何故浮気を白状、謝罪できないか?
弁護士選び
私の所に、寄せて頂く相談者にも色々なタイプがいます。
【A 事なかれ主義タイプ】
今の現実に蓋をして、「様子を見るという放置」をします。
楽観主義で、「まさか自分には最悪の結果にはならない」と楽観的なタイプです。
一見、堂々としているように見え、実は現実的に物を見れない人です。
【B 小心者タイプ】
夫の浮気に只々、打ちひしがれて、路頭に迷っている妻。
【C 強気タイプ】
夫の浮気を知り、成敗してやるとの意気込みで、尾行や、GPS捜査を自分で、探偵ばりに動いてしまう人がいます。
何なら弁護士にも相談に行き、何でも自分で進めてしまうタイプ
・・・・・・困ったタイプはCの方です。
悩んだ結果だとは理解できますが、何でも勢いで考えてしまうので、結果的に、後戻りできなくなってしまいます。
そして、考え無しとは言いませんが自分流の判断で、動くものですから、自分の気持ちばかりに忠実で、ともすれば、相手の気持ちに無頓着になってしまいます。
そうなると、そのCの暴君ぶりが、益々、夫の心が離れて行きます。
そこでやっと夫の心の距離を感じ、私の所に相談に来られます。
その結果、とにかく、浮気相手と夫を引き離したいと相談を持ちかけられます。
確かに、そういう相談を受けてはいるのですが、その具体的対策を取ろうとすると
「そんな事をすると、夫との関係性が益々悪くなり、夫の心が離れませんか?」
と、怖気づきます。
イヤイヤイヤ!
浮気相手と引き離すから、妻への気持ちが冷めるのではなく、もっとその前に、妻の言動で気持ちは冷めているのです。
「益々冷めませんか?」という「益々」ではありません。
むしろ、その前からの妻の「イケイケどんどん」の性格に、辟易して・・・・と言う事もあるのです。
もう一度、言いますね。
浮気相手と引き離したから、妻との関係性が悪化するのではなく、浮気相手と別れさせないと、夫婦という結婚生活を失う事になるのです。
だから、良好な夫婦関係とか、ぬるい事を言っている場合じゃないのです。
でも、浮気相手と引き離すなんて「手荒な事をするのが怖い」と言われても、
貴女の心の平穏は夫に、妻以外の女性が居る事が貴女の心の安定を欠いてしまうのですから、諸悪の根源は取り除くしかないのです。
でも、そんな風に表立って攻撃するのではなく、「もっと誰(夫)にもわからない方法で、水面下で浮気相手と引き離す方法はありませんか?」と、問われます。
答えは「無いっ!!」です。
何故なら、貴女の夫は最初から浮気相手が居て、貴女がそれを引き離されたから、貴女に距離を置いたのではなく、貴女が、自己流で浮気相手との事で夫を責めるから、距離を置くのです。
だから、別れさせられたから、貴女にでは冷たいのであれば、もうすでに別れているはずです。
ただ、もうすでに夫に嫌われてしまっているから、無茶な事をしたくないと言う気持ちは分かりますが、本当に無茶なのは、これまでの事の積み重ねです。
これからなすべきことは、無茶ではなく、当たり前の事をするのです。
でも、当たり前の事とは言え、表現の仕方は工夫しないといけません。
但し、工夫は必要でも、目指す結果は浮気を終わらせる事です。
最終ゴールは、やはりここを目指す限り、同時に夫に好かれるように・・・なんて、同時進行は無理です。
何でも順番がありますからね。
しかし、何度も言いますが、別れさせる作業が夫の心を冷えさせるのではなく、夫は浮気を続けたいのです。
それを妻に邪魔されるから「そんなことをしたら、妻の君ともやり直せなくなる」と貴女を脅かしているに過ぎません。
そんな脅かしに、ひるんでしまい、夫と浮気相手を引き離すと、妻の自分とも終わってしまうというのは大間違い。
むしろ、このまま、その関係を野放しにしていると、夫婦は離婚になる可能性が増します。
つまり、妻が大人しく何もしないと、離婚へのレールを敷くことになります。
妻が、いくらリサーチしても・・・・いくら、動いても・・・・ご主人の、不貞を制する事にはなっていません。
むしろ、妻が、動いている事をご主人に告げ、ここまで掴んでいるんだ、とばかりに、夫を責める事が、妻の強硬な姿勢を知らしめる事になって、益々妻を警戒するだけになっています。まして証拠も掴んだと、豪語すると夫婦の距離は開くだけではなく、妻が離婚へ滑り出したと宣言しているのと同じなのです。
それなのに、妻の本音は「離婚したくない」と言うなら、夫には理解不能になります。
そんな訳の解らない妻のコントロールを、浮気相手と二人で相談するようになります。
これまでは、隠れて浮気をするだけだった二人が、もう「ばれているなら」を前提に、どうしたら、妻を排除できるか?と言う事が、浮気する二人の共有目的になります。
これでは、不倫する2人が一層、一枚岩になり、チームワークが強くなるだけです。もう、リサーチは、充分済んだなら、手を止めて私のアドバイスを受けて下さる決意をして下さい。
自分で何でもできるというのは、おごり高ぶりです。
自分が一番、正しいと思っても、正しい事の表現を間違うと、夫には通じません。
そして、やっぱり思うのは、不倫の世界の事を、妻は何も知らないのです。
知らない事は、何でも解るというおごりを捨てるべきです。
正しい者が通るというのは間違いです。
正しい意見が通るというのも間違いです。
貴女の夫は正しくない事をしているのですから、貴女が正しさと声高で立ち向かうと、ご主人は逃げて行きます。
論点を正しい、間違いの2択にすると、間違っている人間は退散するしかなくなるのです。
ここをもう一度考えて下さい。
では今日はここまで。