性格は変わらない

村越真里子

村越真里子

テーマ:夫婦相性そもそも論

性格は変わらないという風に書くと何か、ダメ出しをされたような気分になります。
これは少し説明不足になりますので、もう少し丁寧に説明したいと思います。

よく夫婦の間に溝が出来る原因に、価値観の違いとか言われますが実は夫婦の性格のぶつかりがあります。
夫婦に限らず、人と人が関わりながら生きていくのは、仕事も同じで結局は対人関係なのです。
私が相談を受ける中で、見えてくるパターンがあります。
例えば妻も働いていて、勤務先などでの人間関係は上手くこなしていて、家庭の中での夫婦関係も、それなりに上手くこなしているパターンともう一つのパターンはその逆で職場は円滑に回せているけれど夫婦仲だけが上手く行かずに悩んでいるという2つのパターンがあります。
もちろん、職場の人間関係については当人だけの話ではなく職場の環境という事もありますので、
一括りでは言えない面があるので一般論でという平たい言い方をさせて下さい。

もし職場でも家庭でもその両方の対人関係が円滑にいかない場合は、どうやらその本人の問題の受け止め方や、自分の意見のアウトプットの表現方法に間違いがある事が考えられます。
しかし、職場は円滑に行っているのに、家庭内の夫婦という単位になった途端に、そこだけが上手く行かないという事の場合は、そこには夫婦内の問題が考えられます。
それが、今何か起きている事象の問題なのか、またはお互いの性格や価値観の違いなのかを知る必要がありますが、夫婦内でのいざこざは、職場のような環境が影響しているということよりも、夫婦内の問題についての、お互いの表現方法が間違えているという事が、問題を大きくしている事があります。

と、ここまでは固い書き方をしましたが、要するに職場での人間関係は、それぞれの個性によって万人と上手く行くという事は、まずありません。。
たいてい、変な人がいて、その人との相性が悪いというだけの事です。
だから、職場に誰も仲良しがいないというなら問題ですが、ぶつかる人もいれば、貴女の理解者もいるという事なら、それは、普通と言うか、社会とはそんなものです。
しかし、職場でも人とぶつかりがちで、貴女の味方になってくれる人がいないという場合は、家庭においても同じような事になります。
ざっくりした言い方をすると、誰が悪いという話ではなく、恐らく貴女が対人関係を上手く運ぶ術を身に付けてないだけの話なのです。
こんな風に偉そうに書いている私も実は、そんなに人間関係を上手く運べるという器用さはありません。
しかし、一旦、理解し合いたいな、という周波数があった人とは仲良くできるので、人間関係が苦手と言うほどではないという事です。
多くの人と上手くやっていくには、多少の器用さが求められますが、では夫婦と言う単位ではどうなのだろうか、と考えた時、それはあまり難しい事ではありません。
何故なら、自分と夫しかいないので、二人だけの対人関係と考えると、そう難しい事ではありません。
では、何が夫婦の間に、軋轢を生んでいるかというと、それはたいてい、性格の特徴が影響している場合があります。

一つの問題に対して夫婦で向き合い、こじれる場合は、その問題そのものというよりかは、互いの表現方法に不味い点があります。
つまり、問題の核になる部分の事ではなく、問題を巡ってのぶつけ方であったり、言い方であったりと
問題そのものではなく、そうしたお互いの考え方に対し、伝え方が間違っているという事が言えます。

夫婦の場合、どちらかが、「脅かし戦法」しか持ってない場合は、その脅かしに抵抗されたり、そういう脅かし戦法みたいな表現できないという相手の性格に、腹を立てます。
相手が大人しいタイプだと、その脅かし戦法に委縮してしまうか、どちらかになります。
要するに、自分では問題を解決しようと思い、脅かし戦法を用いたつもりが、実際はその脅かしが相手には通じないという事が言えます。それは勝気な夫であれば反発を生むだけですし、おとなしい夫ならば、最悪黙って貴女の元を去るという事にもなります。
では、妻の脅かし戦法が通じないという何度かのテストや経験済なのに、何故いつも、そういう脅かしをしてしまうのでしょうか?
それは、そういう戦法しか知らないという事も言えますが、実はそれ以上に、脅かして人が自分のいう事を聞いてくれてきたという経験値がそれをさせるという事です。
でも、いつまでも脅かしは効果はなく、最初の内だけだと知る必要がありますが、では何故、その脅かし戦法を使ってしまうのか、というと、やはり、そこは最終的には、性格なのだと思います。

では、もう一段掘り下げていきましょう。
何故、脅かし戦法をつい、使ってしまうのかと言うと、性格と書きましたが、それはどういう性格か、という事です。
それは、実はマウントを取るという性格という事です。
しかし、そういう妻ほど、夫との穏やかな関係を望んでいるという相談をされます。
それなのに、私風に言わせて頂くと、つい、マウントを取ってしまうという風に感じます。
つまり、強さでしか相手に立ち向かえないという性格があります。
もちろんこれが悪いと言っているのではありません。
妻が強くて頼もしいと夫からそれを良しとされているかかあ天下の夫婦はいっぱいいます。
しかし、本当は心の中で、妻の強さに委縮してしまっている夫も沢山います。
これは、若い時はイイのです。子供が柔軟剤の役割をしてくれますから。
でも、子供もいつか手を離れ、いずれ夫婦だけの単位になった時に、妻が夫にマウントしてくるだけの夫婦であれば、夫の心も、離れて行きます。
その結果が浮気であったりとします。
それなのに、その浮気を巡ってまた脅かし戦法しか知らないとなると、修復のチャンスも失う事になります。
その根本的な原因を形付けているのは、実は性格だという事です。
しかし実は、私はカウンセリングで、性格は治せないと思っています。
また、いくつになっても性格は性格なので、そう簡単に性格を変える事は出来ません。
でも、夫への見せ方、表現の仕方で、実は妻の気持ちを伝える事は出来るのです。

よく、既婚男性の殆どが浮気は経験していると言います。
それでも結婚生活は長く続けている夫婦と、そうでない夫婦に分れるのは、その時の対処を上手くやって乗り越えた夫婦の違いと思いますが、この乗り越えた、という事の条件に、互いの性格が多いに関係します。
夫の浮気は、確かに生理的な問題もあるでしょう。また男性本能の強さ、弱さも関係はしています。
でも、そうした問題があっても、乗り越えた夫婦と、離婚をしてしまう夫婦の違いってあるのです。

では、その違いとは?
実は最終的には、互いの性格がとても深く関係してきます。
その性格の部分に注目し、性格は変えられなくても、せめて相手に伝える術を変えてみませんか?と
いう事が今日のヒントです。
伝える術と言っても簡単です。自分の事を知るという事です。
自分がどのような伝え方をしているかが判れば、それを変えるだけです。
つまり、性格は変わらないけれど、「在り方」が変われば、上手く行きます。
カウンセラーはクライアントの性格を変える事はできません。
でも貴女自身が自分と言う物を認識した時点で、次の一手を取る事が出来るようになります。
そういう意味で、次の一手を取るという事を、まるで習い事のように出来れば、それほど難しい問題ではありません。
と、いう事で、今日のまとめは、性格は変わらなくても在り方は変えられる、でした。
では、今日はここまで。

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村越真里子
専門家

村越真里子

Re婚かうんせらぴー

最優先は夫婦の危機回避。浮気問題解決と夫婦の関係修復は分けて考えまずは離婚を回避し、その上で夫婦の修復を図ります。行動心理学を基に、今後同じ問題が起きないように予防も含め対策を練るのが使命です。

村越真里子プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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