不倫後の夫婦修復
昨日から、「自分が見えてない」という事について書きました。
私もそうです。
結局自分の事は 自分では解りにくい。
でもそれは「自分勝手」とか「自己中心」という事とはちょっと違います。
私は、昨年、世間を騒がせた、船越栄一郎夫婦の、元妻 松居一代さんが、好きではありません。
ユーチューブで、夫の船越さんへの誹謗中傷を公表し、何かと世間を騒がせました。
本人は そういう世間を騒がせたという意識が全くありません。それどころか自分の被った被害者的なことばかりを挙げて、船越さんを悪者にしました。
そりゃ、夫婦は色々ありますよ。本当の話は、中々他人にはわかりませんから、別に他人に発表しなくていいのです。
それなのに、マスコミを自分から呼びつけて、記者会見的な事までして、とにかく家庭内の事を世間に発表したやり方は、見ていてみっともないと私などは感じました。
その結果、歯止めの意味で 船越さんが訴えを起こしたのです。
でも、昨日くらい、「松居は昨年、船越の所属事務所・ホリプロから名誉毀損の民事訴訟を起こされ、5月16日に和解が成立。その後、船越から告訴された。「元夫は『自分の両親だと思って大切にします』と話していました。ところが、離婚したのに刑事告訴です。酷いことです。両親は苦しんでいるのですから…」と松居さんは訴えました。
この人、自分のした事を全く解ってなくて、人にされた事だけを非難しているけれど、そもそも、自分の親までも引っ張り出して「お母ちゃん」と涙声で、ビデオメッセージしてたじゃないですか。
皆を巻き込んで、大騒ぎして、決して内々に済まそうとした事件ではないのに、船越さんの訴えを、「親まで苦しませて・・・」という。自分のして来た事はすっかり忘れているか、自分のした事は許されると考えているのでしょうね。
こういうタイプ、時々居ます。
私への相談者もこういう人がいます。
相談に来られて「夫にこんな風に裏切られて・・・こんな思いをした」という妻がいます。
その話だけをお聞きしていたら、何と可哀想な・・・と同情するのですが、よくよく聞くと、夫の不倫相手へ、直談判に行き、しっかり慰謝料も取ったりして、もう、すっかり制裁を済ませたあとじゃないですか。
それなのに、「恨み」だけは消えずに、ご自身のされた事や傷ついた思いだけを、私に話すので、私にすれば、か弱い存在に感じてしまいますが、「もう動いた後か~い」と言いたくなるくらい、ご自身も大概の事をされているのです。
こういう自分勝手な部分が聞いてもいないのに、何故解るかというと、実は私への「相談料」の未払いです。
私も問題も厳しさを告げ、ご主人の気持ちもすっかり妻から離れるほど、妻は夫への攻撃を、やりつくした後、「どうしたらいいか」と相談に来られますが、完全に夫の気持ちが離れてしまった後だから困難だというより、妻が自分のしている事の自覚がないのです。
こういう妻の場合は、今現在の問題解決のお手伝いをした所で、また同じ事をします。
もちろん、夫も同じ事をするから、という事への報復ですから、どっちもどっちですが、妻の性格がきつすぎると、夫のしでかした事と、それへの制裁の加減が合わないのです。
つまり妻の制裁が、夫の罪よりも上回っちゃうのです。
これは昨日と一昨日に書いたコラムに詳しく書いてありますが、妻が「怒りのコントロール」が出来ない人なのです。
自分への被害にはデリケートですが 人への攻撃に対してデリカシーがないのです。
こういう方の場合は、カウンセリングをしても、何か解決策のお手伝いをしても、100%自分の気に入った答えにならないと、途端に反撃に出ます。
これが夫の不貞相手や、勤務先への襲撃などですが、報復の度合いが強すぎる人の特徴は、自分への被害ばかりを言いますが、相手を傷つけている事へは、非常に鈍感です。
そして、自分の思いが叶えられなかった事へ、相手構わず、報復に回ります。
