悲しいお知らせ?
これまでも何度と無く書いてきたテーマですが、世の中には色んな嘘があります。
私のところに寄せられる相談は、「夫の心が見えない」「夫が嘘をつく」「心を合わせて本音で向き合いたい」というものが多く、妻の苦悩は「真実」という部分に深く関係していると感じます。
つまり、夫とは本当の真実を見せ合う関係じゃないということですが、じゃ、その真実って何?となると、妻本人も自分の真実に気づいてないという部分があります。
私も今を振り返ると、自分の結婚生活は真実を求めていたのに、結局、それは手に入らなかったから、今があるとしたら、誰しも、本当の自分に向き合い、相手の本音も理解するということは簡単な事じゃないということです。
夫の心が見えずに「ねえ、どんな風に考えているの?」と問い質しても、ともすれば自分でさえ自分の気持ちが分らないということはあるので聞いて分るというものでもありません。
ここは一つ、推し量るという技術が必要と感じるここ最近。
そういう学びの場を、今後は相談者と私という中で作って行きたいと思い計画中です。
お運び頂ける土地の方には、是非お目にかかれるといいですね。
でも、お子様が小さいとか、ご遠方の方々にも何とか、この課題を学んで頂けるように、通信教育?というか、なんらかの形でメッセージが届けられたら、とこれも準備中ですので乞うご期待。
で、話は変わって今日のコラムですが、皆さんはお仕事を転職された経験はありますか?
私はあります。
では これまで勤めていた会社を辞める時に、本音の退職理由を述べた人はどれだけいるでしょうか?
今回はこの調査をした記事があって興味を覚えましたので今日のテーマにしました。
「退職理由の本音とタテマエ」
では、女性限定で調べた結果、退職理由のホンネとタテマエを使い分けるという女性に「会社に伝えた・伝えると思う“タテマエ”の退職理由」(複数回答可)を尋ねると
1位は「家庭の事情」(38%)
2位は「キャリアアップ」(21%)
3位「労働時間や労働環境」(12%)
という結果に。「家庭の事情」のように止むを得ない事情か、「キャリアアップ」のように前向きな理由が、タテマエとして使われることが多いようです。
一方で、ホンネの退職理由はどんなものなのでしょうか。こちらも尋ねたところ
1位は「人間関係」(23%)
2位は「給与」(22%僅差)
「人間関係」「給与」をタテマエの退職理由として挙げている人はわずか6%ですから、本当の理由は隠していること多く、表に表れている事なんて何も本当じゃないと言う事がよくわかります。
また、タテマエでは1位だった「家庭の事情」はホンネの退職理由ではわずか3%、「キャリアアップ」も4%と、これら2つの理由が、多くの人にとって退職の際の常套句となっているのは間違いなさそうで、逆に言うとこれらの理由が人には通じ易いとも言えます。
現に私も退職理由には「一身上の理由」と書いてきた経験があります。
では一身上の理由って何?となると、ある意味「理由は言わない」という表現であり、またそれを受け取った上司ももし聞いたところで本当の理由なんて言わないだろうな、と知っているということであり、本当の事は言わない、聞かないという礼儀なのかもしれません。
こういう風に世の中には、こんな風に表現しておいたら、丸く収まるということはいっぱいあります。
その昔、私自身、離婚を考えた時に、もう恐怖心しかありませんでした。
そこにか家庭を失うという恐怖心もあれば世間体で、人はどう思うだろうか?と周りの人への説明に加え、聞かれる事すら恐怖でした。
でも、離婚をしてみて分った事は周りの方が案外大人で、何も深いところは聞いてこなかったし、そんな人の事ってそもそも深く聞かない。
そして聞いたところで、何も「本当の事」ってわからないということ知っています。
現に今の私も人から聞く話って、半分くらいしか本当の部分はないと思っています。
それは嘘をつかれていると言う事ではなく、自分の事って、人に話して理解して貰えることではなく、自分でさえ自分の事を分ってないので、どう説明をしていいのか分らないのです。
でも退職の場合は、もうその会社とはさよならする訳ですから、今更本音を言ってどうこうする必要はありませんから、気持ちが定まっているなら当たり障りのない、引き止められない理由を言っておけばいいと言う訳です。
