夫婦関係破綻に対する解釈の違い

村越真里子

村越真里子

テーマ:有名人の不倫

川崎麻世さんと妻のカイヤさんとの離婚裁判について、ちょいと私見を。

結婚生活28年の内、半分以上の年月、別居。
しかし夫婦の事は、夫婦にしか分からない部分があり、互いが納得して別居をしているなら、他人は何も口をはさめません。

例えば一般的には夫婦関係の破綻というのは
同居の義務をなしてない
生活費を入れていない
性的な生活が円満に行われてない
家庭内離婚と呼べるくらい会話もない

これらは法的な観点から見た夫婦の形に添うか、そぐわないか?ですが、何度も書きますが、互いが納得していれば、それは、それぞれの夫婦の形ですが、どちらか一方が納得してなければ、それは離婚理由になります。

では川崎麻世さんは、これまでは納得していたのに何故今更?と言うのが、今後の争点になりますが
それは、「夫婦の年齢、過ごしてきた年月の長さ」が色々、関係してくると思います。

カイヤさんが、これまでは生活費に当る家賃を麻世さんが払ってくれていて、自分たち夫婦は別居という適当な距離感を保ちつつ、上手くやってきたから、破綻と捉えてないという事も一理あります。

しかし 逆の立場に立つと、カイヤさんに何を言っても、普通の話し合いにならず、互いの理解は難しいと感じた麻世さんが、とにかく父親としての義務だけを果たそうと別居で生じる生活費(婚姻費用分担金)は、払おう・・・・という責任感で続けてきた夫婦関係だ、という主張が別れると思います。

つまり責任感を果たす為とは言え我慢してきた結婚生活に、子供が成人し、父親としての荷を下したいという麻世さんと、これまで別居しながらでも、互いの生活が出来る所で、上手くやってきたじゃないかというカイヤさんの主張。

ま、私は裁判官でもありませんから、談判する資格はありませんが、心情的に、麻世さんの気持ちも良く分かる。
つまり麻世さんは義務として夫婦を続けて来たのです。
そしてカイヤさんは、子供を育て、家族を守ってきたので、この年齢になって放り出されると言うのは生活が心配なのでしょう。
確かに女性として仕事も順当にあるかどうか、保証もない芸能界で、今後の生活は不安でしょう。

しかし、今現在、ある程度の健康状態があるなら、働くしかないのです。
これは一般人も同じですが、専業主婦で居たいなら、夫の生活費は必須ですから、それなら、そういう面倒を看て貰える最低限の夫婦関係は続けておくしかありません。

でも、女性はパートナーを失うと、やはり自立するしかないと言うのは 誰しも同じ環境に置かれます。
もちろん、カイヤさんも全く仕事をしてない訳でもなく、これまでも麻世さんから、家賃を支払って貰っていても、生活費は、ご自身で稼いでいたのですから、家賃をもっと落として、自分で払える金額の所に住み替えるという対策を取らねばなりません。

これが、夫婦の別居期間という事に、とても関係するという事です。
つまり、どちらかが慰謝料という事を求めると、どちらがどれだけ悪かったか、という、謝罪の度合いによって、離婚に際し、どちらかが、どちらかに謝罪という気持ちを慰謝料で表現するという事になります。

麻世さんは、その昔、不倫に対して、カイヤさんの腕組み監視の基、記者会見をした画像がネット上で消えません。


夫婦の破たんは不倫が原因というには、その後に、二人の間に子供さんを授かっていますので、別居原因は他にあると、考えられますし、その後の互いの不倫報道は、別居後の浮気で不倫とは言えないという定義付になります。

と、いう事は、あれやこれやというボタンの掛け違いではなく、長きの別居で修復不能という、判断になるという事です。

当方に相談に来られる妻で、夫が勝手に出て行き、別居を余儀なくされた方もいます。
しかし、反面、「夫の世話や食事の支度せずに楽でいいや」と適当に別居を受け止めている妻もいます。別居生活を満喫とまでは言わなくても、この生活が続くと考えている方がいます。

これが大きな間違い。
別居や、健康面や、仕事や、人生は何が起きるか分かりません。
このまま「で」いいと、いうのとこのまま「が」いいというのは、意味が違います。

今まで別居はしていても離婚なんて言わなかったじゃないか、と言ったところで、離婚を言い出す側にも何が起きるかという事は予想できないのです。

いくら、このままで行くだろうと思っても人生なにが変化するかは、解らないのです。

人間は誰でも、孤独は怖いものです。
例え毎日喧嘩をしていても、一人より、二人で居る方が、孤独ではありません。
それでも、離婚という事を考えるには、「独りになる覚悟」をしなければなりません。

