小倉優子さん「騙すならばれないように」
慰謝料とは、謝って慰めるお金と書きます。
人に苦労を与えたり、人が傷ついた気持ちを、お金と言う形で償うのが慰謝料です。
こんな風に書くとお金が何か、とても嫌~な物に聞こえますが、お金に罪はありません。
お金は、人を救ったり、人を労ったりも出来るのですから素晴らしい働きもします。
ただ、この慰謝料は、人と人との交渉の結果発生するのが慰謝料ではなく、実は、お金ではなく
交渉のカードとして使われることがあるという事です。
例えば、川崎麻世さんとカイヤ夫妻ですが 別居期間が長く、その期間に支払った家賃の年数分。
それが合計したら、5000万円ほどになると言う事ですが、これは麻世さんは本気で返してくれと言っているのではないのは解ります、実際家賃なのか別居の婚姻費用分担金なのかわかりませんが、いずれにせよ、自分の子供の生活費になったお金を離婚をするからと言って、返してくれというのは、通らない話ですが、これは麻世さんが、カイヤさんから請求されるであろう慰謝料に対して防護壁にしようという事です。
カイヤさんも、本来は貰えるものはなるべく貰いたいでしょう。
夫婦が破綻しているのはお互いの周知の事だとして、今更一緒に住むのは無理だからこそ、今後も、別々に暮らしていくから、お金を払って頂戴というのがカイヤさん流です。
離婚を避けたいというより、麻世さんに離婚がしたいなら、いくら払うの?と。
それに対抗して麻世さんが、潔く一度に支払った生活費を、返して貰えるとは考えてないでしょう。
しかし、離婚に際して、カイヤさんが慰謝料を請求してくるのは、想像できるので、それなら麻世さんの方も、慰謝料として5000万円を支払ってね、と言うのが麻世さんの防御策なのです。
お金を請求されそうになる前に、宣戦布告で先に、お金で防波堤を作る・・・・・これがこの夫婦の言い分です。
ね?
解るでしょ。
二人はとっくに離婚してもいいくらい、気持ちは離れています。
いえ、言い換えれば、これほどぴったり気持ちが一致した夫婦はいないくらいです。
離婚を互いが合意してないのではないのです。
互いに離婚はしても良いけれど、離婚をするなら、お金を下さい、というカイヤさんと離婚に際してお金を取られないようにするために、逆にお金を請求して、相手に引かせろという作戦です。
ね?
もう解るでしょ。
離婚の話はお金の話。
今の段階、カイヤさんはひと言もお金の事を言っていませんが、今の行動が、カイヤさんの本心を表しています。
それと同様、麻世さんも、5000万円という慰謝料を請求していながら 何も本気で その金額が欲しいという話ではない。
つまり発言をしている麻世さんが本当の気持ちなんて言ってないのです。
片や、言葉にはひと言も出していなくても、お金が欲しくて仕方がないのがカイヤさんの本音です。
お互いが、思っている事は、表面に出している事とは、間逆なのです。
この解決法として、一番早く、決着がつくのが、慰謝料を請求している麻世さんが、カイヤさんに慰謝料(もしくは相当するもの)を支払う事。
これをすれば速やかに離婚が成立します。
これも、今の麻世さんの主張とは間逆の結果です。
それでも、麻世さんがスピーディーな離婚できる方法はこれしかないと思います。
ね、今のお互いの主張と全く逆の結果が、一番の着地点って、考えられますか?
離婚の話し合いって、たとえ弁護士が仲介しようが、しまいが、本音なんて表には絶対に出さないのが「交渉術」です。
それなのに、一般の人の夫婦の話し合いって、「本心を語って欲しい」とか、「互いに腹を割って」という事を一番に考えるので、いつまで行っても、話がまとまらないのです。
麻世さんが、慰謝料の話をしても、それは本当にお金が欲しいのではなく、慰謝料という言葉を、武器にしているに過ぎません。
例えば、一般論として、夫が妻に離婚宣言をしたとしましょう。
その時の夫の本心は「離婚をしたい」という気持ちに間違いはありません。
しかし、片や、妻の方は離婚を避けたいと言う気持ちしかありませんから、出来るだけ本音を語るのが誠実だと考え、これまでの生活で、どれだけ妻として至らなかったかの反省の弁を述べ、これからは夫のいう事をよく聞いて、これまで口達者だった妻の、お口はチャックして、しおらしく過ごします、と宣言します。
それを聞いて夫は離婚宣言をしたものの、それを一旦、引っ込めるのです。
そうしたら、何が起きると思いますか?
それは夫の浮気を黙認するという生活が始まるわけです。
その結果、浮気は水面下に潜り、悪く行けば数ヶ月、または数年後に離婚の話が再浮上し、その時にはご主人は「俺も頑張ったけれど、やはり夫婦としてやっていけない」と改めて離婚の話になります。
こうなれば、夫も妻も、この数年、数ヶ月は修復を試みた期間は無理だったという「既成事実」を作るための年月だったという事になります。
それは、何故だと思いますか?
