小倉優子さん「騙すならばれないように」
今、お笑いコンビ、天竺鼠の瀬下さんの不倫が週刊文春の記事で発表されました。
それに対し、芸人仲間がツイッター投稿したり、本人の謝罪文が出たりして、わちゃわちゃしてます。
でも、一応、瀬下さんが世間にはお詫びして、奥様にも謝罪して、一件落着の様子です。
芸能人は目立つ分、週刊誌もネタとして取り上げるのは本が売れるからというのもありますが
世間へのメッセージ性が強い事は言うまでもありません。
でも、こうしたスタイルが一般人に通用するかと言うと全然別なのです。
何故なら芸能人は人気商売ですから、人気を失う事は致命傷になるのです。
そしてテレビ番組や、コマーシャル、またタレントを支えるプロダクションという、大きな人数がタレントの周りで動いて下さっています。
その人たちのお給料もさることながら、業界のお金はこうしたタレントさんの働きで成り立っていると言えるので、それらの業界に携わる方たちに影響を与えてはいけないという事があります。
その周りの方々への感謝は忘れてはいけないし、タレントイメージを損なってはいけないという事で、謝罪をするのです。その理由はタレントだから、という事です。
しかし、タレント同士が言うには、最終的には家族や奥様が許せばそれで済む話だから、世間に向けては謝る必要はないのじゃないか、と口々に言いますが、テレビを見てくれたり、ファンの人たちへ対応としては、開き直る事は出来ないでしょう。
その為に、文書等で謝罪するのは当然かもしれませんが、究極の事を言うと、不倫は家族への裏切りだから、家族さえ許してくれるなら、それでいいのです。
でも、もし、タレントがCMの影響も関係ない。番組スタッフも関係ない。好感度で売っているタレントじゃないから、別に世間に向けて謝罪する必要もない、となると謝る必要なんてないのです。
そこで、ここまでが前フリの話として。
では、一般家庭においてはどうでしょうか?
一般家庭に親父さんが不倫をしても、他人には何も影響はありません。
CMもなければスタッフもいない。世間の評判も関係ない一般人は、謝るとしたら、妻だけになります。
しかし、今はテレビの番組などで、不倫をしたら謝罪会見までするタレントがいるくらいなので、不倫イコール謝罪という形が一般家庭の妻にも当たり前になってしまっています。
当然、不倫は家庭を顧みず、妻を裏切った事ですから、謝るのは当然ですが、それは反省をしていてこそです。
正直に言うと、タレントさんは家族が傷つく事も避けたいでしょうけれど、一番重要なのは、タレント生命が絶たれる事です。
だから、それを絶たれない為に謝るのです。
家族が2の次とはいいませんが、仕事を失っては家族も養えませんから、タレントさんは自分のタレント生命の為に世間に向けて謝罪をしていると言って間違いはありません。
それを一般家庭の妻も、同じように捉えて、夫の浮気が発覚したから、謝って貰いたいという形がスタンダードになりつつあります。
勿論、夫婦関係の立て直しの為には、夫が妻へ謝るという気持ちは大事です。
しかし、そもそも夫が夫婦を立て直そうと思っていなかったら?というのが、今日のテーマの根幹となります。
謝るという意味は。悪いと認めるから、反省もする。
反省をするから、二度としないように努力する。
努力をするから夫婦が修復できる。
これらが謝罪に求める効果です。
でも逆を言うと、夫が「浮気はしつつも、家庭は壊さないからこの形のまま行く」と決めているとしたら
そこに妻が謝罪だけを求めても、お互いが折り合えないのです。
何故なら、妻の考えは、夫が浮気をしている事がバレたら妻に謝罪するものという刷り込みがあるからです。
しかし、一般家庭の夫の場合、本当に悪いと思ったら謝罪するでしょうけれど、妻が謝罪を強要したり、
謝る事が当たり前と思っているようでは、夫は反発するかもしれません。
つまり、浮気は善くない事だと思ってはいても、妻の事も、憎んでいるような夫婦関係の場合は、ごめんなさいと素直に言う事は出来ないのです。
確かに浮気は褒められたことじゃない。
でもそれを引き起こす原因は、妻側にもあったじゃないか、という気持ちが夫にある場合、妻が夫に謝罪して当然と思っていても、夫はそうならないのです。
夫婦はどちらかだけが悪いという事はありません。
だからと言って五分五分で夫婦が公平に悪いとは言いません。
浮気は確かによくない事です。でも浮気は色んな問題の結果だとしたら、結果対原因の割合は
6対4くらいです。
結果的に6割夫が悪いとしても4割は夫婦の中に問題があるのです。
100ゼロではないのです。
だからそれを引き起こす原因を全く触れずに、とにかく謝罪をしてもらおうという妻の姿勢があったら
夫側はハレーションを起します。結局男性って、自分を正当化しながら生きている所がありますので
浮気をしている場合も、まずは自分は悪くない、と踏ん張っているので、それがバレた所で、何故謝らないといけないか、という反発心を持っている夫だらけです。
という事で、浮気問題が発覚したら、どこの夫婦もまず話し合いをすると思うのです。
でも、浮気問題は、謝って欲しいという事が目的のようになってしまうと上手く行きません。
本当は 夫婦で反省し、これからは仲良くしたいという事が目的であっても、話し合う内に段々お互いのきもちが交差して、何ならヒートアップして対立姿勢だけが残ります。
だから、こういう話し合いは、もっと、その根底に流れる互いの考えを分かった上で始めるならともかく、
行き当たりばったりで、とにかく言いたい事をぶつけるという事では上手く行きません。
と、いう事でこうした浮気問題に関しては、上手に話し合いが運べる人って、ほぼいません。
いや、いないと言うより、浮気問題は話し合いで解決できるものではないのです。
話し合いが有効なのは、浮気問題が片付き、夫婦が互いにやり直そうと決意した時にこそ、話し合いが有効です。
自分達夫婦がこれまでに何が原因で、何から溝が生じたか?
これらの事は、今後の取り組みの為に必要です。
だから、浮気問題を解決する為には話し合いはまだ、早いのです。
でも、浮気問題が一旦片付き、お互いが向き合えた時こそ、話し合いは有効です。
何故なら、その段階になると、お互いを攻撃しようという気持ちは無くなっています。
お互いに見つめ直そうと思ってこそ、話が出来るのです。
と、いう事で、話を今日のタイトルに戻すと、浮気問題が片付いてない段階で謝罪を求めたくなる気持ちは分りますが、浮気発覚と同時に謝罪をするのは、芸能人とか著名人にはメリットがあるからです。
一般家庭がそれを真似して、望んでも謝罪の役割が違うのです。
謝罪は、する側がメリットを理解した場合にのみ有効で、一般家庭の場合、謝罪を望むのが妻である為、
その前に、片付けておかなければならない問題を横に置いて、謝罪を求めても意味がないのです。
と、いう事で、今日は謝罪に関して書きました。
謝罪は、嫌な言い方ですが、それでメリットがあると感じた者がする事であって、強要になってはいけないのです。
では今日はここまで。