麻世さんも、これまでアクションを起こしてこなかったのは、あえて孤独になる道を選ばなかったという事ですが、今回の離婚裁判は、独りの道を選んだという事になります。

・・・・・そんな事はない・・・・・
これが、私の仕事上の見解です。

人間はやはり、独りになるのはどこまで行っても怖い。
でも、ここであえて独りの道を選ぶのは、実際一人じゃないという事です。
たぶん、離婚を決意する時は、誰かに背中を押されたり、誰かに支えられたりして、新たな道を進む勇気が出ます。
麻世さんが、これまで離婚に対するアクションを起こしてこなかったのは、異性の存在はともかくとして本当の勇気を出す「背中押し」がなかったと言えます。

ここで離婚のスイッチが押されたのは、独身という一人身ではなく、誰か心の支えというスイッチになってくれた人がいると思います。
人は一人では生きて行けません。
これまでの生活は惰性であっても、カイヤさんと夫婦でいるから、子供たちとも関われたという、孤独感からは救われていたはずです。
だから離婚をいう選択をすると言うのは、あえて孤独の洞穴に自ら入るはずがない。
例え、カイヤさんとの生活は冷え切り、ビジネス夫婦だったかもしれませんが、子供を育てる共同体としては成り立っていたのです。
離婚は面接権とか、権利はあっても、妻の性格により、子供とも会えない事がありますが、麻世さんの場合、父親としての義務は果たし、自由に会える年齢に子供たちは、成長しました。
だから離婚という道を選んでも、麻世さんは孤独という事ではありません。

人は浮気をしたって、妻とどんなにいがみ合っても、やはり独りは怖いのです。
だから、誰かが心の支えにあってこそ、生きて行ける。
麻世さんのその誰かとは子供だったかもしれませんが そこから子供も麻世さんも巣立つ時期になったのでしょう。

私は一人じゃない・・・・・人間は、そういう部分に支えられるんじゃないかな?
誰かと共に生きて行くと考えた時に、勇気を貰い、人は新たなドアを開けるのです。

と、いう事は、普通に考えて、麻世さんには、やはり異性の存在が考えられます。
でも、もう誰と・・・・というのは問題じゃない。

人(子供)の為に生きる・・・・それも人生です。

麻世さん、長い間、よく頑張ったと思いますよ。その間に、彼女の一人や二人、居たって当然です。
これからは自分の為に生きて下さい

あ、そうそう、自分に生きると言う表現に好きな歌があります。

シンガーソングライターのすぎもとまさとが唄う「吾亦紅」という歌の歌詞に、
♪ あなたに、あなたに~(あなたは母親)謝りたくて・・・と続き
最期に
♪ 俺来月、離婚するんだよ、そう、初めて、自分に生きる♪

という歌があります。
吾亦紅

麻世さんは、これまで、お遊びはしても、基本は子供たちの為に、生活費を送るつづけたのですね。

人はひとりでは生きられないのですから、子供が心の支えだったのでしょう。

だからよく夫が別居を言い出すときに、「独りになりたい」とか一人になって考えたいと言いますが、
これは殆ど嘘だと思って下さい。
「別居あるある」で言うと、人は一人になんかなりたくないのです。
今から 孤独になろうとは人は考えません。
きっと、その陰に、心の支えになる人はいます。
例え、それが人生の師匠であろうが、異性で在ろうが、そういう支えがないと、人は離婚はあえて選択しないのではないでしょうか。
夫婦破綻に対して、麻世さんとカイヤさんは解釈の違いがあります。
麻世さんは、生活費を入れるのは義務と考えていた。
カイヤさんは生活費を入れてもらえるのは当然の権利。
その権利は続いて行くべきと思っている。
この解釈の違いが、二人の溝だと思います。

では今日はここまで。

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村越真里子
専門家

村越真里子

Re婚かうんせらぴー

最優先は夫婦の危機回避。浮気問題解決と夫婦の関係修復は分けて考えまずは離婚を回避し、その上で夫婦の修復を図ります。行動心理学を基に、今後同じ問題が起きないように予防も含め対策を練るのが使命です。

村越真里子プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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