中村橋之助さんの謝罪会見は新型?

村越真里子

村越真里子

テーマ:有名人の不倫

これまでの有名人の不倫は、社会や業界や不安に向けての謝罪でした。
その目的はとりあえず芸能活動をする為の会見でした。

これまでの他の方の謝罪会見は、夫婦の共同責任のような会見で、夫婦として会見したり、または夫だけが会見し、妻はメッセージなどで、「妻としても至らなかった」という反省文を発表し、夫唱婦随で頑張っていくという選手宣誓みたいな事をするというのが定例でした。

私は一般の夫婦問題とは、一線を引いて考えてはいますが、この有名人の記者会見というのは、一般人の方への影響は多大で問題であると常々感じている側ですから、夫の浮気する原因は妻にも責任の一端があるということが浸透していることが、かなり悪影響になってると思います。

現に一般人の浮気の場合は、夫は妻の落ち度をあげつらい、妻を悪者にし、夫自身、自分を正当化するというのが常ですし、何なら妻の短所を離婚理由にし、離婚そのものを夫の不倫による離婚ではなく
妻にいくら言っても悪いところを改めなかったという「性格の不一致」という離婚理由にするという手法を、いやと言うほど、見てきています。

それは、芸能人は世間的に謝罪しながら、妻も悪かったというストーリーを前面に出しているということです。
本音はそうではなくても少なくとも妻も巻き込んで悪者にすることで、世間的には妻も反省しているので・・・ということで幕引きになります。

私はここをこれまで、何か胡散臭いと感じてきた派ですので、今回の三田寛子さんの会見は、スカッとしました。

芸の肥やしにはならない・・・・・これは明快な答えです。
妻に叱られたと言いつつ、これまでは、妻は芸の肥やしとして、芸術家を夫に持つ妻は涙を飲んできたのです。

今回の三田寛子の会見は、これまでの常識を塗り替える会見でした。
画期的とまではいいませんが、そろそろ本音で妻はしゃべれる時代になったということです。

そりゃ夫婦ですから、妻が悪くないとは言いません。
でもね、家庭に入り、子供たちを育て、そして夫の親ともうまく付き合い、色んな苦労をしてきた妻が
少々くたびれても、当然ですよ。
橋之助さんに至っては、お相手は日本一の花街で働く、芸子さん。
男性のこころをワシヅカミにするなんて、モーニングセット前。
そんな手練手管の世界の色っぽい女性に夫の心は持って行かれてもおかしくありません。
そんなプロに、妻が太刀打ちできるはずがない。
それなのに、これまでの芸能人の会見は「妻として至らなかった」と言う・・・・

確かに家庭の中の夫婦喧嘩を表に見せられるはずがないから、綺麗ごとをいうのは仕方がないとしても妻が謝罪することで、何かしら、世間にも夫の浮気は妻にも責任ありということを、あまりにも刷り込み過ぎと感じていました。

それを今回の三田寛子さんは塗り替えたと言っても過言ではありません。
だから、男性の浮気がいつも妻のせいとも言われてきたこれまでと違い、妻が至らなかろうと、
妻が美人であろうと、夫は浮気をするものなのです。
むしろ妻が、どうあろうと関係ないと言わしめたのが今回のことだと思いますし、
花街の芸子とまではいかなくても 一般的な家庭の妻が、男性を気持ちよくさせる
銀座のママさんや、きれいなドレスをまとったホステスに勝負を張れるはずがない。
要は、男性は、出来た嫁さんであっても、する人は浮気します。
むしろ、妻が良く出来た人であればあるほど、家庭では頭が上がらなくなり
感謝はすれど、セクシーな女性たちには男性は魅せられてしまうのです。

これを読んでいる皆さん。
夫に、遊びや接待は仕事のうち、と言われていませんか?
確かに、そういうこともあります。

お付き合いで、体調も優れないのに、お酒を飲まないといけないサラリーマンの辛さは分かります。
でも、一度そっと、そういう付き合いと呼んで飲んでいる現場を覗きに行ってみれば分かります。

