浮気後の夫婦修復について
白状します、私は仮病を使った事があります。
いえ、正しくは、元夫が浮気をしていた時、どうしても元夫の気を引きたくって病気になる事を望んでいました。もし私が病気になると 私の事を大切にしてくれるかもしれない・・・・・別にこれを計画的に考えていたとは言いません。でも私の苦しみを分ってもらうには、ドクターに病名を付けてもらう事で、元夫は気づいてくれるかもしれない・・・無意識でこんな風に考えていた私は病気になりたかったのだと思います。
私の苦しみの深さは、何か数値で表せるものではない。
どんなに元夫に、つらい、悲しいと訴えても、わかって貰えない私の嘆きを知って貰うために、何とか目で見て分る形、それが「病気にでもなれば・・・」という思いです。
そんな事で病気になる事を考えるのは、不謹慎だと思います。
今、この年齢になり、世の中で本当に闘病している人に失礼なことは分かりますし、健康のありがたさは充分分っています。
でも、若かった私は、心を患うほど、苦しいから優しくされたかったのだと思います。
元夫に私を思いやって貰うために、私の苦しみを知ってもらい、不倫をやめて貰うために、夫のせいで心を患った私にドクターが診断してくれた「病名」が私には必要でした。
実際、当時は、うつ状態になりカウンセラーの門を叩きました。
そこで、うつになった背景をカウンセリングして頂き、充分お話を聞いて頂きました。
そのおかげで、随分と気持ちが軽くなったのは事実です。
でも、その本当の治療は、その時点での問題を解決することが何よりもの薬なのだと言う事も教えて貰いました。
私のところに来られる相談者の多くが「うつ病」を患っておられます。
でもね、深刻な悩みを持つと、ある意味、「うつ状態」になる事は、誰にでもあるのです。
それはうつ病ではなく、うつ状態なのです。
それを勘違いして、心療内科に行くと、本当の意味で、病人になってしまうというか、自分で自分を病気にしてしまうのです。
うつ病だけを一人歩きさせてはいけません。
そのうつ状態は、悩みがあるから、そうなるのです。
本当のというか、重症のうつ病とは、血液検査をすると何かホルモンや分泌物の異常と言う事で、分るそうですが、そうなると投薬治療が必要になってきます。
撃つみたいに気持ちが落ち込むというのは病気のせいではなく、うつになるくらい悩みを抱えているということなのです。
夫婦問題で、落ち込んだり塞ぎ込みがちになるのは、病気ではないのです。
うつ状態を治すために、薬を飲むよりは、問題を解決した方がいいのです。
確かに、どんなうつ症状でも病院に行けば何らかの薬は出してくれます。
それは、現代の西洋医学は投薬療法だからです。
うつ症状になると、夜も眠れなくなります。食欲も落ちます。
それを改善するのは現代の医学では、睡眠導入剤や精神安定剤を投与してくれます。
それが投薬療法です。
私は医学の事を語る資格はありませんし、ここで、医学が必要ないとは言ってません。
本当に、鬱という病と闘っている人には、早く良くなって欲しいと願います。
でもね、薬の力を借りて、眠るより、悩みの種になっている部分に手を入れたほうが本当の意味で枕を高くして眠れる日が来ます。
恐らく私のところにお越しになる方は、うつ病ではなくうつ症状になるくらい、夫婦の問題に悩んでいるのだ、と見えます。
確かに、病院で「うつ病」と診断され、食後に薬を飲んでいたら、誰が見ても「病気」だと分ります。
でも、その病気がご主人への「私の苦しみを分ってほしい」という意味が少しでも含まれているなら、
病名を付けられる事で「既成事実」になると思っても、本当の解決になりません。
すべての方がパフォーマンスの仮病とはいいません。
実際、私も本当に苦しんでいるときは、眠れない、食べられないで1週間で4キロ痩せたこともあります。でもね、そんな事で苦しみを「形」表しても、ご主人は本当には分かってくれません。
妻が病気になるくらい悩んでいると表現しても、不倫が現在進行形ならば、不倫相手からも「奥さんと早く離婚しないと手首を切って死んでやる」とか、言われているかもしれません。
そうなると、妻か愛人か、どちらの方を心配するでしょうか?
妻が病気を患うほど、苦しんでいる事で不倫を止めてくれるような、心優しいご主人は、最初から軽い浮気で終り、そもそも深い不倫には発展しません。
貴女の夫に対する訴えは、気持ちは分りますが、あまり効果的ではないのです。
何度も繰り返しますが、私も病気の入り口は経験しました。
でも、そんな病名を告げたところで、問題は解決しません。
本当の治療は、本当の問題に手を入れること。
これに尽きます。
では、今日はここまで。