私が思うに、夫婦のやり直しを話し合った、という事が一番の原因だと思うのです。
それでも、夫婦は問題が起きた時には、話し合って当然で、一度は話し合うのが当たり前です。
でも大事なのは、その話し合いを、何もわからずに、全て夫が本当の事を言っていると思うのが間違いだと言いたいのです。
浮気をしている男性が、妻と話し合ったところで、浮気は止めません。
それを、話し合えば浮気を止めてくれると信じて話しあいをするのが、間違っていると言いたいのです。
夫婦が話し合って、心を合わせて、これから、いびつながらも一緒にやっていくにはどうしたら良いか?
そんな時点にまでなった場合は夫婦の修復の為に、お互いの悪かった部分を反省し、将来の為に、どういう努力ができるかを話し合えばいいのです。
話し合いは、夫婦が本当にやり直そうというスタートラインに立った後なら、いくらでも話し合いなさい。
でも、浮気が発覚し、夫もその浮気を本気で終らせた訳でもない段階で、今後夫婦はどうしたら良いか?なんて話し合っても、ピントのずれた話になります。
この段階で夫の本音は、「妻にばれちゃったけどどうしたら、これからも、ばれないで浮気を続けるか?」これしか考えていません。
その段階で妻が「夫のいう事は何でも聞くわ」という宣言をしてしまうと、これは浮気を見逃すという事と同じです。
そんな風に言うと、食い気味で「じゃ、喧嘩腰でも良いって言うのですか?」と半ば逆切れ妻。
夫に本音で話してもらいたいと思っている妻の貴女こそ「嘘つきになってしまっている」という事です。
本当は気が弱いのに、口では夫を支配する事ばかりを言って、実は夫が怖い。
怖いからこそ、強さで夫に向かうしかない。
こんな矛盾した妻は、言動一致せず、嘘を言っているのです。
夫に本音で向き合いたいと言っても、その妻が、言動不一致で、夫には本音で向き合って欲しいと言っても土台無理。
ここを解って欲しいのですが カウンセリングで、妻にここまで理解してもらうのは難しいですね。
だからこれから、勉強会を進めていきます。
貴女が、いくら私から、言葉で聞いても、それが夫婦の仲に落とし込める生活は、簡単に身につくものではありません。
お料理教室でも、いくらレシピを習っても、自宅に帰って、すぐに美味しい料理が出来ないのと同じで夫婦の話しあいなどは、ある意味、習い事と同じで、何度も失敗を繰り返して、最後に成功します。
それなのに、そのレッスンに相当する事をカウンセリングで言っても、成功できると思えないのでしょう。
むしろ、そんな段階で夫の意に沿わない事を妻がすると、夫から嫌われるから、怖いというのです。
そうです、夫婦の関係がこれ以上、壊れるのは怖いのです。
でもね、本当に壊れるという事は、夫の言うがままにしておくという事が本当の夫婦の終わりを招きます。
今、夫の浮気に、真っ向から逆らえとは言いません。
カと言って、夫の言うがままに、夫に対して、腹を見せて降伏するのはもっと夫婦の破綻を呼びます。
妻に大人しくしてなさいと、言ったところで、夫の浮気を黙認しろとは言っていません。
「大人しくする」の反対語は、「喧嘩腰」のような、極端な事しか出来ない妻なら、せめて大人しいふりだけをしておきなさいというのです。それでなければ、相変わらず口やかましく夫の生活を縛ったところで、本当に夫の心が離れていくのは、そういう妻の詮索に反撃してくるという事が、夫婦の終わりを作り出します。
だから、全面降伏か、喧嘩腰かの2つくらいしか、方法を知らない妻なら、どっちも両極端で、夫婦が修復できるという事にはなりません。
いいですか、ご主人は、離婚宣言をしたからと言って今すぐに離婚をしたいわけではありません。
ご主人は離婚宣言をして、貴女を黙らせて、貴女に文句を言わせないようにさえしたら、暫くは浮気がしやすくなると考えているのです。
この時に、こちらは、その浮気を止めさせる作戦を練り、水面下で動くのです。
何でもかんでも、口に出す言葉が、本音でもないし、真実でもありません。
交渉とは、いかに本音を言わずして、相手を自分のペースに、降伏させるかが 交渉です。
気が強いくせに、急におしとやかになったところで、ご主人が貴女を信じるはずがない。
夫に真実を・・・・・本心を・・・・・本音を・・・・・と求めるなら、本音とは、決して表に表れない時もあるし、
浮気をする人間というものは、常に尻尾を捕まれないように、貴女に警戒しているというくらいを知りましょう。
昨日まで口やかましく言っていた妻が、急にしおらしくなっても、それを手の平を返すというのです。
警戒する夫はすぐには信用してくれないと思います。
そういう段階は、腹の探りあいだという事を知りましょう。
と、いう事で、「離婚」と言えば、あなたがこれ以上夫を拘束しないだろうと、いう作戦です。
