浮気後の夫婦修復について
私の所に来られる相談者の殆どが夫の浮気に悩む方です。
夫の浮気に気づき…悩み…止めさせたくって・・・これまで夫婦喧嘩をし・・・・
何とか、互いに納得しあい、事件は解決した方。
それなのに、相変わらず、暗雲が夫婦には立ち込めているという相談があります。
それは、恐らく、この「事件が解決した」という結論の出し方が間違っているといえます。
勿論夫婦には、色んな性格がありますので、夫婦喧嘩をした翌日に、まるで何もなかったように、ケロッと出来る方もいれば、執念深く?いつまでも、根に持つ嫌味を言う方もいます。
ですから、お互いに歩み寄れたとしても、一日二日でまるで何もなかったようには、ならないでしょう。
でも、これを日にち薬という考え方をすれば、本当に問題が片付いていたら、若干の日にちを要したとしても、その内、何もなかった頃のように、笑い合えるようになるでしょう。
しかし、日にちが経っても、夫婦間の不機嫌な感じは解消せず、相変わらず何かあるごとにぶつかる、一触即発のような形であれば、それは本当には解決何てしてないのだという考え方をした方がよさそうです。
では、何故、浮気事件?は解決した、と考えたのか?と聞くと、夫が浮気相手と別れたと告げたからと言いますが、それを即、信じたという妻がいます。
私は刑事ドラマが大好きで、犯人探しや、犯人が付く嘘の特徴などは、とても参考になります。テレビドラマだからと言って。あまりにも現実離れをした話なら馬鹿ばかしくって、見る気もしません。やはり視聴者の側に立って考えると「現実に起きそう」という所が興味を引くのであって、ありえない設定だと、現実離れし過ぎて、共鳴出来ないからです。
それと、現代ドラマは、「現実的」と言う事を求められ、稀有な話は、それは、それで、ちょっと路線が違ってきます。
つまり、作品を作る時は、出来るだけ一般人の日常を模写し、さもありそうな話題にします。
これが現実的となって、ワクワクするのですが、あまりに現実離れしているものは、別の番組になってしまいます。
と言う事で、人の実生活では、「現実的」と言う事が大切だと言う事です。
しかし、事、浮気問題においては、現実的か、ありえない結末を、夫の言葉一つで、終いにします。
私から言わせて貰うと、何故、ここに来て夫の言葉が信じられたり、夫の態度が、妻の判断材料になるのかと不思議でなりません。
つまり、夫の言葉一つで、それは終わった、と落ち着かせたい事は分かりますが、まだまだ事件発覚ホヤホヤなのに、そんなにすぐに夫の言葉を素直に信じてしまうのは、本当に信じているのではなく、根底にある妻の気持ちは「信じたいから」なのです。
人は「自分の希望する方を信じる」という事があります。
要は妻が、浮気は発覚したら、すぐに夫は反省し、反省したら、浮気は止める、という理想の形を、望んでいます。
でも、多くの現実を見て来た私は、妻にばれたからと言って、そんなにすぐに反省なんてしません。(中には少数派として真面目に反省をする人はいますが)
では、そんなにすぐに反省をしないなら、どうしたらいいのでしょう?
その答えは、もう少し長期的に見た方がいいし、言葉に頼らない方がいいと言う事です。
私は、何度もダイエット宣言をしていますし、友人も「あ~食べ過ぎた、痩せたいわ」とお腹いっぱいランチを食べた後、ダイエット宣言をします。
でも、この口で言った事は、あまり信用できないものと考えるべきかと思います。
私の友人は、無限実行で、静かにダイエットしました。
見事に半年で痩せたのですが、やはり半年という時間は掛かった訳です。
だから、浮気をして、見つかった所で、それはばれたに過ぎませんから、反省をして、本当に浮気を止めたかどうかは、半年くらいは様子を見た方がいいのです。
何でも、物事には、時間が掛かると言う事です。
その観察の時間も掛けずに、直ぐに夫を信じると言う事は、早く忘れたい妻の願望であることは分かりますが、不倫という意味合い上、そんなに早く終わりません。
妻が早く過去の終わった事にしたいかどうかではなく、夫と浮気相手の付き合いだったのです。
そういう相手がいると意味合いからすると、夫が一方的に終息宣言をしても、浮気相手との付き合いは、そんな簡単に終わるものでもありません。
つまり、妻が夫を信じる、信じないという事は、あまり意味はない事で、むしろ、その意味からすると、まだ信じるのは時期が早すぎます。
いち早く信じると言う事は、夫は許されたと考えますから、何の努力もしない内に、妻に許されたと感じますから、夫は反省をする機会を失います。
これは夫の事をいつまでも疑い続け、冷たい態度を取りなさい、とは言っていません。
ただ、信じるのは、言葉ではなく、態度から、確認すべきでしょう。
口では、浮気は終わったと100回でも言えますよ。
でも、本当に終わったかどうかは、態度を見ればわかりますし、本当に終わっていなければ、その逆で、態度で分かります。
つまり、相変わらずお金遣いが荒かったり、使途不明時間があったり、家では妻と同じ部屋では眠らなかったり、携帯電話を肌身離さず、風呂場の脱衣場にまで、持って行くとか、
携帯にロックを掛けて、子供にも妻にも触らせないとなると、怪しさ満載だと思います。
でも、妻は夫の「浮気相手と別れた」と言う言葉に希望を持ち、その言葉を信じようとします。
これは、非行少年の更生を待たずして、直ぐに許す事に似ています。
母親なら、子供が悪い事をしたら、しばらく、子供の様子をみませんか?
そんなに何もなかったように、昨日まで非行少年で、今日からは、真面目な文学少年になったと思えますか?
要するに、子供をすぐに許してしまう、過保護と同じなのです。
厳しいだけの親では、いけませんが、生活態度が本当の意味で正されたかどうかの確認もせずに子供を見守らないというのは、親として手抜きと同じです。
厳しくするのは、嫌だ・・・・何の確証もないけれど、とにかく優しくしよう。
そんな親では、ろくな子供になりません。
態度で冷たくしろとは言いませんが、そんなにすぐに甘やかすのも、過保護と言えます。
冷たい、暖かい向き合い方という風に温度に拘ると、くさい物に蓋をしてしまいます。
本当の愛は、厳しい中で育つものだと思います。
では今日はここまで