弱さは強さの裏返し

村越真里子

村越真里子

テーマ:夫婦関係修復について

これまで色んな女性を見てきて、女性って年齢はあまり関係ないと言う事を日々感じています。
若くても、しっかり世の中を見てる人がいて驚くことがります。
反面50歳、60歳過ぎても、世の中が見えてない妻もいます。
しかし、それ以上にもっと深刻なのは、本当は見えていないのに、見えている風に強がる意見を持っている人です。
早くに専業主婦になって家庭だけを守ってきたという女性ほど、家庭が「我が王国」になり、妻はその国の裸の王様になっている事が多い。
妻が生活のすべてを取り仕切ってきたという自信の表れが、逆に世間を見渡せてないと言うか、周りを見る機会が無かった人もいます。
でも自分が一番正しいと思う傾向があるので、実はワンマンな夫も、適わないのです。
だから色んな喧嘩を繰り返し、最終的には夫は妻から逃げているという家庭があります。
こういう家庭の夫に限って、浮気相手は、妻より年下で、甘え上手な、少し、軽いタイプを選ぶようです。
妻は自分自身が、夫の浮気で苦しんでいるから、「悩める女性は、か弱い」と思いがちですが、実はこの「悩める」というのが曲者なのです。
夫の浮気に悩み、苦しみぬいた年月というのは苦しいのは分かります。
また、その原因を作った夫を恨みたくなる気持ちも判ります。
夫の浮気の原因が妻とは言いませんが、夫婦が何らか反りが合わなくなったことの原因は何か?という事です。
つまり浮気は その結果であり、原因ではないのです。
例えば夫がとても精力家なのに、ほったらかしたら、他の人や風俗に流れます。その結果風俗通いの夫を軽蔑して、遠ざけますが、それが悪循環となり、夫婦の心の距離は身体の距離以上に離れてしまいます。
そして夫も風俗ばかりだとお金も持たないので、出会い系に行ったりして、女性も同じ趣味を持つ相手と出会ってしまうのです。
でも、夫も本当に家庭で居心地が良かったら、本来は帰巣本能があるので、戻ってくるものなのです。しかし、過去に見つかった、風俗や浮気等を中々許してもらえなかった場合、妻は生活指導の先生のようになってしまいます。
妻は自分の気持ちを分かって欲しいと願いつつ、夫に対して取る態度は、強さだけになると、夫も頭が上がらなくなってしまいます。
怖い存在には、指一本触れられません。何故なら 手出しをしたら、噛み付かれそうだからです。
だから夫が妻に抱いている人物像は、怖くておっかなくって・・・という事ですが 妻の自分への評価は夫の事で胸を痛め、解決できずに、悩み続けているから、弱い人間と思い込んでいますが、実は「ダメなものはダメ」という柔軟性の無さが問題を長引かせています。
ここで、また反感を買うかもしれませんが 私は夫の遊びに寛容になれと言っているのではありませんが、
いつまでもしつこく攻めるのは如何なものかと思うのです。
しかも、精力家の夫の、そっちの方の問題は、相変わらず放置したままでは、夫婦としては、余りにも冷たいと言う感触を夫が持つと、またもや同じ外の世界へ飛んで行ってしまいます。
つまり、弱いとか強いとかが、問題の核ではないかもしれませんが、少なくともご自身の夫からは恐れられているのか、本当の関係性を見つめ直す事が必要だと思うのです。
許せない・・・不潔・・・・軽蔑・・・私以外とという嫉妬
しかし、こういう問題を抱えていると、とかく、妻は悲しみの渦中にいて、悩みもがいているという事から夫が加害者で悪者、妻は被害者で、弱者という固定観念で考えになりがちですが、本当に弱虫は夫の方で、妻を恐れているという説明が信じられないようです。実はご主人も本当は、怖がりの弱虫です。
妻とコミュニケーションを取らないというのは、貴女のことが怖いからです。
でも、この怖さというのは、良心の呵責と言うよりは、ただ隠したい、逃げたいという感じです。
だから、あまりに妻から、詰問されて追い詰められると、反撃として、大きな声で吠えて、妻を蹴散らします。これが逆切れという態度になるのです。
弱い犬ほど、よく吠えるというのが、そういう事です。
つまり夫が何を恐れているか?悩める妻は傷ついているから、自分は弱い人間と思い込んでいる場合があります。逆切れされて、夫を恐れていたので。弱者強者という立ち位置で物を考えてしまいます。
でもそれは本当の関係性ではなく、こじれた後、作り出された結果なのです。
このコラムの冒頭にも書きましたが、浮気は結果であって原因ではありません。
夫婦関係が冷え切った原因は浮気ではあっても、本当の問題はそのもっと前にあるのです。
ただ、夫を恐れてしまっているので、もう真実を問い質す事も出来ませんし、何なら 夫の浮気が終って欲しいというアクションはとんでもないという事になります。
だから、浮気問題を解決したり、浮気相手の女性と別れさせる事をするなんて、もっと夫との距離が離れてしまう事になり、出来れば、夫にばれないように、どうにか出来ないかという相談です。
本質のところに手を突っ込まないで、何にも影響を与えずに問題解決をしたいと。
もっと言えば、夫にばれないように夫と浮気相手を別れさせることは出来ないか、という無茶な望みです。
その上で、成功したとしても 夫がまた、浮気を繰り返さないだろうか?と言われます。だから、浮気相手を排除したとしても夫婦の形が変わる訳ではないので、妻は成功体験がないので不安だけが残ってしまうのです。
その上で浮気相手と別れさせたところで夫婦が元どうりになる訳ではありません。
例え浮気相手と縁を切ったとしても、夫が浮気をする前に戻るだけで、その前に夫婦が抱えていた問題があったとしたら、その問題があった時代に戻るだけなのです。
「夫は又浮気を繰り返したら、浮気相手と別れさせたとしても、無駄じゃありませんか?」と聞かれます。
確かにそれも言えます。何故なら問題の本質には、何も手を入れてない訳ですから。
だから本当の問題に気付く機会くらいは作らないと。何故 そういう結果になったのか、原因を正さずに夫の品行方正だけを願うのはちょっと違うのじゃないかな?
今まで、お互いに避けて通ってきた、本当の問題に手を入れる機会を作らないといけません。
ご主人が二度と、浮気をするか、しないかは 何故 そういう方向に走ったか?それを知ることから始めないと、確かにまた同じ問題が起きます。
今のままでは何も変わらないのでは?というのは その通りなのです。
と、いう事で、今日はここまで。

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村越真里子
専門家

村越真里子

Re婚かうんせらぴー

最優先は夫婦の危機回避。浮気問題解決と夫婦の関係修復は分けて考えまずは離婚を回避し、その上で夫婦の修復を図ります。行動心理学を基に、今後同じ問題が起きないように予防も含め対策を練るのが使命です。

村越真里子プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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