悲しいお知らせ?
貴女は夫と二人三脚で人生を歩いていたつもりが、気が付けばずっと遠くに離されている。
こんな風に感じたとき、果たして追いつくのは可能でしょうか?
私はこの相談業を始めるときに、「悩める妻の味方になろう」と決意してスタートしました。
事実、悩める妻は多かったし、苦しんでいる方のナビゲーションを目指していました。
でも、どれだけ頑張ってサポートしても、残念ながら力が及ばない事もあった事は事実です。
では、例えば夫婦修復が叶う妻と、成功しない妻の違いはどこにあるのか?と考える内に、その答えはどうしてもその夫婦の「あり方」と言う事が根底にあることに気づきました。
「あり方」と言ってもピンと来ないと思いますが、夫婦も10人いれば10組の在り様があって、何がいいか一概には言えません。
■例えば夫がグルメで食通なのに、妻は食事には無頓着。
■夫が夜型タイプの人間なのに、妻は早寝早起きで生活のリズムが逆。
■妻は節約家で、ちょっとした贅沢を禁ずる代わりに貯金はたっぷり。
これらは一見、夫婦の相性が悪くなる予兆のように感じますが、これも夫婦の組あわせ次第なのです。
■例えば夫がグルメで食通なのに、妻は食事には無頓着。
これは妻が食事は凝らずに、あまり食べ物に興味がない代わりに、スタイルが良くスリム。
そして夫もグルメだけど、外食で言いと思っているタイプだとしたら、多少料理が出来なくても二人で外食を趣味に出来ます。
■夫が夜型タイプの人間なのに、妻は早寝早起きで生活のリズムが逆。
これも生活がすれ違いになりがちだけれど、妻が細かい事に拘らない人なら夫が寝ていても、特に不満も溜まりません。妻はそろ~と起きだして、自分ひとりで用事が済ませ易いと、おおらかに考えます。
■妻は節約家で、ちょっとした贅沢を禁ずる代わりに貯金はたっぷり。
これは夫が浪費家で、日ごろの無駄使いを後ろめたく思っているなら、その妻には感謝の気持ちを抱くでしょう。
つまり何が良くて、何が悪いのかは、相手次第で、夫婦の組み合わせ次第なのです。
絶対に妻の手作り料理を食べたい夫にとって、料理の下手な妻は悪妻になりますが、妻にそれを求めない夫には妻の手料理に期待もしてないので、妻への評価も下がりません。
生活のリズムが合わない事を苦にする人なら、それも夫婦の距離が離れていく原因になりますが、特に拘らない人なら、子供の生活のリズムに合わせる妻を善しとします。
節約に関してもしかり、で、夫婦が同じでなくても相手を認める心があれば、それなりに上手く行くのです。
夫婦の心の距離が離れた原因・・・・夫婦にとって何が悪かったのか?と考えた時に必ずと言っていいほど、ある共通点があることに気がつきました。
夫婦が破綻していく理由は 二人の相性が合わないのではなく、「二人の違いを知らない」からなのです。まずは夫婦の考え方の違いを知るところから始め、それを調整すると言う事が大事です。
違いを知り、それがどうしても許せなかった場合は、離婚になる事もあるかもしれませんが、この相手を知ろうという心が大事なのです。
でもたいていの場合は 知らないというより知ろうともしないというのが、夫婦の距離を離していく理由です。
もう少し具体的に言うと、夫婦の距離が開いていく妻の特徴に「私だったら、~こうします」と言う事を言われる方です。
「私ならこうする」
「私はこう考える」
「私なら・・・・・私なら」と結局自分の引いた白線上から出ることは許さない、と考えることです。
こうなると、全部自分の物差しになりますから、相手の物差しが推し量れなくなります。
私の所に相談に来られた方ばかりの統計ですから、全部の方に当てはまるとは言いません。
でも、少なくとも夫のことが分らないと言われる妻に共通して言えるのが「私だったら、こうする」という押し付けが強すぎる妻が夫との距離を読めなくなっていると思います。
つまり、私が・・・私が・・・という考え方ばかりをしていると、夫とはどんどん距離を離されます。
この「私」という言葉を「オレ」に置き換えてみてください。まさしく「オレオレのオレ様」に聞こえませんか?
