家族という不自由、一人という不便

村越真里子

村越真里子

テーマ:大変だ!夫婦の緊急事態発生

居場所と、心の距離について書きますね。
今日のテーマは、ちょっとアバウトな内容ですが、全員にあてはまるものではありませんが、ある一部の人にはわかってもらえるだろうという感じです。
例えば、夫側が浮気をしたとしましょう。
「する側」と「され側」と分けると、する側の方が、「する夫」。され側が「され妻」とあえて、例えるとする夫から別居や離婚を言い出す事は少ないのですが、逆にされ妻のから方がそういう事を言い出します。
でも、これは本心ではなく、夫と距離を置いて別居をしたら、独り身の不自由さや家族と離れるさみしさから、妻のありがたみを感じ、反省をしてくれるだろうと期待?して、頭を下げに来るだろうということで、別居をするされ妻がいます。
でもこれは、本末転倒です。
例えば、夫婦の価値観や、どうしても喧嘩になりがちであっても、顔も見たくないという事で別居をすると、それは例え一時的なことであっても、問題提議にはならない場合があります。
今は、顔を見たらいがみ合ってしまうからと別居すると、互いにいがみ合わない空間が快適になってしまうと、もう妻や夫のもとに戻ろうという気がしなくなります。
今時のことですから、コンビニに行けば、なんでも食べるものは手に入ります。
そりゃ手作りの、温かい手料理に比べたら、飽きてしまいますが、それでも、愚痴を言われながら、手料理だけはおいしいとはならないのです。
だから、され妻の手料理も、本当に温かいものかどうかというと、それも出来合いのものであったりインスタントであったりすると、コンビニ弁当とさほど変わらないので、手作りの料理がベストとは言えないのです。
それに、お風呂や洗濯も、少し我慢すれば、家庭のそれと近いもので代用できます。
と、いう事で、意外と別居してしまうと、そっちの方が快適だと知ってしまうと、怖い顔した妻のもとに帰りたいとはならないのです。
まして、夫婦喧嘩が絶えなかった原因が、夫の浮気だったとしたら、その夫の心の中には、浮気相手が住んでいるわけですから、家を追い出したら、心の拠り所はその浮気相手により一層向かってしまいます。
そして自宅で妻を怖がりながら浮気をしていた夫は、別居によって、一挙に自由を得てしまい、いつでも浮気相手に会えたり、外泊どころか女性の元に転がり込むことだって自由になります。
もちろん、浮気相手も実家暮らしであったり、既婚者であったりと、それぞれの条件の違いはあっても、夫婦で一緒に暮らしていた時よりも、自由な時間が生まれてしまいます。
だからされ側の妻が「家を出て頭を冷やしたら妻や家庭のありがたみを知るだろう」と思ったところで、家庭という不自由より、一人の不便の方がいいと気づいてしまうと、別居は逆効果になるという事です。まして、別居の原因が浮気問題である場合、夫に自由を与えては、やりたい放題になります。
これが妻や家族と離れて暮らすと、寂しさも味わうだろうと思っても、浮気相手の存在がある限り、寂しくなんてないのです。
もっと嫌味な言い方をすれば、妻のあなたが元から、それほど暖かくなかったとなると、別居して、浮気相手を頼られてしまうと、そこに暖かいものが生まれてしまうこともあるのです。
もちろん、妻のあなただって、夫が浮気をしているのに、そんな優しい態度なんてとれないことはわかります。
でも、浮気相手の存在を置いたまま、夫と別居してしまうのは逆効果だという理由は、これでお分かりいただけるかな
つまり別居の目的が夫に反省を促したいということであっても、夫婦げんかの原因が、浮気問題であれば、別居は最も取ってはいけない手法なのです。
では、どうしたらいいかということは、問題をすり替えてはいけないという事です。
喧嘩がうっとおしいからと言っても、その原因になることを野放しにして、別居をしても問題解決にはなりません。
浮気問題は、浮気問題を終わらせないないと、根本的な解決にはなりません。
いがみ合いが苦痛だといっても、いがみ合いそのものが悪いことではなく、いがみ合いの原因になる浮気が悪いのです。
そういう意味では、私がいつも唱えている早期発見、早期治療をしないから、家庭が荒れて喧嘩が絶えなくなるのです。
だからと言って、夫を追い出したら、根本的な原因を見えなくしただけになります。
見えなくなったら、それで家庭の空気がよくなったと言っても、それは見えなくなっただけ。
一時的な快適は、ご主人には、快楽を与えてしまうことになります。
そんな自由にさせてたまるかと、歯を食いしばる意地も、され妻には必要です。
でも、ただ単に、我慢しろという事ではありません。
夫を追い出して、夫の浮気に蓋をするのではなく、夫をそばに置いて、じっと夫の行動を観察して、浮気を撲滅する算段をとらないといけないのです。
それが、夫の浮気を詮索し、話し合いという名の喧嘩をするから、空気が悪くなるのです。
と、いう事が私が日ごろ唱えています、「話し合ってはいけません」の意味です。
話し合いなんて、浮気を終わらせるためには、最も、効果のないことですから。
「家族という不自由、一人という不便」
果たしてあなたの夫は、どんな生き方を望む人でしょうか?
若い時から、一人暮らしをして、自分の身の回りのことぐらい、いとわないという男性であれば
別居をしても、さして不便ではないでしょう。
また、その逆で、自分では何もできない男性で、別居したら、不便を感じる男性なら、浮気相手がそれをカバーしてくれる気の利く女性だったら、どうなるでしょうか?
いつも鬼の形相で、怒りまくってた妻の元には帰りたくなくなるのが別居です。
別居は住まいの距離よりも、心の距離も生んでしまうことにもなることをお忘れなく。
では、今日はここまで。

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村越真里子
専門家

村越真里子

Re婚かうんせらぴー

最優先は夫婦の危機回避。浮気問題解決と夫婦の関係修復は分けて考えまずは離婚を回避し、その上で夫婦の修復を図ります。行動心理学を基に、今後同じ問題が起きないように予防も含め対策を練るのが使命です。

村越真里子プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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