価値観の違い

村越真里子

村越真里子

テーマ:夫婦関係修復について

20歳で結婚をした私は価値観の違いなんていう、大人の言葉は知らなかった。
ただ、元夫の愛するものを一緒に愛することも出来なかった。
元夫が私のことを分かってくれないというジレンマはありました。
そして解ってもらおうとして色々な抵抗をしました。
この抵抗という心理は何かな、と今の私なら解ります。
私は関西弁でいう「いけず(意地悪)」です。
夫が家庭を・・・子供を・・・・そして私を大切にしてくれなかったから、
夫が大切にしているものを、大事に出来なかった。
それを仕返しという形で、私の不満を表現しました。
もっと言うと、夫が好きなものに嫉妬していたのかもしれない。
だから仕返しをして、解ってもらいたかったのだと思う。
だから、若い頃、元夫の大事にしていたビートルズのアルバム(当時はレコード)を売り飛ばしてやってのです。
今、考えたら酷いことをしたと思います。
でも、生活費を入れてくれずに遊んでいる元夫に、いくら言っても解ってくれない元夫に痺れを切らして、元夫が一番大切にしている、レコードを売り飛ばして生活費に変えてかりました。
当時にしたら3000円くらい・・・・・でも、それで5日は食いつなげられました。
口で言っても解らない相手には、男性なら暴力という手段になるでしょうけれど、か弱い?女性の私は、そんな嫌がらせでしか、元夫にわかって貰える手段がなかったのです。
これは本当にヒドイ事をしたと思います。
今なら、当時の心境も説明できますが、当時の私は、私の苦しみの単位は、元夫が嫌がる単位だったのだと思います。
今の私の年齢になれば、判ることが沢山あります。
もし、あの当時、今の私なら、もう少し違った方法で、賢く振舞えたと思いますが、そんな事を言っても仕方がない。
よく、相談者の妻に聞かれる事があります。
「村越先生ならどうしますか?」って。
でもね、私は私であって、その人ではないのです。
私も自分の人生を振り返り、当時に戻れるなら、と考えても、それは今の全てを経験した私が、この年齢でみる風景なのですから、やっぱり当時の私ではないわけです。
だから、当時の私は、その年齢で、その経験則で、できる範囲の事をするしかなかったし、それが、いっぱいいっぱいだったという事です。
もう、過去には戻れません。
と、こんな風に書いていても過去を悔いているわけではありません。
当時は、そんなことぐらいしか出来ない私だったという事を反省しているだけで、過去に戻りたい訳ではありません。
やっぱり、人生の中で、いつが苦しかったかというと、やはり子育てをしながら、生活費を入れてもらえなかった時ですから、あんな時代はもう二度といやです。
ただ、今の私なら、もう少し、上手くやる方法はあったと思った、と言う話です。
でも、結局、過去にはもどれないのですから。
しかし、今なら、相談者のしている事の意味は解ります。
下手くそだな~って思います。
私は自分の過去の時計は撒き戻せませんが、人のことなら冷静に解ります。
貴女のしている事は、夫に、自分の気持ちをわかって貰いたいだけです。
でも、手段が間違っています。
自分の苦しみを解ってもらえないから、夫にも、痛みを与えるという、意地悪な方法を選んでしまっています。
相手に痛みを与えて、共感が出来るはずが無い。
男性は鈍感です。
妻の女性とは感性が違いますので、意地悪なことをしたら、夫婦に距離が出来るだけです。
浮気相手と別れさせたら、夫婦が益々冷え込むと怖がっている貴女・・・・・
本当に夫婦に溝が出来るのは、浮気を終らせたからではないのです。
そのもっと前の、貴女の足搔きが、夫婦に溝を作ります。
ここに気付けば、もう少しマシな手段が取れるでしょう。
自分の愚かな計算を気付くのは 私のように何十年か後であれば、それを取り返しが付かないことと言うのです。
私は今、お陰さまで、離婚した事は後悔していませんし、今年生まれる孫を数えたら、6人の孫のお婆ちゃんになれて幸せです。
以前の生活苦を引きずったままでは、孫たちにお年玉もあげる事はできなかったでしょう。
だから結果的には、離婚は正解だったと思います。
でも、相談者の貴女は離婚をしたくないのです。
