来たのに、大人は言葉を一杯尽くしても、話せば話すほど分からないという感情がうまれます。
つまりそれは、分からないというより、貴女が理解できる事と、出来ない事があるという事です。
それは女性だから理解出来ないのか、貴女というパーソナルな部分で理解を出来ないのかは分かりません。

【男と女の間の深い溝】





でも、男女というのは、分かり合えない部分があるという事を最初から理解しておけば、そんなに深く追求しなくても、別に、それはそれとして流せるようになります。
だって、私はあまり学生時代に勉強もしなかったので、高校止まりです。
特に数学が苦手で、未だに数字には嫌悪感があります。大学生の教科書なんてチンプンカンプン。
だから、分かるはずがない数学は、スルーしても、はなから問題を解こうと思ってないので気にならない。
理解出来ないという事に、焦りも不安も感じません。
ま、これが夫婦となると、相手の気持ちが分らないという事は不安になるかもしれませんが、はなから分るはずがないという考え方をもって、少し開き直るくらいがちょうど良い。
男の子は思春期の頃、身体の中に常に爆発しそうな衝動という爆弾を抱え持っています。
性の事は、母親という女性には、到底理解して貰えるものとは思っていませんし、何よりも爆弾は恥ずかしいものなのです。
それを母親は、息子の不機嫌を「なんで、なんで」と聞くから「うるせえババア」となる訳です。

【性のコントールは理性?】





では大人の夫はどうでしょうか?
思春期の息子よりかは、大人な分、少しは口は回りますが、それとて、男性特有の性の衝動の話なんて
いくら妻でも、女性が理解できると思っていません。
ましてや、その性の衝動には「浮気」という悪行がセットになっている訳ですから、その悪行の本音とかを
妻に分るように丁寧に説明できるはずがない。
だから「なんで浮気したの?その浮気相手に何を求めたの?教えて」と、妻に聞かれたところで、理路整然と話せるはずがないのです。
だから、実際とは違う事を言ってしまうので妻は余計に分からなくなってしまうのです。
その結果、もっと理解しようと、深く掘り下げて聞いていくと、ご主人の方も、元々説明する必要を感じてないというのが根底にあるので、あまり追及されると「自分でも自分がよくわかない」という事を言います。

【嘘の中に真実がある】


この言葉は、追い詰められた男性の殆どが異口同音に言う言葉です。
なので、この言葉を言う時は、自分を守りたいという気持ちもありますが、それ以上に妻には、男の
ゲスイ本音を聞かせられないという事こそが本音なのです。
だから、妻の貴女にご主人が、「よく分からない」という言葉を言う時は、胡麻化しているというよりかは
夫婦を存続させたいという気持ちの表れだと思って下さい。
と言う事は、妻は夫の本音を聞きたいと思っているけれど、夫は本音を言うと妻を本当に失望させる結果になるという事を分かっているので、「説明がつかない」と言う言葉で説明を避ける事で 夫婦が破綻する事を避けていると考えられます。
つまり、本音を言うと夫婦がもう、元に戻れなくなるという事です。
だから、夫の浮気をした理由などは、どうせつまらないゲスイ事なのですから、それを言わないという事は
夫が妻を傷つけまいとする思いやりだと思って下さい。
なにもかも、あけすけに、妻が傷つこうが、どう思われようが、どうでもよくなった時は、それはもう夫婦として相手への思いやりを失った時です。
夫が嘘をついている内が「花」だという事です。

【真実と事実は別】

事実は、身体の上に起きても、真実は心の中にあります。
事実が必ずしも真実とは限りません。

では今日はここまで。

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村越真里子
専門家

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Re婚かうんせらぴー

最優先は夫婦の危機回避。浮気問題解決と夫婦の関係修復は分けて考えまずは離婚を回避し、その上で夫婦の修復を図ります。行動心理学を基に、今後同じ問題が起きないように予防も含め対策を練るのが使命です。

村越真里子プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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