大部分が、楽しそうに飲んでいますから。
バブルの時のように会社から経費として飲み代は出ませんから、みんな自腹を切っています。
そんな付き合いだけの意味なら、そこまで楽しみませんが、本当に勤務後の飲み会は、心から楽しそうですよ。

それも演技だという夫がいるとしたら、それは相当口が上手な人です。
みんな勤務後の飲み会は楽しみなのです。
それを本当に付き合いで渋々だというなら、2次会までは行きませんし、段々参加の回数も減ります。

無理をして渋々飲んで仕事にプラスになる飲み会なんてありません。
ただ、同僚や部下と、普段言えない事をフランクに言い合えて、仕事にプラスになるということはありますが、それも楽しいものでないと、上司も部下も楽しくないなら 仕事への英気にはなりません。

だから、はっきり言います。
お酒の好きな人にとって、飲み会は楽しいものなのです。

それでも妻がいい顔をしない場合は「仕事の付き合いだ」と言い訳をするのであって、いかにも仕事の一環と言わないと許してくれないから、なのです。

実は 私も結婚していた当時、元夫の飲み会に行った事がありました。
いつもの気の置けないメンバーと言うことで、二次会あたりにそれぞれの妻も呼ばれていきました。
私の元夫は、大奥の出産時のように、頭にネクタイを巻き、小さな折りたたみテーブルを抱いて一人でチークダンスをしていました。
それはそれは、楽しそうでした。
そこで、私と同じように、夫から飲み会は仕事だと言われていた Aさんの妻は自分の元夫の首根っこを引っ張って、無理くり連れて帰りました。
その時の四条大橋で妻に引きづられて帰るAさんの悲しい表情がいまだに忘れられません。

何度も言います。
お酒や遊びは 仕事の英気は養っても、直接仕事にプラスになるというのは、あまりないです。
ただチームワークを育てるためという大義名分で、飲むのはありでも、実態は、女性と二人で、飲みに行っているというなら、恐らく 仕事という口実に過ぎないということです。

何度も言います。
夜遅いのは、純粋な飲み会か、異性と二人っきりで飲んでいる場合が殆どです。

お酒を飲んで、「あうん」の呼吸で仕事が決まるなんて言うのは大会社の社長同士の飲み会くらいです。

だから、飲むのも仕事のうちと言う言葉を額面どおりに取っては駄目です。
特に仕事といえば、妻が納得すると思って飲み会と言っている場合は、その飲み会は浮気の隠れ蓑になります。

私も今にして思えば、若いころは飲み会に対して怒っていたのではなく、結局夫に早く帰ってきて欲しいということでした。
要はさびしいという事です。

こういう気持ちをもっと素直に出していたら、ちょっと結果は違っていたかもしれないと思うのです。

それを「夫婦のルール」のようなものを持ち出し、「強さ」という訴えしか出来なかった。
急に飲み会と言われて、せっかく作った夕飯を食べて貰えないことは、私の努力を無駄にされたようで頭にきていたけれど、それを怒るよりは、翌日、マグロのお造りが、ネギマになるくらいのことなら、
黙ってやればよかったと今なら分かります。

でも、今振り返ると何に対して怒っていたかと言うと、新婚の頃は「私を放っておく」と言うことに腹を立てていたとも思います。
そして中年になると、元夫のお遊びが過ぎて、金銭的な浪費を怒っていた気がしますが、やはり実はそこも「妻の存在感」をないがしろにしていた抗議だったような気もします。

そういう妻の抗議を夫がかわして行こうとすると、最初は反論しても、言葉がなくなると、無視という態度をとります。
元夫は、段々本当の意味で妻の私から距離を置くようになりました。
帰る時間は最終電車までと決めて、夫婦のルールを破ったと抗議しても「仕方がないだろう、仕事だから」と言われてしまうと、引っ込めるしかなかったあの頃。

実際、仕事といえば何でも許されるという風にしてしまった責任の一端はありますが、そもそも仕事とはそんなに家庭を無茶苦茶にしてまで、やらないといけないものか、ということに正直に答えてくれなかった元夫には、何かの嘘が含まれていたと思います。

