何故、もっと私を見てよって言えないの?
オリンピックでの金メダル候補であった瀬戸大也選手の不倫が先月、週刊誌にスクープされ、それを夫婦が連名で謝罪した事を色んな角度からの意見がネットを賑わせました。
その後、彼の処分を巡って、スポンサーサイドの見解と、競技連盟との扱い等は、別に分けるべきという意見もワイドショーなどで話されていて、その行方を見守るところで 落ち着いています。
そんな中、瀬戸大也選手の妻・馬淵優佳がインタビューの中で、不倫スキャンダル語り、離婚危機説も現在の心境や夫婦の今後についても、答えていますが、その内容はさすがアスリートの妻と感心しました。
ざっくりと内容を書きますと
「以前より、瀬戸選手のおごり高ぶりを指摘する外部からの声などもあったが、それが本人の耳には聞こえていないのか、去年くらいは妻に向ける夫の目はキツイ感じがした」という事です。
そして「今回の不倫報道で選手としてだけでなく、人として失う物だけだとそれは虚しい」と。
「またこれで壊れるほどのヤワな覚悟で結婚した訳ではない」と。
「離婚するかどうかは、今すぐ決める事ではなく、この先、夫の努力の結果をみてからでも遅くないし、その答えはおのずとでるだろう」と。
「今回の事は神様に自分たち夫婦も試されているように感じ、この経験を無駄にしていけない。」
「ただ、これからは人の言葉が心に響く人間になって欲しい」と語っておられます。
まあ、若いのにしっかりした妻だこと。
もう、ほぼ、このインタビューの言葉がすべてを物語っていると感心しました。
私は日ごろ、夫の不倫に悩む妻からの相談を受けて、そりゃ、夫も悪いけれど、何故か、それに対して、妻としての気持ちの持ち方が、人によって、こうもちがうのか、と思うのです。
人にはそれぞれの性格や考え方に違いがあるのは当然だとして、ちょっと、そこは置いておいて、夫の不倫を発見した、その後の妻の対応で、結果にとても差が出るという事を今日はお伝えしたいと思います。
私の所に寄せられる妻にも色々なタイプがあると書かせて頂いています。
ただ一般的に夫を脅すタイプが一番多いように思われます。
夫を脅すというのは、「今度同じことをしたら離婚よ」と脅すタイプです。
妻にしたら強気で言っている訳じゃなく、妻だって本当は、夫の不倫に傷ついているのです。
でも、つい口から突いて出る言葉は 「今度やったら離婚よ」という脅し言葉しか出てこない方が多いのです。
ここが夫婦の姿勢を表しています。
何かオイタを夫がすれば、妻がそれに怒るというこういうスタイルの夫婦です。
本当は妻だって苦しんでいるし、嘆いているし‥‥でも夫を脅かすことぐらいでしか、夫に反省を促せないというのは芸が無さすぎです。
ここで夫の不倫を許せるか、どうかの話ではないです。
逆に言うと この許すか、許さないかは、私に言わせると、これもまた、上から目線の立ち位置になりますから。
もう少し、色んな角度で、夫に反省を促さないと、男と言う生き物は、強さで来られたら強さでしか対抗できないのです。
だから妻が強さで夫を制する姿勢になると、それは対立しかなくなるのです。
そうなると妻は夫の不貞を学びとして、夫婦を立て直したいと、心の奥では望んでいても対立姿勢を生んでしまうのです。
と、いう事で 瀬戸大也さんの奥様は、利口ですね。
でも、本当の心の奥には、忸怩たるものがあるとは思いますが、そこは、ぐっとこらえ、表面的には?いえ、世間的には、夫と共に歩んでいくという姿勢を示したのです。
こうなると、夫としても、有名人ですから、変な事は出来なくなります。
よく夫が不倫をしたら、その夫に対して「弁護士の所に相談に行った」という妻がいます。
これ、すなわち「脅かし戦法」です。
脅かせば夫が反省するとか、そうした国家資格を持ったある種、権力者をバックに付けているぞという脅かしです。
人間は脅かされて反省する人と、脅かされたら心が離れてしまう人とがいます。
男という生き物は 女性は本来、優しくか弱い生き物だと思っているので、強さで夫に迫って来られると本当に反省という事にはなりにくい。
まして、不倫後の夫の行動を制限したり、監視や詮索ばかりをするとなると、それを潜り抜ける技を編み出すようになります。
つまり不倫の反省どころか、妻の疑いの目をどう掻い潜るかのゲームのようになります。
夫の不倫に怒りを持つのは理解できますが、男の特性を理解すると、怒りや強さだけでコントロールできるものではないと、知りましょう。
じゃ、どうしたら良いのかは それぞれの家庭にもよりますから、もう少し 私のカウンセリングを受けて頂く必要がありますが、今、言えることは、とにかく男性はコントロールされる事を嫌うという事です。
ましてや、浮気相手との浮気の段階というのもあるので、離婚を考えている不倫の場合は、妻の貴女が「離婚よ」と言えば、不倫夫には、渡りに船になってしまいます。
離婚は夫もしたくないはずだというのは 妻の勝手な思い上がりです。
ここで、あえて「思い込み」ではなく「思い上がり」と書いたのには意味があります。
夫の不倫の段階によっては、離婚も視野に置いている場合があります。
夫が長年、妻との間に隙間風が吹き、不倫相手が、夫の理解者だと感じている段階に妻が離婚よ、なんて口にしてしまうと、いっきに離婚へ進んでしまう事を、私はこの目で沢山、見て来ました。
これまでは、強気でばかり乗り切って来られた妻の人生があったかもしれません。
仕事の出来る妻の場合は妻の職場でも、そのリーダーシップぶりは評価されてきた事かもしれません。
でも、家庭と職場の人間関係は違うのです。
世の男性は、いくら社会的に認められた立派な女性であっても、自分の前では、か弱い妻であって欲しい物です。
こういうことを書くと、そんな時代錯誤な・・・という意見もあるかもしれませんが、古今東西、世界中で、繰り返された男の遊びというのは 自分に都合のいい女性であって欲しいと願う物なのです。
男性は 自分より弱い小動物は抱っこしようと思いますが、でっかいセントバーナードは、いつ手を噛まれるか分からないと思うと、怖くて、撫でる事も出来ません。
妻の貴女が、本当に気が弱いかどうかは、どうでもいい。
でも少なくとも、夫と同じように肩を並べちゃうと、夫は貴女に負けたくないと思うものです。
そこに気づかず、いつも強さだけで、夫に向き合う妻がいる家庭では、息抜きが出来なくなるのです。
どうか、嘘でもいいから か弱い妻を演じて、女優になって下さい。
いつも、鬼の形相で 夫を成敗してやろうと、待ち構えている家庭になんか、帰りたくなくなるのが、男心です。
例え、それが不倫という悪いことをした張本人でも、です。
では、今日はここまで。