仮面夫・・・高知東生
先日 俳優の東出昌大さんが、記者会見をしました。
タダでさえ細身の東出さんが、ひと回り細くなり、多少化粧のせいとは言え顔色も血の気の引き真っ白。
もう、死刑台の乗る覚悟で来たんだろうな~。
これから、杏さんとの離婚を避けて、元どうりになるか、まだ未知数と言われていて、杏さんの、気持ち次第だそうですが、やり直したらいいと思いますよ。
何故なら ここまで火あぶりにされたら、もう向こう10年くらいは浮気できないでしょう。
ここで10年と書いたのは、もしかしたら 一生かもしれないのですが、人の人生、何があるか分からない。ここまでの思いをしても10年くらいしたら、また忘れてしまい、同じような過ちを犯すかもしれません。
よく、当方に相談に来られる妻が、「夫が一生浮気をしないようにするには、どうしたらいいでしょうか?」と尋ねられます。
一生、浮気はしない・・・と誓約書に書かせても、一生なんて、何が起きるか自分でも分からないのです。
もう、こんな苦しみは二度といやだと・・・・
気持ちは分かりますが、人が関わる事件に「絶対」とか「100%」とかは、何の保障もないのです。
特に、夫しか見ていない妻は夫を、どうコントロールしたら良いかと考えますが、浮気は一人ではできないので、本当は夫の周辺にまで、気をつけないといけないのです。
とは言え、しばらくは浮気の再燃などはなさそうですが、妻が苦しむのは、浮気相手と別れさせたとしても、夫の心は浮気相手の方へ、残っているのではないだろうか?
または、妻の元に戻ってきたとは言え、夫は浮気相手のどこが好きだったのだろう?と、妻以外の女性を愛した夫の心に棲む女性に対して嫉妬をするのです。
そうです、もう終った夫の恋に嫉妬をし、妻の自分が浮気相手より劣っているのではないだろうかとコンプレックスに苦しむようになります。
そこで、先日の会見で、芸能レポーターの質問なのですが「杏さんと、浮気相手のえりかさんのどっちが好き?」になるのです。
意外な角度の質問だったから、多分東出さんの、頭のコンピューターはフル回転したのでしょうね。
そこで苦し紛れに答えた言葉は「妻を苦しめる事になるので答えられない」でした。
そりゃそうですね、どっちの名前を出しても、正解はないのですから。
でも、これをお読みになっている皆様。
実は今回の東出さん式決着、羨ましくないですか?
大事なドラマ撮影があるから、逃げるわけにもいかず、かと言って、潔く記者会見する勇気も無く、毎日隠れするように生活していたはずです。
そしてやっと、一段落し、謝罪会見をしたのですが、ここまで反省している様子ですから、もし、杏さんとやり直したところで、縮こまって暮らして不倫は懲りごりだと思うでしょう。
世の妻たちは、こういう風に夫が反省してくれることが望みでしょうし、もう二度としないという担保が欲しいのではないでしょうか?
だから、夫を浮気を見つけた時に、鬼の首を取ったかの如く、夫を責めてきたのではないでしょうか?
でも、ここで大きく違うのは、浮気相手としっかり別れてきた東出さんと、まだぐずぐず浮気相手と別れたかどうかを分からないから 夫の自白?を強要している一般家庭の妻。
もうお気づきでしょうけれど、本当に夫が浮気をやめるか?やめないか違いは、社会的影響が大きいか、否か、です。
東出さんの場合は 自分の家庭が崩壊するかの心配事以上に、仕事を失う可能性があります。
その上で テレビ番組のスポンサー、番組製作スタッフ、共演者、コマーシャル。
社会的地位の失脚と、金銭的な賠償と、とても影響大なのです。だから浮気をやめるかどうかの境界線は
浮気した男性は、夫としてではなく、本当は社会人として、どれだけ失くす物が多いかどうかが、浮気相手と終るかどうかのバロメーターなのです。
だから、一般のサラリーマン家庭で、夫に対して、妻がいくら説教しても、失くす物はないから響かない。
それどころか、夫が浮気相手の所に、逃げたいと思っている場合は、妻が「道徳的に許さない」と言ったところで、許してもらわなくても良いという風になります。
だから、日頃から浮気問題は話し合ってはダメ、と言っているのは、男性が失くすことを恐れるのは、家庭もそうですが、それ以上に社会的地位を失うのを恐れるのです。
あなたが自分の夫を責めたり、または妻としての不出来を反省したとしても、夫の心を打つのは、失くす物の大きさであり、やはり、外の世界で、どれだけの損失をするかが、男性にとっての痛手になるのです。
今回の東出さんの会見を見て、自分の夫もあれほど、反省をしてくれたら、と羨ましく思った方も多いでしょう。
でも、一般のサラリーマンに対して、妻がピーチクパーチク言っても、所詮家庭の中の事なのです。
男性は外面が大事なので 社会的に恥をかかないと、本当の反省などはしません。
それを、家庭の中で夫を追い詰め、その結果、仕事を失うかもしれないと、妻が逆に脅されてしまうことになり、家庭内で穏便に済ませようとなるから、うやむやに終るのです。
でも、あの会見を見たら あれほど、反省をしてくれたら、もう一度やり直してみようと思った妻が多かったと思います。
しかし、あの反省は、失くす物の大きさに比例します。
一般の家庭には当てはまらないのだけど、あの消え入りそうに小さくなっていた東出さんを見て、私などは意地悪だから、「もう浮気はこりごりでしょ。ざまあみろ」と、思うわけです。
東出さんの浮気は 3年前からで、気付いた杏さんは何度も何度も、やめるように、話し合っていたそうです。
でも、そんな事には耳も貸さず、浮気を否定していたそうです。
そんな事で、やり過ごしてきたけれど、とうとう週刊文春の手にかかって、幕引きとなったのです。
これで、もう分かりませんか?
妻が泣いて頼んでも、話し合いを何度しても、それで不倫が終るわけではないのです。
やはり不倫の終結は、社会的に恥をかかないと終わることはむつかしい。
では、一般人の不倫は社会的に恥をかくことはないから、無理だわ、と諦める必要はない。
一般人は一般人なりの世界がある訳で 一般人なりの、恥というか社会的責任を取らせるのが、正解なのです。
それなのに、いつまで、妻が説教を続けるの?
その説教をやるだけやって、後は「夫の心が離れませんか?」って相談に来られるけれど、離れます。
夫を話し合いと言う名の、「責め合い」をして、その挙句夫と浮気相手とを別れさせたら、夫から嫌われることは避けたい・・・と。
ね?男性は妻の説教を聞いてはいません。
人の説教が効果があるのは 日頃から尊敬をしている人からのみです。
夫が原因とは言え、日頃から対立的なやり取りになっている妻からの言葉には従わないのです
何度もいいますが夫の反省を促すのは、「社会的制裁」だけです。
今回、東出さんは、妻の言葉にも耳を貸さず、社会的制裁を受けて初めて、失った物の大きさを知ったのです。
それに引き換え、妻が夫を責めるだけでは、夫は妻を捨てたくなる心境に追い込むだけで、何の効果もありません。
苦しむ妻の気持ちは判りますが、分かるからこそ、誤った方法を取るのは、もうお止めなさい、と言いたい。
では、今日はここまで。