アニマル・・・高畑裕太容疑者

村越真里子

村越真里子

テーマ:大人の夫婦性教育

少し、コラムの手を停めていた間にリオオリンピックが終了し、
俳優の高畑裕太の強姦、暴行事件で母親の高畑淳子さんが謝罪会見をし、
16歳の少年が、河川敷で埋められて遺体で見つかった事件など、毎日ニュースが忙しい。

私は時事ネタでコラムを書くのは、正直好まないのだけれど、こうしたニュースは
誰もが考えやすい象徴として例題に挙げやすいので、問題提示の為に例に取ることがあります。

しかし今回の事も被害者の方がいて、たくさんの関係者が胸を痛めてらっしゃいます。
そういう方々の事を配慮すると、軽々に言葉を述べるのは避けたいと思いながら、
今日は「男女問題」として高畑裕太容疑者の事を書かせて頂こうと思います。

世間に事件として扱われる事は、毎日山盛り起きています。
そんな中、男女事件は、男と女の図式を表すのに、問題の大小はあれど、根っこは同じだと思うのです。

そこで私がいつも疑問に思うのは、何故男性は、そんなにセックスをする事に、周りが見えなくなるのだろうと思う事です。
現に、相談の現場でも、妻の立場から見ると、【夫は何故、家族を失うリスクのありながら不倫をするのか】という質問です。

今回の高畑容疑者においては、せっかく掴んだ俳優と言う仕事と、そこから得られる一般人とは格段違う高収入。
その上で、人からはちやほやされて、サラリーマンで見る事の出来ない華美な世界に身を置く幸運。
当然、芸能人故の苦しみや大変さは差し引いても、誰もが得られる事は手にできないと思います。

その上で母親をも、そういう舞台から引きずり下ろすことになり得る、強姦事件。
そういう事を引き換えにしてまでも、すべて積み上げた事を棒に振ってでも、叶えたかったセックス。
そういう衝動となるセックスをしたいという欲求。
これを、単に理性を押さえられなかったアニマルというだけで片付けられない点があります。

もちろん、高畑容疑者の資質の問題は大いにあると思いますが、男性という動物として捉えると
すべてを失ってでもしたいセックスというのは 我々女性には理解しがたいことです。

この答えは「たぶん、何も考えてなかった」という事ですが、それにしても、今後の事も、考えられなくなるくらい
欲望に勝てなくなるというセックスって何なのでしょう。

この高畑容疑者は、その最たるもので、一般の男性に、これが当てはめられるというものではありません。
言葉を選ばずにいうと、高畑容疑者は大馬鹿ものです。
特別、飛びぬけたエッチ野郎だと思います。

でも世の中には、そういう事件が五万とあり、大なり小なり、大きさに違いはあっても、地位や業界に違いはあっても
いっぱい転がっています。

職場の上司が部下の女性に宴会で横に座らせ、ボディータッチ。
セックスを強要するパワハラ。
教頭先生がエスカレーターで女性のスカートの中の盗撮
公金横領をしてまでも女性と遊びたい職員
警察官なのに、収監されている女性への暴行(強姦)
政治家になって、世直しを唱えながら、女性との不倫
幼児や女性を誘拐監禁

もう書きだしたらきりがないけれど、毎日のニュースの中になんと男性が起こす事件の根底に
セックスがしたいという希望があります。

でも我々女性は、男性のそういう地位も名誉も家族の事も考えられなくなる欲望の正体はよく分かりません。
テレビのニュースを見ても、何か他人事で、特別な人のように思いますが、実は妻の横に座っている夫は
家庭や家族の事も顧みず、不倫をしている「男」なのです。

夫婦の問題は、そういう世間のニュースと別で、そういう事件を起こす高畑容疑者とは全く別物と考えています。
夫の浮気を「何故、何故」と疑問だけで終わるのではなく、大なり小なりの違いはあれど「オス」という生き物は
そういうセックスの為に、前後が見えなくなる生き物だという事です。

でも実際にそういう事件を起こす人と、起こさない人とがいるのは、実際は理性の違いではありますが
私の周りの男性に「ここだけの話」として聞くと、周りに何も迷惑も影響もないなら、妻以外の人と
妻とはしないような事は、してみたいという願望はいつも秘めていると言います。
ただ、実行するか、しないかを、色んな自分と戦っているだけと言います。

だから、妻は世間の事件は異質と、特別視するのではなく、夫というオスはいつもそういう誘惑に負けそうになる自分に
打ち勝って、家族を守ってくれているのだと思うと、ありがたいじゃないですか。

