浮気後の夫婦修復について
生き方が違ってしまう。
これって長い間、夫婦をしていると、お互いの変化は気づきません。
しかしある日突然、何かを発見し、夫婦の行き方が全然違っていたと言う事に気が付きます。
それは、元々、その人の本質として眠っていただけで中にあったものなのか?または、夫婦の組み合わせの中で
発生したものなのか?または時間の経過、環境が変えてしまったものなのか?
それを、今日は不倫問題に絡めて説明したいと思います。
1、眠っていた本質
例えば暴力を振るわない夫が、急に妻に対して、暴言、暴力をしだしたという場合、それは元々、意に沿わないことが起きると力技で相手を、打ち負かす人だった可能性があります。
これまで、夫婦の間に特に問題が無くても、何かの拍子に、夫が不倫をして、それを巡って、夫婦が揉め出すと、それまでは
そんな強引な部分は無かったのに、「人が変わってしまった様な」という風に妻に映ります。
でも、これは、今まで不倫問題などがなかったから、そういう部分が顔を出さなかっただけで、本質は、気の荒い部分がある人だったのかもしれません。
ぶが悪くなると、「黙れ」という性質が出て来たのだと言う事です。
2、夫婦の組み合わせで生まれた性質
特に金銭的な問題などが、代表的なことです。例えば夫が、遊びが好きで、多少の浪費は楽しむ為の必要経費と考える人で
妻はその逆のタイプ。
家庭の中では、妻は家計をしっかり管理し、節約を「美」とするとしたら、夫は遊びが中々認めて貰えません。
以前も、夫婦の会話が無くなり、休みの日も、夫婦が一緒に過ごさなくなったという相談を受けました。
お子様がいない、結婚2年目の若い夫婦です。
その奥様からの相談で、夫の帰宅が遅いし、日曜日も、別行動・・・・・
これは、何か、浮気でもしているのではないかという相談でした。
この段階で、夫からは、「離婚しよう」という話まで、出ていて、妻は何が何か意味が分らないというのです。
そこで、夫の趣味や、娯楽は何かと聞き、あれやこれやと考えましたが、よく分らない。
結婚前に、少し借金のあった夫ですので、それをきちんと整理して、結婚式を挙げ、結婚生活がスタートしました。
夫婦が共働きで、休みも同じ、日曜祝祭日なのですが、妻は仕事が忙しく、家庭にも仕事を持って帰ってきて
休みの日は、仕事をするという妻でしたので、夫は退屈だったのかもしれないので、そこが夫婦別行動の、原因になっていたかもしれないと思いました。
そこで、勤務後の夫の行動や、休みの日の行き先を見てみよう、と言う事になりました。
実際、3ヶ月も悩んでいても、百聞は一見にしかず、で事実ほど分り易いものはありません。
退勤後の立ち寄り先と休みの日の夫の行動を観察したら、すぐに答えは出ました。
・・・・パチンコでした。
妻は、浮気でもしているのではないか?と悩んでいましたが、簡単な話、パチンコだったのです。
これは正直、私は想像が付いていたのですが、目で見て確認しないと、妻も理解が出来ませんので、可視化することが必要でした。
夫が結婚前にした借金は、パチンコによるものでした。
そんな中、原点に戻って考えて見ると、趣味としてご主人は何か好きなものはありますか?と奥様に尋ねたら
「パチンコですが今はしません」と言う答えで、「好きなものは中々止められないはず」という私に対し、
「ギャンブルは私は好みません、まして結婚前に、借金整理をしてまで、結婚したので、パチンコはするはずがない」と言う事で、パチンコを消去法で消したら、「浮気」しか残らなかった、と言う事で私のところに相談に来られたのです。
これは、妻と夫の組み合わせによって「夫の秘密主義」が生まれてしまいました。
結婚前のそれまでは、この夫はご機嫌よくギャンブル(正しくはパチスロ)をしていたのです。
しかし、結婚するにあたり、借金も整理し、借金の原因となっているパチンコは止めると、夫は宣言してたのです。
それくらいして、この妻と結婚をしたかったのでしょう。
でも日にちが経つと、忘れていたパチンコをまたしたくなったと言う事です。
でも妻は、「私に約束したから、パチンコはするはずが無い」という頑固な思い込みがありました。
ここで一目瞭然の、パチンコをしている姿を見てもらい、事実が分ったのです。
こんな風に、事実をしると言う事は、その次への本当の意味での解決策を練ることができます。
私は、ご主人のギャンブ好きを、魔法の粉を振りかけて、ギャンブル嫌いにすることはできません。
しかし、何故、またギャンブルをすることになったかと言うと、夫婦の時間のすれ違いにありました。
もっと言えば、何故、この夫が「妻に内緒の行動をしか?」というと、それは元々、妻が「夫はギャンブルはしないはず」という思い込みに対して「言えるはずない」と言う事です。
私は、ギャンブルは好みません。まして、一度しくじっているご主人にならギャンブルを認める事は、中々難しいと思います。
しかし、そんなルールだけで縛っても、それはルールブックという「絵に描いた餅」になってしまうことを知って頂きたい。
それで、ギャンブルを完全に認めないのではなく、お小遣いをきちんと妻が管理して、出来れば夫婦で共通して出来る趣味を持ち、
一緒に楽しく過ごすことをお勧めしました。
この夫婦は実際、セックスレスになっていて、子作りも出来てないので、夫も、子供を授かって、二人で子育てをする自信を失っていました。では何故、セックスレスになって行ったかというと、ご主人の後ろめたさも原因して、妻には指一本触れることが出来なくなっていたのです。
それを知らない妻は不妊治療という、力技?でセックスレスを克服しようとしていましたが、そんな大金を使わなくても、もっと自然な形が望める不妊だったので、病理的な不妊原因ではなかったのです。
今回の、この夫婦は、夫がパチンコが止められなくって、妻は止めたはずと信じて疑わないという頑固な部分があり、そういう夫婦の組み合わせによって生まれた問題でした。
ね?始まりは他愛も無いことでも、ここでも気づかなかったら、また一組離婚が生まれていたのです。
3、時間の経過、環境が変えてしまったもの
例えば夫の勤務先が、接待や交際費を出す会社なら、社員もその権限を利用し、かなり遊びを覚えてしまうことがあります。
ゴルフもすれば、夜の街での遊びも派手にします。
最初は、夫も戸惑いながらしている事も、周りの影響を受け、遊びも段々エスカレートしますが、そういう会社の環境を理解しない妻は、夫の「変化」を理解できません。
妻は、若く結婚した当初のピュアな夫像しかしらないので、夫の変化についていけません。
また男性は、そういうことの説明をあまり詳しくしませんので、夫婦は段々溝が出来てしまうのです。
そんな中、色んな誘惑もあり、浮気も始まると、益々夫婦には亀裂が入ります。
しかし、夫は「接待のためには融通の利くお店や女の子」を持っておくことに罪悪感はありませんし、
周りの環境を見て、それがいい仕事をする為の必要悪と考え始めます。
ここは、ある程度、話し合いでお互いの理解を深めることで解決しますが、浮気も本気になってしまうと話し合いで何とかできる問題ではなくなってしまいます。
こんな風に、問題の段階や、本質を見つめることで、解決の道も見つかりますので、本質を知りたい人は、是非こんな風に考えてみてください。
客観的に、ものを見ることは、とても大事な事です。
私は、いつも机の上に、水晶玉に手をかざし「見えます、見えます」・・・・と。
嘘ですよ~(笑)
では、今日はここまで。