不倫の段階

テーマ:不倫論

何度も書いてきたことですが、浮気は誰も「離婚をしたくって不倫をするのではない」という事です。
でも、結婚した人の3組に1組は離婚をするのが現在の統計です。

では何故、離婚をするつもりじゃないのに、それほどの離婚件数を叩き出すのでしょうか?

それは「不倫は成長する」からです。
成長と書くと、何かポジティブに聞こえるかもしれませんが、「引っ込みが付かなくなる」と言えば判りやすいかな?

夫という男性が、一生のうちで結婚したら妻以外しか愛せないという人は少ないです。
妻が思うほど、夫はモテナイだろうと考えがちですが、貴女も、夫を好きになって結婚をしたのですから、貴女と同じ好みの人はいるのです。

でも不倫の最初は、後ろめたさがあります。
し始めは、決して良いことだとはご主人も思ってはいません。
また妻にばれない範囲なら、遊びの要素が強いのです。
でも、まったく妻に気付かれないまま、不倫が継続すると、それはそれで不倫相手との社会が出来上がります。
妻の貴女が、妻としての存在感を無下にされた事に傷つくのと同じで相手の女性も、「魂(たましい」」のある人間なのです。

そんな風に言っても妻は「許されない関係の立場の人間が存在感を主張するのは論外だ」と考えても、その相手女性の存在感を認めているのが貴女の夫なのですから、いくら正しい事を主張しても、現実に相手が存在するのです。

しかし、そういう段階では、夫も後ろめたさと罪悪感を持っていますので、その段階で、不倫に水を掛けて火消しをしておけば、ご主人も目が覚めるという事ですが反対にここを野放しにしていると、ご主人は家庭と、不倫相手の間で板ばさみになります。
つまり、浮気相手の分際で、妻と同等の要求をするなんて厚かましい、と妻が考えたところで、単なる理想論でしかありません。

後ろめたくて、許されない関係・・・・・
最初は、不倫をする夫だって、そういう風に考えているのです。

でも、付き合いが長くなり、相手女性に対しても「情」が生まれてくるのです。
これが「時間」という長さが作る関係性です。

その時間を与えているのは、実は妻なのです。

そういう時に必ず夫は その罪悪感に居たたまれずに「離婚しよう」と妻に言います。

でも、そんな事が通るわけではなく、また時間が過ぎていきます。

これで、離婚話が消滅したか、と言うと、安心は出来ません。
例え、離婚話がそれ以上,進まなくても離婚が立ち消えになったのではなく、夫の罪悪感が消滅していく分かれ目になります。

つまり離婚をしたいくらい、妻とは終っていると宣言したことで、妻には夫婦としての破綻を告げたという事になります。だから、不倫に対して罪悪感という荷を、夫は降ろしたことになります。

だから、離婚話を夫が持ち出し、その話もそれ以上、言わなくなったとしても、それは立ち消えになったのではなく、夫が自分の罪悪感を打ち消すために、離婚を告げたという事になります。

そのままで、妻の友人の「もう少し様子を見たら?」という時間を与えるアドバイスを受け、夫は、そのままで、不倫を続けることになるのです。

そんな風に、不倫を妻にもバレずに水面下で進んでいくと、いつしか、そのおつりが来ます。
もし、これでいつの日か離婚の話が再燃したら、夫にすれば「前から言ってたジャン」という事になります。

つまり離婚離婚と、言わないからと言って、離婚話が無くなったのではありません。
ただ、不倫の最初こそ、夫は、「悪いことをしてる」と自覚しているのです。
しかし、その時期を通り過ぎると、「まかり通る」という自信を持ってしまいます。

こうなると、妻がいくら、「胸の苦しさを解って」と夫に訴えても、その向こう側に、不倫をいう影にかくれた存在を我慢してくれている浮気相手がいるのです。

夫にすればどちらの肩を持つかと言うと、日々、小言を言われ続けている妻よりも、日陰の身を受け止めて耐えてくれている浮気相手の方が愛おしくなります。

だから、浮気が判明して、貴女が夫を責め続けても、それは改善とは程遠いのです。
つまり妻が夫に対して言う小言は、夫に対しての否定にしかならず、浮気相手の女性は、人の夫と解りながら、会えることを待ちわびるとなると、どちらの存在が愛おしくなるか?なのです。

私は妻の立場の味方です。
でも、正しいことを、正しいと主張する事は、解決にはならないという事を知って欲しいのです。

さ、今日のおさらいです。
夫が離婚話を持ち出すときは、不倫が初期の頃で、自分でも罪悪感に押しつぶされそうになっているからです。
ここで、離婚が今すぐしたいという事ではないのです。
だからと言って、妻も、離婚話が、それ以上話題にでないから、と安心してはいけません。

何故なら、その段階での離婚話は離婚がしたいのではなく、「好きな人がいるんだ」という、ある意味白状なのです。
それほど一杯一杯だという事です。
そういう夫の自白を受け、妻も狼狽するかもしれませんが、また普通に日常が過ぎて行きます。

そんな時「なあ~んだ、離婚の話も、それ以上勧めてこないな」と妻は安心してはありません。

波風立たない日に、あえて波風を立てる必要がないと考えるでしょうけれど、本当は、問題は落ち着いている時しか、心は定まりません。そういうベタ凪のときこそ、心穏やかなのですから、その時こそ、本当の防止策を取れるのです。

又今度、夫が離婚と言ってきたときに、又のその時、考えようと思っているなら、もっての他。
貴女の夫だって、妻が妨害をしてこない時に、水面下で準備を始めているのですから、今度離婚をしようと告げたときは、色んな準備が整ったときなので、その時に抵抗しても、中々難しい。

つまり夫だって、その不倫がいつまで続くか、自信がないのです。
でもそこに、時間という猶予を与えてしまうと、自信をつけてきてしまいます。
そんな事にならないように、一度目の離婚の話が出たときに、相談に来て欲しいなぁ~。

では今日はここまで。

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村越真里子
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村越真里子

Re婚かうんせらぴー

最優先は夫婦の危機回避。浮気問題解決と夫婦の関係修復は分けて考えまずは離婚を回避し、その上で夫婦の修復を図ります。行動心理学を基に、今後同じ問題が起きないように予防も含め対策を練るのが使命です。

村越真里子プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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