浮気相手排除の前に

テーマ:夫婦関係修復について

よく 私が相談者に尋ねる事で、「相談に来られた目的」や「相談で得たい成果とは」という事があります。
例えば 「これから夫婦はどうなりたいですか?」と問えば、その答えは異口同音「仲良く心の底から笑いあえる夫婦になりたいです」
しかし、その方法が分からないから、相談に来た、と言われます。
しかし、どうなりたいかの目標を叶えるには、自分たち夫婦には何が必要と思いますか?との質問に相談者流の答えを述べられます。
例えば
1、夫の事を大切にする
2、夫ともっと会話をする。
3、スキンシップ(セックス)をする
・・・・・・などなど、etc
では その為に、具体的に何が必要と思いますか?との質問に、答えは
「それを教えて欲しくって・・・」と言われます。

では、今夫婦の関係が冷え切っている根源になっているのは何でしょうか?と尋ねると、
「夫の浮気だと思います」と答えられます。

原因とそれを解決する対策の答えが、マッチしないのです。
夫と関係性が冷え切って、それを改善する為に、会話を多くしたとて、スキンシップやセックスを増やしたとて、その原因になっている「浮気」が消滅してるかどうかは 定かじゃないのです。
と、いう事は 夫婦が冷え切った原因になる浮気が、消滅したどうか、分からないという事なのです。
でも分からないからこそ、冷え切った夫婦関係を良くする為に、会話を多くしてコミュニケーションを図りたいという事なのですが、そもそも、コミュニケーションが少なかったから、浮気が始まったわけではないのです。
浮気が始まるメカニズムは、もっと他のところにあります。
しかし、その始まってしまった理由を、妻は上記に挙げる3つだと、勘違いして、3つの事に取り組んだら、関係性は改善できると信じています。
だから、取り組みたいことは1から3なのです。
でも、この1から3は、浮気がもたらした結果により、生じた事象なのです。
その事象をなぞっても、根本の解決にはなりません。
つまり、既に発生している夫の浮気に対して、生まれた夫婦関係の冷たさを解決するには、夫とコミュニケーションを取ることでしょうか?
また、夫は浮気相手とセックスのある関係を断ち切っていないのに、夫は妻の貴女とセックスを望んでいるのでしょうか?
夫をもっと大切に・・・と言っても、夫はそれを今、望んでいますか?
実際は夫からは、「俺には自由がない」「独りになりたい」「俺の行動にいちいち詮索をするな」と、突き放されて、何なら、セックスだって拒否されているなら、そこに無理強いは出来ますか?

つまり妻のあなたが解決策と思っているのは、貴女の希望であり、発生した事象に対しての対処ではありますが、本当の夫が願っている事ではないという事です。
その上で、夫の浮気の行方はどうなりましたか?と私が質問すると、「もう終っています」と相談者は答えられますか?
では、何故、どうやって浮気は終わりましたか?と聞くと、夫が「別れたと言いました」との答えです。
夫の言葉を全面的に信じているのです。
それはそれで、間違ってはいませんが それは今すべきことではありません。
いますべき事は、浮気をしていた夫をすぐさま信じることではなく、本当に終ったかどうかの確認です。
その上で、終ってなければ、終らせないといけないのです。
つまり、今の事象が起きている原因が消滅したか、どうか、分からないまま、夫婦関係の改善をどうしたらいいか?とその方法をお尋ねに来られました。
しかし、その浮気が終了しているかどうかの確認は二の次に考えている方が多いのは、それをないがしろにしているのではなく本当は そこに触れるのが怖いのです。
何なら、夫にそれを確認するも、一蹴されて、そこに手を突っ込むのが怖くなってしまったというのが本音です。
それは色んな感情が混じります。
夫を信じなければ、この先の修復が出来ないじゃないか?という事もあるでしょう。
でも、信じるには信じられる根拠が必要になります。
しかし、その信じる根拠は、「夫がそう言っていました」というナンとも頼りない話です。
何なら夫からは「そんなに俺の事を信じられないならもう離婚だ」と逆切れされて、信じるというより
逆らえなくなっただけなのです。
それは、信じるという事の真逆にあり、ハラスメントと同じなのです。

でも、この呪縛をまとったまま、夫と仲良くするにはコミュニケーションが一番と私から、そのノウハウを引き出そうとされますが、ハラスメントをする夫と心から打ち解け合えますか?と私は思うのです。
今の現状はどうなっているかより、前に進む為に、色んなものに目をつむって、先に夢を持ちたいというのです。気の毒に思いますが、その方法は、貴女がこれまでにしてきた事と同じ。
何か夫の異変を感じても、怖くて蓋をしてきた。
つまり現実を見ないようにしてきた結果が「今」なのです。
もう蓋をするのは止めましょう。
もし、現在も浮気相手と浮気が続いていたら貴女が何か対策をとっても、ひとり相撲です。
本当の原因になっている浮気問題や浮気相手の存在が残ったままで、妻の貴女が孤軍奮闘をしたところで夫は、見やしないのです。
じゃ、どうしたらいいのですか?という質問を受けますが、貴女がどうしたいか?と聞きなおします。
何故なら ノウハウだけを聞いたところで、あなたは蓋をしたい人ですから、浮気相手と別れさせるというノウハウに取り組む強さはありません。
その根本的な理由は、「夫が怖い」からです。
その怖さがある内は、「とりあえず夫の言う事を大人しく聞いておく」という「とりあえず体質」が変わらない限り、何を聞いても耳に入ってきません。
ここで、差し当たり取り組む事は 夫を恐れている「精神構造」を解明し、夫を恐れないというところまで体質改善をしないといけないのです。
虚弱体質の人はボディービルダーのマッチョ大会には出られません。
快適な生活をしたいと望んでも、床の下にシロアリが、材木にはびこっていたら、木造住宅の安全は保障されないどころか、安心な暮らしはありません。それどころか、シロアリが巣くる家で食卓テーブルに花を飾ったところで、本当の美しさはありません。
残念ながら 貴女が望んでいる夫婦の生活は上辺だけの美しさを求めている話になります。
そして、私に対して求める方法も「上辺の改善」だけを求めてこられますから、救い様がない。
もちろん、そうした心理に陥る内情は理解できますが、やはり本当の快適な生活は、浮気相手という害虫駆除をしてからの事ではないでしょうか?
それを害虫が怖いから、取り組みたくない?そんなの害虫駆除という業者に頼めばお茶の子さいさい。
自分の夫が怖い?そんなの、怖さの正体を知らないだけ。
夫を恐れているのはメカニズムの問題です。
何なら 貴女がこれまで間違った方法を取ってきたから、夫を恐れるという関係性が出来上がったのです。
間違った方法を取って来たなら、正しい方法を取るだけ。
夫を恐れる理由は、貴女が強がりだからこそ、です。この色んなメカニズムを知ると、問題の解決方法が見えてきます。
自分という本質を知らないで、人(夫)を動かそうとするのが大間違い。
まずは自分を知ることを学びませんか?
今年はそんな学びを提供していきたいと思います。
では今日はここまで。

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Mybestpro Members

村越真里子
専門家

村越真里子

Re婚かうんせらぴー

最優先は夫婦の危機回避。浮気問題解決と夫婦の関係修復は分けて考えまずは離婚を回避し、その上で夫婦の修復を図ります。行動心理学を基に、今後同じ問題が起きないように予防も含め対策を練るのが使命です。

村越真里子プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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