だから、今回私が言いたい事は、男の遊びは仕事の為という大義名分に誤魔化されては駄目と言うことです。
アーティストや芸を売りにしている人だって、家族を泣かしていいものが生まれるはずがない。

だから、仕事と言われて許すような土壌は妻が作っても駄目と言うことです。

これまで夫の浮気は妻も悪い、という説を否定できた今回の橋之助さんの不倫騒動。
今回の三田寛子さんのコメントが、素晴らしいということで、絶賛されています。
では、そんな素晴らしい妻を持った夫は、何故浮気をしたのでしょうか?
一般人のこれまでの定説なら妻が至らないから夫が浮気をしたという口実が、ここでは成り立たない事が分かります。

繰り返しますが夫は妻がよき妻であろうと、至らぬ妻であろうと関係ないのです。
確かに妻がパーフェクトな人タイプなら、夫の浮気の確率は低いかもしれませんが
だからと言って皆無にはなりません。
出来た妻なら妻で、余計におつむの弱い、ちょっとエッチな女性のと遊びたいと
いう気持ちも沸くのです。
要は 夫自身の資質の問題で、妻との相性が無関係とはいいませんが
それよりも、夫自身のタイプの方が浮気の可能性を左右するものです。
もう少し言えば、エッチな男性は、あくなき探求をしますので、他にも目移りはします。
しかし、ここを野放しにすると目移りから、心変わりに発展するので、放置はいけません。

それなのに、夫の性欲の加減をお聞きすると、若い頃かなりエッチだったと言う。
でも今は、淡白です、という妻。
これは違います。
エッチな人は一生エッチです。
もちろん年齢と共に、頻度や体力は減っていきます。
しかし、エッチな人が、エッチでなくなるなんてありえません。
でも妻がそういうことを忌み嫌うタイプであれば夫はそういう自分の
欲望をむき出しにすると、妻に見下されるというのは避けたいと
いう気持ちが働きます。
そうなると そのエッチな相手をしてくれる女性を求め始めるのです。
それが浮気であったり風俗なのです。

それを家庭ではそぶりをみせないから、夫は淡白と考えるようになるのですが
それは妻にとって、そのほうが都合が良いということです。
夫だって妻に、肘鉄食らえば、もうおねだりするのは、男のプライドが傷つきます。
だから、家では、性的なことは出せなくなる夫を見て、妻は「淡白なひとだ」という発言は
男性の性欲を無視した、冷たい考えだと思います。
家のPCには、卑猥な画像があって、夫はエッチではないという妻の発言は理屈にあいません。
もし、夫に対して
「パパ、子供たちもPC見るんだから、変な画像見ないでね」なんていうのは本末店頭。
「妻の私が嫌だっていうのに、風俗に行くなんてお金がもったいない」なんていうのは、問題外。

何故、一人でエッチ画像を見て、なけなしのお小遣いを使って風俗に行くのか?
その意味を考えてみて欲しいのです。
こういう家庭内の問題を野放しにして、夫の性欲に理解も示さないなんて、鬼嫁かな?

浮気をする人はする。
逆にどんなに家が片付いてなくて料理が下手な妻を持っても、浮気をしない夫はしないのです。

要は妻が良妻かどうかというのは、浮気の言い訳であって、本当にはあまり関係ないということです。
浮気をする夫、つまるする人はするということです。
だから、夫が何を求めているか、それを知ることは大事ですが
妻の方は、あまり自分を責めないで下さいね。

浮気をする人は、長い人生、するときはするのです。
ありゃ~ これ、慰めになってないか・・・・
では今日はここまで。

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村越真里子
専門家

村越真里子

Re婚かうんせらぴー

最優先は夫婦の危機回避。浮気問題解決と夫婦の関係修復は分けて考えまずは離婚を回避し、その上で夫婦の修復を図ります。行動心理学を基に、今後同じ問題が起きないように予防も含め対策を練るのが使命です。

村越真里子プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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