夫は何故、妻一人で満足しないのか?

村越真里子

村越真里子

テーマ:夫婦相性そもそも論

「夫は何故、妻一人で満足しないのか?」
結論から言いますと、・・・・分りません!!
コラムのタイトルに興味を持って下さったのに、期待を裏切って、あっさり言っちゃってごめんなさい。
私はカウンセラーではあっても、心理学者ではないので、本当の所は分りません。
でも、実際に相談者の多くが、妻ですので、夫の不貞に苦しまれているわけですから、「妻だけでは物足りない」という夫の被害に遭っているわけです。

もちろん、妻が家事をしないとか、夫の実家と仲良くしないとか、細かい理由はあるかもしれません。
確かに嫁姑の間に入り、夫が、嫌気さしてしまっていると言う事もありますが、だからと言って、夫のストレス解消が、ギャンブルでも、スポーツでも、趣味でもなく、不倫であるというところに男性特有の特徴があるわけです。

女性はストレス解消に、食べることに走ったり、買い物や・・・・本当の意味で、自分の大好きなもので誤魔化すとしたら、男性の大好きなものって、女性と言う事になります。
色々原因はあると思いますが、人間はやはり自分が一番好むものに癒されると言う事ですね。

では、夫にとって、他の女性で本当に癒されるのでしょうか?

私の所に来られる相談者は、女性ばかりではありません。
中には 男性である夫が自身の相談もあります。
その内容は、夫自身が不倫をして、妻と修復するのに対し、上手く行かないからどうしたらいいのか?という相談です。

その中で、何故不倫になったかという事が、妻を責める言い訳では、妻は納得しないよ、と言う事で、夫自身には、自分の過ちの根源を理解しないと、根本的な解決にならず、また同じ事が起きるよ、という注意をします。

しかし、そんな説教の前に、その男性の本音を語って貰います。

「そもそも、不倫や浮気の何がそんなにいいの?」って、私、聞くんですよね。
色々カッコつけた事をいう人もいますし、正直に言えない人もいます。
やはり、不倫をした人って、嘘を付きますから、私にも正直にいう人は少ないです。

でも中には、真剣に妻と修復したい人は、自分の非をを見つめる為に、正直に自分の「邪」の部分を見つめる人がいます。

その夫から聞いた、浮気を止められない理由・・・・今日は それをお伝えします。
ある夫が「一盗二婢だ」と、こう言いました。
これは「一盗二婢三妾四妓五妻」という昔からある言葉で「いっとう・にひ・さんしょう・しぎ・ごさい」と、読みます。
男から見て、一番楽しいのは人妻を盗むこと、つまり他の男の妻との密通、二番目に
楽しいのは妻の目を盗みながら自家の若い女中や下女を抱くこと、三番目は妾を囲う
こと、四番目は娼婦・娼妓(今で言うと、プロの事を指し、風俗みないなもの)を買うこと、最後の五番目が妻を抱くこと、という意味です。
よく正直に言って下さり感謝します。これが正直な男性の気持ちです。
妻は夫の不倫に対して、「人の道をはずしている」と夫を責めますが、根底に、人の道を外すことを楽しいと感じている人に、道徳を説いても響かないのが、これでお分かりになりますか?

つまり、やってはいけないことが楽しいと感じている人に、「家族にとって、パパは大切」なんて話は、噛み合ってないのです。

相談者の妻は問題を「道徳や倫理観」で捉え、夫は「人の道を外すのが楽しい」とスリルで捉えているのです。
正しいか、間違いかで、捉えている妻に対し、楽しいか、刺激的か、感覚で捉えているのが夫なのです。

要は、妻は生活や暮らし、夫はスリルがあるか、どうかの、非日常。
求めているものが違う二人が話し合っても、ゴールはありません。

だからどうしたらいいかとなると、私は決してそういう夫との違いを言って、諦めろとは言っていません。しかし、先日から話し合いなんて不倫をする夫には何の効果もなく、「交渉」が大事だと常日頃、説いているので、ここは夫を交渉相手と考えないといけません。

交渉は、互いの特性を理解せずに、こちらの希望だけを言っても、交じり合うことはないのです。
だからこそ、互いの特性を知った上で、交渉しないといけないので、妻が、問題の中身を知らずに
「善悪」だけの議論を持ちかけても無駄だと私は思います。

ここで夫の求めている事を、認める必要はありませんが、夫の目的くらいを知らないで何を話し合いをするのでしょうか?

