中村橋之助さんの謝罪会見は新型?
ちょっと おとぎ話にお付き合いをください。
おとぎ話の題名は「殿、ご乱心を・・・」
むか~し、昔、よく働き、よく遊ぶ、御殿様がおったとさ。
楽しい男だったので、それはそれは、よくモテた。
同性の男性からも慕われ、部下達が一丸となり、殿を取り巻き、殿を守りました。
また女性との噂も絶えず、浮名を流しましたが、殿様は、パワフルに仕事をし、遊び方もパワフルで、何よりもその実力の大きさから誰も殿の浮気にとやかく言える人はいませんでした。
そんな中、本妻との別居も長くなり、本妻には充分なお手当てを渡しているけれど、少し、浮気相手との付き合いも長くなってきたので、何等か誠意を示す必要が出てきた。
もちろん、殿は別居中の本妻には、充分な暮らしをさせ、浮気相手にも十分尽くしてはいるが、愛人にもお金だけではない、「愛人の立場」を守る必要を迫られたのです。
その為に、愛人には、「本妻もどき」の立場を与える為に、愛人が一生暮らして行ける仕事を与える為に、小さな会社を起こし、殿の稼ぎを、その会社に落とす為に、殿は会社を移籍する必要がありました。
殿のシモベ達を旧会社に残しそこでの収入は本妻に行くように、配慮したものの、「愛人にそそのかされた殿」や、「愛人に洗脳されている」というかわら版が出たりして、殿の評価も下る愛人が悪者にされた事には、愛人も腹を立てるので、ここは一つ、古巣の会社を出て行くもっともらしい理由を世間にオッ立てないといけない。
そこで、旧会社、社長を悪く言い、旧会社を退社して分裂に見せたのでした。
ただ、殿の独立の理由が、結局、愛人からの洗脳となると、穏やかじゃないので、世間に流れた風評を消す為に、殿の僕(しもべ)たちは、知恵を絞って、旧会社側に謀反を起こし、世間の目をそちらにそらし、愛人との手に手を取った仕業と言われなくした、というひと芝居を打たれたというおとぎ話。
最初は、殿も、浮気は、浮気と割り切っていても、相手も生身の人間。
いつまでも本妻と別れない殿に業を煮やし、愛人なりの立場を主張もし出すという事で、八方を収める為に、部下の取り巻きが、大騒ぎして、世間の目から殿を守ったという猿芝居。
そして本妻も、生活が保障されることの中で、忸怩たる不満を収める事になったとさ。
めでたし、めでたし。
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こんな風に、今回のビートたけしさんの独立劇を、見てみると、浮気も大変だなぁと思います。
少々、うがった見方ではありますし、私の職業柄、疑うのが仕事ですので、こんな意地悪な想像をしました。
でも、そのくらい、浮気をする男性って、仕事も賭けてやる人もいるのです。
もちろん、最初から、そんなつもりじゃないと思います。
最初は、男性って、軽い遊びのつもりなので、「気が済むまで遊ぼう」というくらいしか考えていません。
でも、私がいつも言う言葉で「相手があることだから」という言葉どおり、浮気相手にも「心」はあるのです。
浮気相手も、付き合いが長くなれば、長くなるほど、自分を大切にしてもらいたいと考えるようになります。そしてその彼の向こうに、いつまでも別れない妻がいるとしたら、彼に騙されているような気分になり、彼に【何らかの誠意】を求めるようになるのです。
浮気は長くなれば、長くなるほど、浮気相手は浮気相手なりに、権利を主張し始めます。
だから、みんな妻でも友人に相談したら、相談された友人が、にわかカウンセラーになり
「もう少し、様子を見たら」と傍観する事を勧めます。
私にすれば、もう、素人が要らぬ事を言わないで欲しい。
もう少し様子を見たら?という言葉こそ、無責任な回答で、そんな事を答えられないという責任逃れだと思って欲しいのです。
何故なら、そう答えてくれた友人が4回も5回も離婚を経験したベテランなら、その回答に真実味はありますが、その友人の経験則すらないという事があります。
だから、「もう少し様子を見たら」と言われたら、「見てもいいけど、その向こうに何が有るの?」と
聞き返してみて下さい。きっと具体的な答えはなく、「きっと、戻って来るわよ」とか、「そのうち、浮気相手と別れるわよ」と何の根拠もない励ましを言ってくれるはずです。
そうです、相談された方にも、何も答えはないのです。
だから貴女を慰めてくれているだけ。
気休めをいってくれているだけ。
何故なら、人の人生に関わる事に責任のある言葉は言えません。
だから、これを無責任とは言いませんが、それを仕事をしている人以外に相談するのは、聞かれた方も気の毒というものです。
こんな風に、気休めの言葉を求めて、時間が経つと、愛人側が段々、厚かましくなり、最初は日陰の存在と耐えていても、その内、存在を認めてもらいたくなるのが人間です。
妻だから、正義。
愛人は悪。
そんな善悪だけでは割り切れない、「時間」があります。
不倫も長くなると、時間の経過と共に、そこには歴史が生まれます。
時間が長くなると、思い出が生まれます。
時間が長くなると、絆が生まれます。
クリスマスの夜、初もうでの願掛け、バレンタインデーの胸キュン、ゴールデンウィークの旅行、連休の温泉旅行。
これらを生むのは、「もう少し様子を見たら」という放置です。
野放しにする時間の長さが、不倫のカップルの絆を生みます。
そうした、絆を前に、「妻の存在が道徳だ」と思っているなんて、いつの時代の話ですか?
今や、クラスの3分の1が母子家庭の時代です。
日本もアメリカ並みの離婚率に近づいていますが、日本はアメリカのように、女性が社会進出している国ではありません。母子家庭は、ある意味貧困を意味し、生活水準は低いのに、離婚率だけはアメリカに近づいています。
これは浮気を善悪や道徳だけで、片づけようとするのは無理が有ります。
母子家庭に育った私は、今回のたけしさんの独立劇でさえ、うがった見方をしてしまうひねくれ者の私を生みました。
人は私を「独立して仕事をしてしっかりしてる」と褒めてくれます。
皆さんは、離婚をして、しっかりしている私のような道がいいですか?
私はしっかりした女性になんてなりたくなかった。
すこし、幼いくらいに、夫を信じ、丸っと柔らかい人生を送っている女性の方がずっと幸せに決まってる。
ビートたけしさんの独立劇を、素直に読めず、あえてうがった見方をしてしまう、私は嫌~な性格です。
「夫を信じて来たのに・・・・」と裏切りに、泣く相談者は少なくありません。
でもね、あなたは幸せだったのですよ・・・・大部分。
しかし、少し、騙され慣れていなかったから、夫の裏切りに傷ついていますが、きっと今が辛いのは
その分、今までは幸せだったという事。
でも、神様って、時々意地悪をします。
幸せボケで、何でも横柄になってきた貴女にちょっと、冷たい風を受けさせ、貴女の人生を軌道修正してくれようと、気づかさせてくれているのです。
それなのに、その試練さえ受け止めず、「様子を見ろ」という事なかれ主義は悪魔のささやきです。
せっかくのチャンスを生かすには、嘆いているだけではいけません。
ちょっとでも早く、気づいてほしいけれど、気づかないなら、私に一日も早く相談してね(テヘッ)
今日はここまで。