確かに男性の暴君もいます。
夫として、亭主関白を通り越して、横暴なくらいのわがままを言う夫はいます。
でも男性の暴君は分り易いし、何なら自分でそれを分ってしている事もあります。
それに比べ、妻というか女性の暴君は男性ほど、荒々しくないので、暴君とは見えないのです。
女性のそれって、静かで、理論的で、一見筋が通っているように聞こえます。
だから、夫も「違うな」と思っても反論もしないのです。
反論をしないから、その意見がまかり通ると感じてしまうと危険です。
自分が一見リードしているようで、実はおいてけぼりされている事があります。
さて、これまでの私のこの意見は何のことを言っているか、抽象的すぎて分りにくいかもしれません。
実際、各家庭、各夫婦にはそれぞれの個性がありますから 全部の問題をここに書き連ねることはできません。
でも、少し想像力を発揮してみて下さい。
きっと思い当たることはあるはずです。
例えば節約と称して、夫の小遣いを月に1万円しか渡さない妻がいました。
夫はタバコも吸わないし、会社の従業員食堂で、給料から昼食代は天引きされるから、何もお金を使わなくてもいいという理由で、1万円なのだそうです。
だから浮気をしたくても、女性にいい格好は出来ないはずだという理論。
それなのに、もしかしたら夫は浮気をしているかもしれないという相談ですが、そもそも論に立ち戻ると、何故、小遣い1万円なのですか?ということです。
確かに、妻の言うとおり、お小遣いは必要としない夫かもしれません。
でも、男たるもの、部下に缶コーヒーくらいおごってあげたいことはあります。
職場で誕生日の人がいたら、皆で、例え1000円でも出し合う機会はあるのです。
そんな事を妻に言っても、通じないとなると、自分でへそくりをし出します。
お給料を全部、妻が管理していたら、何とかボーナスを誤魔化そうとします。
サラリーマンなら出張費を手渡しか、給料に加えるか、問われたら当然、現金で、と言うでしょう。
建築関係から、地鎮祭に出て祝儀もあるでしょう。
もし、貴女のお金の管理が夫の悪さを防止するためというのであれば、もう少し賢く管理しないとご主人に、出し抜かれてしまいます。
お金を妻が管理しているから、浮気なんて出来るはずがないと思う妻の心は逆に見透かされています。
お小遣いも少なくて浮気は出来ないと思わせておくために、夫はあえて、少ない小遣いで我慢しているふりをするのです。
で?どうしたら、浮気をするお金の余裕はあるのか?
それは何とでも、する人はするのです。
給与振込みのサラリーマンだって、やる気?になればへそくりくらい作れるのです。
でも、妻は自分が知っている世界がすべてと思っているから、自分が、「知らないと言う事を知らない」のです。
これが静かなる暴君です。
あまりの暴君には誰も逆らいません。
意見をしても無駄だと思うと、誰も何も言わなくなるのです。
夫も何も言わずに、黙って自分のしたい事を、水面下で推し進めていきます。
妻が気づいたときには、夫の心は離れて行きます。
なにも言わないから、何もないのではなく、何も言わなくなっていると言う事に気づかないといけません。
今日のテーマは、「おいてけぼりになってませんか?」です。
人は人と距離を置くときに黙って去っていきます。
まだ、喧嘩でも出来る関係性はまし。
まだ、一緒に住んでいるうちは、まだまし。
本当の意味で会話もしたくなくなると、別居という家出をします。
中には、単身赴任という、ていのいい理由を作り、外の行動を見えなくさせます。
実は世の中の単身赴任の半分が不倫の隠れ蓑になっている事を私の仕事柄、感じる事があります。
どうか、自分が何でも知っているといううぬぼれを少しやめてみませんか?
何でも知っていると思うのは、逆にいうと、何も見えなくさせます。
自分の意見で家庭を仕切っているという慢心は、時には裸の王様になります。
もう少し、視野を広めて、めがねの度数を上げて、ご主人を見てください。
きっと、貴女が考えていた夫と別の顔が見えるはずですから。
では、今日はここまで。