但し、そういう欲望に負けまいとして日々、踏ん張ってくれている夫をあまりにこけにすると、
夫という生き物は、商売用語と分かっていても褒めて、励ましてくれるでもクラブのママの優しい言葉に惹かれます
例え嘘でも、水際で耐えている夫に優しくしてほしいのです
高級クラブのママの言葉も、労をねぎらってくれる妻の笑顔の「お帰り」は、そう・・「嘘」とは分かっているのです。
嘘でも嬉しいのです。

妻は夫を信じているという美談で片づけ、問題の根底に流れる問題に注目しません。
妻は、「本当の事を話して」と夫に浮気をは白状させたがったりと、詰め寄ります。

でもね、本当が一番正しいかと言うと時として本当の事は重要ではない事もあるのです。

本当の夫の気持ちは、家に帰りぶっチョウ面して、真実は?真実は?と追求するより、嘘でも上手く転がす方がいい時もあります。
本当の事は「飾らぬ残酷な事実の言葉」になって現れます。
でも、オブラートに包んだ、優しい嘘の方が真実の解明より、夫にはより励みになることもあります。

嘘がいいとは思いませんが、妻のとげのある言葉が、夫には、別の意味で、刺さってしまいます。
世の中には、本音より、嘘の方が力を発揮することだってあるのです。

世間のニュースは他人事のように見えても、自分の夫の謎をひも解くヒントはいっぱいあります。

犯罪を起こさないまでも、男性というオスは、エッチの為には、凄い努力をすることがあるという事です。
この事の意味は、究極ですが、「お○ん○ん」というパーツがついているという事です。
これは我々女性はパーツがないから、一生分かりません。
でも、そういうパーツを持っているオスという生き物は、それほどセックスに囚われると云う事です。

その昔、関西の須磨の海水浴場で、女性の水着写真を盗撮するのに、自分のカメラがばれないように、
顔もばれないように、よくよく考えたのでしょうね。
コートでカメラを隠し、サングラスにマスクといういで立ちで浜辺をうろついた男性が捕まりました。
いい仕事をしている男性で、この事件で何もかも失ったと思います。
くっそ暑い夏に(すいません、柄が悪くって)、顔を隠してコートは目立つだろ、と新聞に突っ込んだ事を思い出します。

ある鉄道会社の、えらいさんが定年退職4日前に、キセルをして退職金もパーの懲戒免職。
あと数日で、何十年も働いてきた数千万円の退職金を失うという、衝動。

お金がないわけじゃないだろう大会社の管理職の男性が、スーパーでビールを万引き。

これらは、エッチな事とは関係ない事ですが、色んなソロバン勘定が出来ないのです。

それほど、男性ってアホなんです。
エッチな事もそうですが、自分の欲求に弱い生き物で前後が分からなくなるのです。

男性は「外に出れば7人の敵」と云いますが 私は【7つの誘惑】と読み替えています。

そこを妻が「何故何故」と考えても仕方がありませんが、世の中のニュースを少し家庭の事に置き換えると
見えてくることがあります。

家庭は小さな社会です。
大きな世間の、小さな事が家庭にあります。

こういう世の中のヒントを読むことは何故を100回唱えるよりも役立ちます。
何故何故人
何故何故人

そうやってニュースを読むと、人ごとじゃない事ばかりです。

何故何故と考えている間は、外に原因があると思っている。
外に原因がある内は、所詮他人事なのです。

外に原因を押しつけると、自分は被害者になります。
でも、本当は問題の芽は家庭の中にあったりします。

起きた出来事を、鬼の首を取ったかのように、目くじらを立てて夫を責めるよりも
自分たち夫婦の中に、問題の芽がなかったか?
また夫が外の誘惑に負けて、外に魅力を感じているのに、家に帰れば鬼が居る。

鬼の形相の妻が、「なんでこんなに遅かったの?」と仁王立ちして夫を向かえると
もう一度、玄関を空けて出て行きたくなるものです。

偉そうに言っている、私がそうでした。
そういう私だから、今の離婚問題が見えてくるのです。
男はアホ。
女はもっと、アホ。

夫婦って悲しいですね~。
では今日はここまで。

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村越真里子
専門家

村越真里子

Re婚かうんせらぴー

最優先は夫婦の危機回避。浮気問題解決と夫婦の関係修復は分けて考えまずは離婚を回避し、その上で夫婦の修復を図ります。行動心理学を基に、今後同じ問題が起きないように予防も含め対策を練るのが使命です。

村越真里子プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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