浮気夫はエロい、これを理解する事から始まる」Vol.2

村越真里子

村越真里子

テーマ:夫の気持ちを知りたい

浮気夫はエロい、これを理解する事から始まる・・・・
先日も書いた事に引き続き、説明していきます。

最初に申し上げておきますが、このタイトルで何が言いたかったかと言うと
妻にとって夫がエロいと言う事は、認めたくないのです。
何故なら、夫からも、「それほどセックスには貪欲ではない」と普段から聞かされたり、または夫との性生活でも実際そのように実感してきたからという実体験があるからです。

だから、夫がエロいと言う事はこれまで見て来た夫像が壊れるだけではなく、エロいという延長線上にセックスがあるからです。
ここを認めたくない妻は、夫の浮気に気付いて問い詰めたら、たいてい下記の言葉が返ってきます。

A「浮気相手とは深い関係ではない」
B「浮気相手とは既に終わった過去の事」

これらの言葉は浮気夫の常套句です。

一見、言い訳のように聞こえますが実は夫は自分の為に言った言葉ではなく、妻を安心させる為の言葉でもあります。

しかし、同じように見えてもこの二つの答えには、少し違いがあります。
今日はこのAとBの違いに関して書いていきたいと思います。

【A「浮気相手とは深い関係ではない」】

前回も書きましたが、妻にとって、夫が浮気相手と肉体関係があっては困るのです。
何故なら、夫から「男性として機能しない」という事を聞いていたり、「年齢的にも精力がない」と普段から摺りこまれているからです。

確かに普段は仕事の疲れなどで、妻とも久しくスキンシップしていないという事があるので、妻にとっても、夫がそういうことを出来る人じゃないというスタンスで時間が流れて来たのです。

だから、浮気の話が浮上したからと言って、急に体力が湧いてくるという事は信じ難い。

また基本的に、男性としてガツガツしているタイプではない・・・こういう夫だと思っていたのに、浮気相手とセックスをしていたという事は、妻に対しては、二重人格にさえ思えてしまうのです。

浮気はある意味、裏切りです。
しかし、妻には裏切り以上にショックなのは、もう一人、別の隠された人間像を持っていたという事の方がショックなのです。

ただ、これは二重人格というような、たいそうな話ではありません。

私達、女性だって、普段家庭での食事は毎日の事になると刺激がないのです。まして妻が作った物をテーブルに並べても、何も驚きはないのです。

しかし、外の食事は、自分がオーダーしたとしても、出てくるまで心待ちにするのです。
要は、日常と、非日常。
この非日常というのは刺激的で、興奮要素があるので、食べたいという風に欲求するのです。

家庭では刺激がないから妻とはセックスがない。これは何も悪い事ではありません。
その状態が、家は身体を休める所という気持ちでそうなっているのであれば、セックスがない事も
休息の印なのです。

しかし、妻とはスキンシップもなく、そもそもセックスが途切れてしまった理由に、妻との諍いがベースにあれば、そこから夫婦の関係が冷え込んだという風に関連付けて考えています。
そして夫婦が冷え切った関係というのは「愛」が無くなったからと考えがちです。

つまり、夫婦が冷え込んだ結果、セックスも無くなっているという事は、浮気相手とは、冷え込みの反対で、「ホットな愛ある関係」という風に考えてしまいます。

ここでも妻の考え癖の一つで、「セックスと愛」はペアだと思っているのです。

しかし男性は自分自身風俗にも行くという事で、必ずしもセックスに愛は必要ないという事を分かっていますが妻はセックスをする起動になるのは「愛」だという刷り込みがあるので、風俗にさえやきもちを焼いてしまいます。

だから浮気相手には尚更、セックスの関係があるとしたらそこに「愛」があると思ってしまうのです。

そういう妻の考えを夫は重々承知している為「愛はない」という為に「肉体関係はない」というのです。

【B「浮気相手とは既に終わった過去の事」】
浮気の事実を認め、浮気相手とは肉体関係があったと認めざるを得ない場合は、「そういうことはあったけれど、終わった事だ」という風に過去の話にするのです。
その認める理由は妻にしっかり証拠を握られてしまった場合です。
例えば浮気相手とのLINEのやり取りなどを、見られてしまった場合は、認めざるを得ない場合は
「終わった話をいつまでグズグズ言っているのだ」と反撃する為でもあります。

