夫婦愛

村越真里子

村越真里子

テーマ:夫婦相性そもそも論

今日は両極端の夫婦愛について書きます。
先日(12月9日)のコラムでも書きました 京都市議の豊田恵美氏と夫の貴志氏の夫婦の話。
「政務活動費を詐取している」と貴志氏が告発した相手は妻でした。
その真逆のタイプは 脱税で逮捕された日大の田中前理事長が 現金を隠し持っていたとする田中前理事長夫人とのケースです。
これまでどれだけの追及をされてみ認めなかった収賄事件ですが、自身が逮捕された途端、あっさりと
「妻を法廷に立たす訳にはいかない」という理由で、妻を守りました。
聞くところによると、妻の経営するちゃんこ屋はグレーな商談の行われた場所でもあり、ある意味妻は共犯者でした。その意味で現金を隠し持っていたのも妻も協力の下です。
大学では独裁体質と言われる田中前理事長は協調性をもった夫婦仲でした。

この両方を単に比べて・・・・という話ではありません。
どちらもある意味犯罪ですので、褒められた話ではありません。
しかし、ここが壊れている夫婦か、どうかの違いが顕著に表れているナア~と思うのです。

つまり、仲の良い夫婦は金銭的な事はガラス張りです。田中前理事長も隠し金庫という二人の共有財産で協力体制を取りました。
これが韓国ドラマ並みのドロドロがあるとしたら、もしかしたら妻が夫の悪事を全て知っているので、もし夫婦仲が悪かったとしたら、妻が「世間にばらすわよ」と夫を脅かそうと思えばできます。
そういう意味で夫婦という形を保っていた可能性もありますし、田中前理事長の「妻を法廷に立たす訳にはいかない」と、いうのは、「この妻が法廷で迂闊な事を言わせないように」という風に取れます。
だから、決して美しい夫婦愛という事ではないかもしれませんが、まっ今日は、そこまでの裏読みはせずとりあえず、表に出ている話を信用して、考えてみたいと思います。

ではいつもの私の相談者のケースを基にお話ししていきます、

普通に考えると、夫が不倫をしている場合は妻とは家計を分けたり、貯金も隠します。
共働きの夫婦の場合は、特に家計はディンクスカップルの形で折半のように生活費を出し合っています。
ですので、元からお互いの貯金額も分かっていない場合が殆どです。
と、いう事は、格好よく言えば独立採算制をとっているのですが、ある意味離婚をする時も、互いの貯金をそのまま、セパレートするだけになり、離婚が簡単になってしまいます。

だから不倫をされている夫を持つと、夫が彼女にどれだけ沢山、お金を使っても、妻には、文句の一つも言えません。
まして妻が専業主婦の場合は、夫のお小遣いの使い道には口を出せません。
でも、中には夫のお金の使い道に不満を口にする妻がいますが、夫は聞く耳を持たないのは、当然かもしれません。
何故なら、不倫には食事をするにも、少なくとも2人分のお金が掛かります。
だから、これまでのお小遣いの2倍は掛かると言う訳ですから、それを制止されても不倫を止めようという気持ちが夫に無ければ、小遣いだけを監視されてもいう事を聞くはずがないのです。

冒頭に書いた両極端な夫婦の話ですが、夫婦の気持ちが繋がっている間は、夫婦が協力し合います。
ですので、恐らく京都市議の豊田恵美氏と夫の貴志氏の夫婦も最初は夫にお給料を支払って、夫婦は仲良くやっていたのでしょう。しかし、何らかの仲たがいをしてからはそのお給料も妻を悪者にする材料にします。
要するに豊田夫婦は別れ話が先にあるから妻の名誉を貶める事になりました。
反面、田中前理事長の場合は、互いの悪事を隠し合うというある種チームワークがあるので、相手を守るのです。

私が以前、相談に乗っていたケースで、夫から「離婚は子供たちの為にしないけれど、この先、1ミリもお前は愛する日は来ない」と言う酷い事を言われたという話を聞きました。
結果的に修復できた後に、夫は「俺、そんな事言ったか?」と言う程度の事ですが、言われた方は深い傷になっています。
夫は、結婚したての頃は甘い言葉を言いますが気持ちが無くなれば、平気で酷い事を言うのです。
ですから、それをそのまま、鵜呑みにして嘆いているだけではなく、その言葉を言わせている背景を考えないといけません。
そして物事を、真っすぐにだけ見るのではなく、田中前理事長の一見美しい夫婦愛の背景も、少しは疑って掛かる必要もあります。
人は悪い事をする時は、共犯という協力体制をとりますが、不倫のような、夫としての単独犯?は妻を敵と見なし、敵対心を持ちます。
だから、不倫中の夫は妻と会話をしませんし、妻に冷たい目線を送ります

私への相談者はこの、夫の視線が冷たいとか、夫が何かと喧嘩腰に話してくるという事を相談されますが、大事な事は その背景を知る事です。
その背景に流れる物が何かと分かれば、会話だけを改善すればいいという事ではないという事が分かります。
つまり、水道の蛇口が壊れて、水が出っぱなしを嘆くより、水道の蛇口を治そうよ、という話です。
特に今現れている事象だけを止めるのではなく、事象を起している原因から修正しないと、また同じ問題は起きて来ます。と、いう事で、夫婦愛も色々ありますが、表面上の事だけで考えていてはダメという事です。
では、今日はここまで。

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村越真里子
専門家

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Re婚かうんせらぴー

最優先は夫婦の危機回避。浮気問題解決と夫婦の関係修復は分けて考えまずは離婚を回避し、その上で夫婦の修復を図ります。行動心理学を基に、今後同じ問題が起きないように予防も含め対策を練るのが使命です。

村越真里子プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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