そして離婚をしなかったら、順当に生活費が夫からもらえて暮らしていけるのです。
だからこそ、孫が出来て、孫を迎える自宅も確保できるのは、今のご主人と一緒に居るという事が、生活レベルを落とさない最低条件なら、生活を維持することを工夫するしかないのです。
そんな事を、相談者に話すと、「先生の強さがうらやましいです」と言われます。
本当にそうですか?
私の強さは、何十年と、元夫からろくな生活費を貰えず、ずーっと働き続けた試練が、私を強くしました。
過呼吸になって、医者に、血液の酸素濃度が73%になって、医者に驚かれました。それでも、毎日の日銭が必要で、入院も出来ず働き続けたからこそ、今の強さが備わりました。(通常の健康な人の酸素濃度は99%です)
離婚したら子供の習い事をさせられないとかのレベルの話ではないのです。
妻が働いたことが無く、手に職がないから、生活が心配で離婚が出来ないという話ではありません。
毎日、毎日、働かないと食べていけないのです。
その苦労が土台にあって、今の私があります。
「夫に心を理解して貰えない」と言う甘い話ではなく、命を削って、働いた結果が今です。
それを、どうにかして、離婚にならないようにアドバイスしたい。
若い当時の私が出来なかった秘訣でも、今の年齢の私なら解ることは多々あります。
時には、心より大切なこともあるのです。
生活を一番に考えるなら・・・・・生活を考えるからこそ、心を置いていかないといけないこともあるのです。
そんなテクニックをまずはお教えしたいのに、「心の通わせ方」という事ばかりに、振り回されると、現実が見えなくなります。
心は、相手があってこそ、通うものです。
ノウハウは解らずとも、心を通わせるには、夫という相手も心を通わせることを望まなければ、心は通い合いません。
それを解らずに、夫に向き合う方法だけを求めても無理なのです。
だから、今、貴女が求めている事が、叶うことか、叶わないことかも解らないまま、求めるだけでは、お子ちゃますぎます。
そういう自分の今すべきことの前に、出来るか、出来ないかの立ち居地の確認をして見る必要があります。
私の話に戻りますが、文頭に書きましたように、価値観の違いのような難しい事は解らなかったけれど、元夫が愛する物を一緒に愛することが出来なかった。
元夫が大事と考えるものを、一緒になって大切に出来なかった。
それどころか、元夫が大事にしていたものに八つ当たりをして、私の怒りの単位を表現したという、卑怯な手口を使いました。
最近、私は大阪の「キャバンクラブ」というビートルズのコピーバンドのライブで、友人と飲んでいます。
今更ですが、私もビートルズは大好きです。
でも、瀕すりゃ鈍すで、自分に余裕がないと、人の大切にしているものにすら、悪意を抱いてしまいます。
当時の苦しんでいた私は、心には、鬼が棲んでいたのでしょう。
そんな事が、今の生活から、眺める余裕を味わっています。
でも、皆様には、どうか離婚はして欲しくない・・・・
私は若い頃、それ避ける事を知らなかっただけで、今なら、客観的にお教えすることが出来る。
離婚は、心の問題にすりかえるな、です。
価値観をそろえるなんて無理です。それぞれ人格の違う二人が、同じものを好きになれるはずが無い。
でも、少なくとも、パートナーの大事にしているものを、一緒に大事にする気持ちは大切です
方法ひとつで、離婚は避けられる
御策というテクニックで、離婚は避けられるなら、互いの理解より、手っ取り早い方法は学べます。
それが今の私が言いたいことです。
では、今日はここまで。
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Re婚かうんせらぴー

最優先は夫婦の危機回避。浮気問題解決と夫婦の関係修復は分けて考えまずは離婚を回避し、その上で夫婦の修復を図ります。行動心理学を基に、今後同じ問題が起きないように予防も含め対策を練るのが使命です。

村越真里子プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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