これが、当方への、「料金未払い」や「相談料の踏み倒し」をされるので、そこで気がつくのです。
そうなると、私が聞いてきた、その人が苦しんだというのは何だったのか、私にまで、八つ当たりをする人の性格って・・・・
私はその方のご主人の気持ちを、推し量り、本当に苦しんでいたのは、ご主人ではなかろうか、と思うのです。
でも その妻は、自分が悲しい思いをしたことが、話の中心で、自分のして来た事は、理由があるので許されると感じています。
そうなると、夫との修復を望んでも、夫も妻を許すはずがない。
何なら、再び夫婦を修復して、夫婦のやり直しができるはずがない。
ここに気付かない限り、夫婦のよりは戻りません。
自分のした事は過小評価。
自分のされた事は最大限、被害者的に感じる。
こういう方を、やはり自己中と呼ぶのだとしたら、その自覚さえないというのは、絶望的です。
今、起きている事象は気の毒ではありますが、私、村越の責任ではありませんが、妻の望みが叶えられない私に、恨みを移行させるのでしょうね。
料金踏み倒しという報復をしてきますので、これまで相談に乗っていた問題の「核」の部分を知ってしまうのです。
そこで、私は、ため息が出ます。
私に八つ当たりしても何も変わらないのに・・・・
ま、自分の望みを叶えてもらえなかったら、それが恨みとなるのだとしたら、そういう性格が、夫婦の問題解決に影を落としているのでは?と考えてしまいます。
夫婦問題が、もう手遅れという時には、段階的に手遅れという事ではなく、「気付きがない」という事が、問題解決の邪魔をしています。
逆を言えば、最悪の状態でも、死の淵?から復活した夫婦もいます。
ダメだと諦めていて、八つ当たりをしたくなる気持ちは解りますが そういう事をすると、本当に人からも愛されなくなるだけではなく、最終的に、自分の子供達にも、見捨てられます。
夫は他人だからまだしも、自分の子供に見捨てられるほど悲しい事はありません。
そこに気付けば、ウルトラC級の、V字回復をした夫婦も多くいます。
つまり、自分の怒りの矛先を変え、自分が苦しかったら何をしてもいいという、無茶な部分に気付くだけでも、あなたの夫は、離婚を見直してくれます。
きっとあなたの夫は自分の浮気の罪を棚に上げて、あなたにされた攻撃を恨んでいます。
つまり似た者夫婦です。
貴女のご主人も、元々、貴女を好きになり結婚をしたので、根っからあなたを嫌いになっているはずが無い。
罪を憎んで人を憎まず。
貴女が自分のしでかした攻撃が、やりすぎたと反省をするなら、ご主人もあなたと罪を切り離して考えるようになります。
貴女も夫を根っから憎んでいるのではなく、貴女の攻撃は、愛情の裏返しであったはず。
それを素直に認める事をすると、意外と、コロッと事態は変わります。
貴女が、自分のした事の罪を認めないのは、ご主人に「先に変わってほしいから」という順番を重視しているからです。
順番なんて、どっちでもいいじゃないですか。
貴女がちょっと先に気付く事で夫婦がやり直せるなら。
夫婦修復のハウツー本も出版されていますが、そんなの読んでも何の役に立ちません。
何故なら、あなたは自分の特性?を解ってないのに、本だけで何かが変わるはずがない。
そういう事がわかることが、本当の夫婦修復じゃないかな。
でも、改めて、言いますね。
一番悪いのは、不倫をしたご主人であることは解っていますから。
でもね、貴女が不幸だからと言って、他人に迷惑を掛けたり、夫の勤務先に襲撃するのは、やりすぎです。
やって良いことと、悪いことがあります。
何でも、自分が一番正しいと思っていると、最後は自分がおいてけぼりになります。
本当は、愛され妻になりたいなら、強さで反撃するだけでは知恵が無さすぎです。
思い通りにならないからと言って、周りに迷惑をかけて平気な、松居さんを見ていて
「あぁ~この人は人に愛される資格がない」と思ってしまいます。
では、今日はここまで。