浮気後の夫を信じるという事
最近取り組み始めたZOOM。
このZOOMとは、スカイプはパソコンを用いた電話だとしたら、ZOOMはテレビ電話のようなものです。
画面に顔が出るのです。これは内輪のスタッフともテレビ会議のような事を出来るので、とても便利。
特にスタッフとのテレビ電話は、午前中のすっぴん率の高い事、高いこと。
でも、やはり顔を見て話すという事がとてもコミュニケーションに役立ちます。
と、いうより、本来のコミュニケーションの基本って、顔を見て話すというより「目を見て」が基本になると思います。
夫婦でも、コミュニケーションを取りたいと、テーブルを挟んで話し合いをされる方がいますが
向かい合って座るのは×です。
「正面切って」という言葉があるように、真向かいに座るのは「真っ向法」と言う言葉があるくらいで緊張が生まれます。
出来れば はす向かいくらいのほうが、直視ではなく、やわらかいのです。
おっと、話が反れてしまいましたが、ZOOM相談というメリットは 相談者のタイプが解るので
とてもカウンセリングに役立ちます。
お顔立ちは美人や何かという事ではなく、目鼻立ちではなく、目つき、顔つき、口の利き方です。
実は ご相談を受けていても、どこか怒り口調の人がいます。
それが1時間でも話しているうちに、たいてい電話の向こうでは、グスングスン、鼻声になっています。
カウンセリングでお電話を掛けてきて、お門違いのように 最初、私に対して怒り口調です。
色々ご主人との事で、疲れ切っているのかもしれませんが、ご本人は気付かないかもしれませんが、怒り口調です。
そのやるせない気持ちを誰かにぶつけないとやってられないからか、私に話し始める時はどこか語気が強く、八つ当たり的です。
そういう人は、よくよく話をしていくと、怒りの気持ちが強い人なのです。
先日も、ある相談者とお話をしていて、「怒り、嘆き、失望、悲しみ」この中で、どの気持ちが今の自分を表すのに、近い気持ちですか?
とお尋ねしたら、夫の裏切りに対して、「怒り」が今の自分の感情に一番近いと言われました。
同じ夫の裏切りに遭っても、人によっては、感情が違います。
その方は夫が裏切ったという事に、失望でもなく、嘆きでもなく、「怒り」と言う事は、その人を一番つかさどっているのが、「プライド」という事になります。
つまり、夫が妻を見捨てるのではないかという不安より、「この私を裏切りやがってプンプン」という気持ちが主流になってしまうようです。
これはカウンセリングというより、「アンガーマネージメント」という感情コントロールが必要になるなあ、と思いました。
しかしその反対で、怒りつつ、実はコンプレックスの裏返しが、怒りという上から目線で勝とうとする夫婦関係もあります。
夫の裏切りに対して、「妻の私にも反省する部分があります」と言い、夫とフラットな関係になりたいと相談を寄せて下さるので、弱り果てているかと思いきや、やはり、その方も怒っているので、強い、強い。
夫に裏切られたという失望が、がっかり感にならずに、怒りという感情になって現れる方は、プライドというのが強い方なのだと思います。
だから、フラットな関係になりたいと口では言っても、決してフラットではありません。
「この私を苦しませたという、怒り」になるので、嘆きより怒りのほうが強く出る場合は、やはりフラットな関係を築くというのは難しい。
なので、せめて、目線をもう少し落とし、「私が裏切られた」という、主語を「私」にするのではなく、夫が何故裏切ったか?この「夫の心」に少し、目線を変えてみることをお勧めします。
私のところに相談に来られるという事は、困りあぐねての事で、ある意味、弱っている弱者だと考えてしまうのですが、実は、その逆でご自身の怒りのコントロールが上手じゃない方がいます。
そういう方の場合、自分で自分の事が解ってらっしゃらない以上に、ご主人のことを分かってらっしゃらないと感じてしまいます。
己がわからないと、相手の心も見えて来ません。
己という特徴がわかってこそ、相手と向き合う時の自分の特性が解ります。
そういう事で、意外と皆、自分の事を解ってない。
相手を知る前に、己を知る。自分の事も解らないで、相手の気持ちも読めるはずがない。
これが、修復の第一歩です。