妻も夫の浮気は終わった事としたいという意味は、今現在夫婦は修復に向かっているという気持ちもあるから、夫も、それは終わった事じゃないと、現在修復中となると辻褄が合わないのです。
だから終わった事にするのですが、ここが問題です。

実際に終わったのであれば、問題ないのですが、終わってないのに終わっているというのは、ある意味浮気は現在進行形であるという表れでもあります。

この事を踏まえて、妻がするべきことは検証です。
「実際はどうなのだ」という検証が必要になってきます。

浮気相手との間に、愛があるか、ないかという形のないものの検証は難しいのですが、それは検証によって、推察できるようになるのです。

だからAにしてもBにしても、どちらも検証が必要です。
その検証の仕方は、夫の行動やライフスタイルによっても違いますので、これは個々のご相談でお聞きした上で、検証の仕方をお伝えしたいと思います。

そこで、タイトルにあるように夫がエロいという事が浮気問題の出口につながるという話ですがこれは妻にとっては非常に知りたくない夫像です。

少しくらいエッチであるとか、少しくらい浮気心があるというのは どの家庭の男性にもある事ですが、妻にとって夫がエロいという事は浮気相手にセックスを求めているという事が屈辱なのです。

それは妻にとっては「愛イコールセックス」という方程式があって、浮気をする前には妻と愛ある生活があったのに、今、妻とはそれがないという事は浮気相手に愛があるから・・・という構図に思いがちです。

勿論それも一理あるのですが、何も浮気相手とのセックスは愛だけではありません。

男性にすれば自分の欲望に添ってくれるというのはありがたい存在です。
それを便利な存在と言うかは別として、一時的には男性にとってもそれを「愛」と勘違いするのかもしえません。

愛とは、家庭とは、家族とは・・・・
と考えていくと、本物の愛とは、建設的な事だと思うのです。
でも、夫と浮気以前から反りが合わなくなって、何かと喧嘩腰になると、夫婦が破綻へと進むように思えます。
破綻、破壊・・・・それと建設的と言うのは真逆の言葉ですね。

妻にすれば、自分達夫婦が破綻の一途をたどっていくようで、とても不安になります。
夫婦の間を修復しようにも、その足掛かりになるセックスも遠のいて来たという事なら、益々修復の入り口を失ってしまいます。

その上で妻と夫の間で長い間セックスが無かった事もどこか浮気相手に負けている感じがするのです。
(*妻ともセックスがあり、浮気相手ともセックスがあるという場合は別のタイプですので、別の機会に書きますが、実はこのケースは離婚になる率は低いのです。)

ただ妻にとって浮気相手ともセックスをし、妻ともセックスをするというのは並列に並ぶ屈辱なのです。
この根底にあるのはセックスは愛が無ければ成り立たないと考えですが愛にも色んな愛があるのです。

そこで今日のタイトルですが、夫がエロいという事は、セックスを求めた浮気と言う事になります。
また、妻は、そのセックスを避けたいと思う気持ちがある場合、心の底で下等な物と考えている節があります。
だからそのセックスを求めて浮気相手とそういう関係になる夫は、下等な生き物という変な軽蔑が起きます。
しかし、本当の問題は、妻の貴女が、あまりセックスと言う物をいい風に考えていないという事があります。その原因は色々あるかもしれませんが、セックスを忌み嫌う妻と、それをウェルカムな浮気相手とでは、夫からは、どちらが開かれた心に感じるでしょうか?

私は常々、こうした問題は心と体と分けて考えるべきと言っていますが、夫側も誤解をしている部分があり、浮気という恋のマジックに掛かっています。

妻が夫を毛嫌いし、スキンシップさえ受け入れない妻と、緩いタイプではあるけれど、その男の欲望を満たしてくれる浮気相手には「心が通じた」と言う風な妄想を抱いてしまいます。

その意味で、真実の愛かどうかは分かりませんが、少なくとも夫の愛や、欲求をシャットアウトしない浮気相手には、親しみを覚えるのは無理ない事。

こうした浮気の構図を知る事は、妻には試練かもしれませんが必要です。
こうして、セックスの事、愛の事、色々検証していくと見えてくることがあるので、是非頑張って解明していきましょう。
では今日はここまで。

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村越真里子
専門家

村越真里子

Re婚かうんせらぴー

最優先は夫婦の危機回避。浮気問題解決と夫婦の関係修復は分けて考えまずは離婚を回避し、その上で夫婦の修復を図ります。行動心理学を基に、今後同じ問題が起きないように予防も含め対策を練るのが使命です。

村越真里子プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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