怖いものなし!
昔の諺で、「一つ上の女房は金のわらじを履いてでも探せ」というのがあります。
つまり一つ年上女房はしっかり者で、家庭は安泰だ、という意味ですが、最近の女性は一歳上でなくても、そもそも女性はしっかりしているものなのですが、それも好みにより、女性がしっかりリードしてくれることを望む男性も少なくありません。
また、男性の方が2周りも年上で、親子のような結婚もあります。
なのであまり年齢に拘らない傾向があるようです。
ただ、それは結婚する時には二人にとって、恋は盲目の時期に限って言える事で、新婚マジックが取れた後は、やはり年齢差の影響は現れる様です。
と、いう事で何歳くらいの年齢差が良いか、ではなく、あくまでも個人差の問題として、
今日は、夫婦の知り合った背景や職業がもたらす夫婦関係の影響について書きたいと思います。
同級生の同い年結婚→ 友達夫婦になります。
学生時代に知り合い、長い交際の後の結婚は気心もしれて、遠慮のない関係になります。
ただ男と女というセクシャルな関係ではなく、友達感覚が抜けきれず、夫を尊敬したりという上下の立ち位置ではなくなります。
また職業的な事で言うと、妻が公務員であったり、学校の先生であったりすると、家での立ち位置も、指導者的になってしまいます。
そうなると、夫に対しても「教育者的」な意見を言ってしまい、年齢が近いと夫に指示や管理をしてしまうようになります。
また同業者や職場結婚の場合、妻はだいたいの夫の仕事が理解できますから、最初は夫も仕事の話をしますが、妻が子供を産んで、専業主婦になった後も、「私は分かっている」とばかりに、夫の短所を指摘するような意見を妻が言いがちになりますから、夫は家に居てもおもしろくなくなります。
例えば、女性も、人に悩みを相談する時には、実は人に意見を貰いたいからじゃないといいます。本当はただ愚痴を聞いてほしいだけなのに、そこに「あなたのそういう所が悪いのよ」と意見されると、段々、仕事の話もしなくなります。
これが職場結婚をした夫婦の弊害です。
逆に、お見合いや、交際時にも特に接点のない人同士が結婚して、そのまま専業主婦になった妻は、夫の仕事の事を何も知りません。
それだけなら、まだいいのですが、就職をしないまま専業主婦になったら、外の社会を知りませんから、ある意味、妻は自分の見ている世界がすべてになります。
そこで何も問題がなければ、それでいいのですが、もし何か問題が起きた場合、他との比較や、解決体験が無い為、問題が内蔵してしまいます。
ただ、それも登場人物の性格にもより、押し切りがちになったり、逆に、卑屈になったりで
どうしても、夫の外の姿を知らないと言う事は、妻が、見せられている物がすべてになってしまう傾向があります。
これは、ある意味、夫の話す言葉がすべてになってしまい、信じる事しか出来なくなります。
でも、考えようによっては夫の言葉をすべて信じてしまうと言う事は幸せな事なのかもしれません。
逆に言うと、友達夫婦の様に、若い頃から夫を見て来て、何でも知っていると思っている妻の方が厄介なのです。
何故かと言うと、妻が知っている夫は、ピュアな年代の夫です。
でも、結婚して、仕事でも管理職ともなれば、色々な世の中の垢が身に着いているのです。
それを知らずに、妻が何でも夫の事を解っているとばかりに、妻が管理者になってしまうと
同じ年の場合は、妻の管理の目を潜り抜ける事なんてお手の物です。
でも、夫をコントロール出来ていると思い込んでいる妻は、夫の抜け道を見抜けません。
それも夫は分かった上で、色んな工作をしますので、実際は狸の騙し合いのような関係性が出来上がります。
と、いう事で、悪い事ばかりを並べましたが、そんな悪い事が起きない夫婦だっています。
だから、何でも悪い風に考えるのはよくないというお叱りは素直に受け止めますが、
このコラムをお読みになっている段階で、本当は、貴女も問題を抱えている夫婦だと言う事です。
今日は、年齢、職業、結婚に至った経緯によっても、色んな夫婦の形が出来上がる事をお伝えしました。
では、だからどうなんだ?_と、解決策をお聞きになりたいと思います。
確かに問題提議だけでは、解決にはなりません。
しかし、夫婦が壊れていく時に、色々な理由があると思います。
特に、このコラムにたどり着かれたという事は、夫婦の間に、夫の浮気問題がある場合が殆ど。
そんな時に、今日のコラムを思い出して欲しいのです。
年齢差や、交際に至ったきっかけ、夫婦の職業などが、問題解決の邪魔をすることがあるという事です。
年上女房だと、夫は、妻に母を求めて、最初は喜んでいても、浮気問題が起きると、母親と化した妻からの言葉は、叱責にしか映りません。
友達夫婦だと、気心しれすぎて、妻への尊敬の念は薄い中で、妻が夫の帰宅時間を管理する単なる監督になってしまいます。
こういう事が分からないまま、夫のコントロールを続けると、益々夫婦の溝は広がります。
だから自分たちの夫婦の普段の有り方から、「言葉の行き過ぎ」を注意して
浮気問題で対立関係を続けないように心掛けて下さい。
ここで私が書けることは、夫婦の傾向についてですが、それぞれの日々の
「ルールや掟」が、傷口を広げることにならないように、それは自分たち夫婦の弱点を自覚して頂くしかなく、このコラムですべての夫婦に解決策をお届けするところまでは至りません。
でも、全部が全部、そんな問題を経験しない夫婦だっています。
そっち組で有る事を願って、「じゃ、ない方のグループ」の方はネガティブ思考のループにはまらず、自分たち夫婦の特徴を知りましょう。そして、変に悪い方向にそれが作用している場合は、なるべく、それを強調しないように心掛けて下さい。
夫の心を知りたいときには、その前に、まず自分を知る事から始めましょう。
では、今日はここまで。