でも、これも角度を変えて見ると、人間関係が本音の退職理由であっても、自分が人に沿うことができなかったのか?人からの妨害か、どちらかは分りません。
人間関係とひと言で言っても、実は自分自身に問題原因があっても、それに気づかないで退職した場合、結局どこに行っても同じような問題で苦しむことになります。
実は 私の知人のある心理カウンセラーに言わせると、男性と女性では悩みの種類が違うそうです。
特に女性に多いのが対人関係。
知人のカウンセリングルームの門を叩く女性の多くが対人関係に行き詰まり、来訪されるようです。
これは私の仕事の中でも感じる事ですが、夫婦の問題が起きる以前の問題で、夫婦問題が悪化している場合、何も夫ばかりが原因じゃなく、(当たり前ですが)妻の資質に要因があると感じます。
つまり、専業主婦やパートでお勤めをする妻に多い傾向ですが、妻自身が対人関係で悩む人が多く、上手く人間関係を築けてないと感じるのです。
会社はその最たるもので、人間関係の塊です。
そういう場所で人との関わりに悩みを持つ場合は、もちろん職場の人の顔ぶれにも寄りますが、そこで閉塞感を感じる妻の資質も大いに問題を悪化させるようです。
浮気問題以外で、相談を受ける場合も、妻が職場で人間関係を築けず、何かと人とぶつかってきたとか、または現在勤めでも人と上手く行かないというケースを聞きます。何ならパートの人達とぶつかってばかりいる人もいます。そういう場合、何かと上手く行かないのは舞台が変わっても、職場を変えても上手く行かないのですが、けっこう職場を変える妻がいます。そもそもはそういう女性が結婚をし、家庭を持つこと自体、結婚が転職と同じになってしまうのです。そこでも家庭という新たな社会が生まれ、また同じ問題が発生しますが、つまり、誰と言うことではなく、人と良好な関係性や距離を持つことが苦手な女性が多く、夫との人間関係つくりに失敗している場合もあると言えます。
こういう場合、妻は夫とも結婚後、まもなく関係は悪化しますが、実は夫の親とも上手く行きません。
なので、夫がもし、浮気をしたとしても、すぐに夫の両親に話します。
これは一見相談という形をとってはいますが、実は夫の親を味方に付けるつもりが、実は夫の親を敵に回してしまうことになります。日ごろから夫の親と仲良くしている妻は相談してもいいのです。しかし日ごろからあまり義両親といい関係じゃない場合はもともと夫の親と上手く行ってない関係性に加え、夫の価値観に不満もあると、そもそも親の育て方にも不満を感じている為、相談はしたものの「あんたの息子がこんなしょうもない事をした」という告げ口になってしまうのです。元々夫の親と上手く行っている場合は、夫の親も妻と一丸となって問題解決に手を貸してくれるでしょう。でも元々を考えると義理の親が妻の味方をしてくれると思って相談しているか、と言うことです。ここで妻も自分の本音と建前と乖離しているのです。
ね?
夫には本音で話して欲しい
真実しか私は要らないと妻が夫に問い質しても、その妻自身が、こんなに本音と建前が分れるのです。
こうなると、「本当の事」って、いったい何なのかわからなくなります。
よく自分に向き合いましょうというカウンセリングはありますが、自分が分析できてこそ、自分が分りますが、皆、自分の中にも本音と建前があるとは気づいていません。
「お願い正直に話して」と夫に詰め寄る妻だって、自分に正直じゃない部分があるのです。
と、言うことで、人の本当の心なんて、表には表れないものかもしれません。
まして、夫が浮気している場合、【お願い正直に話して】といったところで話すはずがない。
「何故?なんで正直に話してくれないの?夫婦は何でも打ち明けあって心を一つにするはずでしょ?」と言ったところで、浮気問題に心を合わせられるはずがないのです。
この原理原則が分らないと何も見えて来ません。
とは言え、私は女性の味方です。
本音で人と向き合いたいという願いは私も同感です。
でも、そういう準備が自分で出来ているか、という事から始めないといけないと考え、これからは、起きてしまった問題への対応策だけではなく、医学で言うと予防医学。
病気の話に例えると、成人病にならないような生活習慣。
こういう風に夫婦の生活を考えて行きたいと思います。
では今日はここまで。