家を出て行くといえば、貴女が何か折れてくるのでは、という駆け引きです。
つまり、浮気をする夫と言うのは色々、交渉をしてくるのです。
その交渉の武器に、色々な手を使うという事も知っておきましょう。
と、いう風に言うと・・・・
「じゃ、どうしたら言いのですか、私はっ!!」という貴女の声が聞こえてきます。
ね、そんな挑戦的で、気の強さで、勢いしかないやり方ではいけないという事を、教えてあげたいと思います。
子供のスイミングスクールも、たった一回行っただけで、25メートルすぐに泳げるようにはなりません。
また多少泳げても、変な癖が付いていたら、フォームを正すことから始めないといけません。
これまで、自己流で、好きなような泳ぎをして来た貴女が、「じゃ、どうしたら、そんなに上手く泳げますか?」と短気を起こしても、私としては「ま、ま、ま、落ち着きなさい」というしか在りません。
入ったばかりのスイミングスクールで、やっと息継ぎが出来るようになっただけで、オリンピックで金メダルを取るのは無理なのです。
Re婚かうんせらぴーは今は無料相談をしていません。
でも、中には、急いで答えを欲しいという方もいます。
そういう人は【とりあえずのワンポイントアドバイス】のように、端的に答えが欲しいのです。
気持ちは解りますが、急ぐというより、例えば、その日の内に夫と話し合うとか、夫から何らかの答えを迫られているとか、何か焦る理由があるのでしょう。
そういう人に限って、いきなり電話をしてきて、少し教えて欲しいと言われます。
そこで「無料相談はしてない」とか「予約が必要」と私が言うと、何も言わずに、いきなり電話をブチッと切ります。
確かに何でもいいから、藁をもすがる気持ちで、ネットサーフィンして、私の事を求めて下さったお気持ちには感謝します。
でも、自分の意に沿わない返事だったら、何も言わずにいきなり電話を切るような、失礼な人は、恐らく、何らかご主人に対しても、失礼な部分もあったろうに、と想像できます。
もちろん、長年、夫との間で、苦しまれたのはわかります。
これだけ困って電話をしたのにカウンセラーが、すぐには答えをくれないのは、気に入らないのでしょう。
でもね、そんなに緊急で電話をかけてこられる方ほど、問題が深刻で、そんな、5分や10分で答えられる問題じゃないし、相談者も、そんなに簡単じゃないから、少しでも答えがないか、と電話をかけてこられたと思うのです。
解るのです、大変だからこそ、電話をかけてこられたのに、有料だといわれて、生活が大変な方はショックかもしれません。
でも、ご年齢をお聞きすると、相談料がどうの、という事ではなく、とにかく話を聞いて欲しいといわれる方がいます。
しかし、予約制で、仕事をしているので、その旨をお伝えすると、ぶっきらぼうにお電話を切られる方。
恐らく、ご主人に対してもそういう面があったのかもしれません。
変な言い方ですが、夫婦が上手く行っていたときは、上手く行っていたのだと思います。
でも、何らか、夫との間にひずみが出来出すと、ドンドン悪化の一途を辿り、もう手をつけられなくなったのだと思います。
そうなってから、当方にお電話を頂いたとしたら、もうそれは、深刻な状態です。
だからこそ、どんな事でも、情報が欲しかったのかもしれませんが、あいにく、そんな短い時間で何とかできるものでもありません。
急げば急ぐほど、そんな簡単な問題じゃないのに、なるべく簡単に答えて欲しいと望んでいるのでしょうけれど、
そういう点が、難しいところなのかもしれません。
つまり、その人の「有り方」が問われる部分でも在ります。
よく、離婚を言いだした夫側が言う言葉に、「俺のことは、お金だとしか思ってないのか」と。
決して妻はそんなつもりは無くても、恐らく夫との不協和音に、歩み寄る事無く、妻も、気に入らないことがあると
プッと他所を向いてしまう部分があるのかもしれません。
妻もある意味、短気です。
そういう姿勢のまま、当方にお電話して来られるのです。
そして、予約なしのいきなりの無料相談では、難しいとお答えすると、気を悪くされるのです。
つまり、そういう方は、夫に限らず、人とぶつかり易い性格があります。
人間関係において、構築するより、破壊する時間の方が、とても早い。
そこに気付かないと、付け焼刃的にアドバイスしたところで、一生の夫婦の生活には効果がありません。
そういう方にこそ、自分のあり方や癖等に気づいてもらいたいと思っていますが、そういう方ほど、
そんな時間の掛かる話は求めておらず、チャチャッと塗って治るような痛み止めを求めておられます。
こういう「自分の有り方」に気付いてもらうには時間が必要と、解ってください。
では、今日はここまで。