しかも私の所に齎される相談は、「夫と決裂しました」とか、「夫が何を考えているか分りません」と
いう妻の相談ばかりです。

それは妻は、先に「夫たるやこうあるべき」という理論でいくから、本質が見えないし、夫も本音を話せないのです。

いいですか、夫は、正しいことがしたいのではなく、刺激的なことをしたいのです。
だから、そういう夫の本音を引き出すテクニックすらいないと、「話し合いをしましょ」なんて誘っても、結局何も見えて来ません。

そんな事を言うと、「村越先生は、そういうプロですが・・・」と言われます。
確かにそうです。私はこういう千里眼がないと、この仕事は出来ません。
一般の、主婦が、そういう千里眼が無いことは分ります。

だったら、先に相談してよ・・・そしたら、そのテクニックくらいは教えるから、と言う事です。

でも、夫の始めての、不倫に、人に相談も出来ず、家庭内の問題だから自分で、出来ることはまずやって見ようと話し合いをしたというのは、分ります。

でも、一度やってみて、それで効果が出なかったら、その話し合いというやり方が間違っているのでは?と気づいて欲しいのです。

もちろん、素直なご主人の場合は、妻からの訴えで、コロッと変わることもあります。
でも、人妻を盗むのが楽しいと考える男性の「性」を女性である妻が理解できるはずがないのです。

だから不毛な話し合いを止めましょうと、口を酸っぱくして私は言っていますが、たいていはここをやっちゃってから、上手く行かないとばかりに何度も話し合いを繰り返し、それがヒートアップして、別居や離婚を夫が言い出すという構図です。

では、何故、そんな話し合いという「問い詰め」をしてしまうのか?
これは、結局、妻の本当の願いは、話し合いをコミュニケーションと思っているからです。

誰も最初から夫婦喧嘩をしようとは思っていません。
でも、あまりに噛み合わないから夫婦喧嘩になるのです。
誰も、最初から物別れになるとは思ってないのですが、互いの噛み合わない主張で、物別れになるのです。

でも、これだけ、私が何度も何度も、話し合いなんて意味がないと訴えているにも関わらず、何故妻は話し合いをしてしまうのか?

これは究極の答えですが、妻は「話し合いが好き」だからです。
そして夫は「話し合いが嫌い」なのです。

だから噛み合わないのです。
何度、私が言っても、妻は話し合いが好きなのですから、好きなのは止められないわな。
だから 男性も、刺激的な不倫は好きなのです。

夫も妻も、好きなものは止められないのです。
ね、妻は善悪の話を説いても、本当は夫とコミュニケーションしたいのです。
そして、夫はその妻から逃れて、気持ちの良いことしたいのです。
だから、なんだと言われたら困るのですが、本質を見抜けない中では、何を言っても無駄じゃないですか?
二婢は、二番目に楽しい事で自家の若い女中や下女を抱くこと、です。
これは、会社経営者や管理職の夫で言うと、部下や、雇っている事務員の事です。
本当ならば、内内の人間は、怖くて手を出せないはずなのに、男性はだからこそ楽しいのです。
そんな、歪んだ倫理観の夫に、正論で話をしても、通じるはずがない。
つまり、男と女は、「まったく違う」生き物で、それをどちらかの価値観に取り締まるなんて出来ないのです。
あれえ~
だったら結婚しても駄目ジャン、って結論になります。
しかしね、よく女性って「互いの価値観を尊重して」って言うじゃないですか。
そうです、口では言えるのですが、やはり夫の価値観なんて、認める訳にはいかないですよね。
ではまずは、こんな風に考えませんか。
まずは「男と女は理解し合えない」です。
ここを分ると、随分きもちは楽になります。
自慢じゃないですが、この私も30年間の結婚生活で分った事は
「男の考えることは分らない」でしたから。
では今日はここまで。

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村越真里子
専門家

村越真里子

Re婚かうんせらぴー

最優先は夫婦の危機回避。浮気問題解決と夫婦の関係修復は分けて考えまずは離婚を回避し、その上で夫婦の修復を図ります。行動心理学を基に、今後同じ問題が起きないように予防も含め対策を練るのが使命です。

村越真里子プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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