不倫(倫活)をする妻は夫をこう見ている

村越真里子

村越真里子

テーマ:不倫論

不倫(倫活)する夫や不倫相手の女性についてご紹介してきましたが、妻が不倫(倫活)するケースも取りあげていきたいと思います。

不倫(倫活)する妻は夫に対してどんなことを思い、どう感じているのかを、夫である男性に知っていただきたいと思います。

夫の行動や態度にうんざり。夫へのさまざまな不満が渦巻いている

男性の浮気は文字通り浮ついた心で、言わば下心が基本にあります。なので男性は性欲から不倫(倫活)へ走る傾向が高いのですが、それに対し女性は気持ちの問題から不倫に踏み出すケースがほとんどです。

妻の気持ちが夫から離れるのは、大きなきっかけがあるとは限りません。小さなことの積み重ねから爆発することが多いようです。

例えば、夫が妻に小さなことで文句を言うタイプで「おまえは何をやってもダメだ」などと心ない言葉を投げつけているとします。こうしたことが積み重なり、妻にストレスが溜まっていくと、その不満の爆発から不倫へ走るケースです。

ほかにも、妻から「こうしてほしい」と言われても「ハイハイ」と聞き流して改善しないなど、夫にすれば対したことに感じていないかもしれませんが、女性にとって話しを聞いてもらえないというのはストレスが大きいのです。

女性は「大切にしてもらってない」と感じたら、自分の人間性までも否定されているような気持ちになるようです。
特に女性の考え方特有の癖が強く出る場合、負のスパイラル的な考えで自分ひとりでどんどんマイナスの考えに陥ってしまうというのが特徴です。

「夫が話を聞いてくれない」→「妻の言う事なんてどうでもいいのだわ」→「私を愛してないのだわ」
という風に一人で、ネガティブにどんどん、気持ちを悪い方に持っていってしまうのです。

夫はただ単に疲れていたり、興味がなかったりという理由で耳を傾けないだけですが、妻にすれば聞く耳を持たないのは「イコール愛がない」と感じるのです。こうなると一人で考えて、悪い方向に勝手に落ち込んで行くという考え癖です。

つまり一人相撲のような感じもありますが、要するに夫の何気ない言動にも「愛」が関係していると考え、その裏にあるものを深読みするという事です。

夫が家事や育児に少し協力をしなかっただけで、夫は家庭を持つ責任感がないとまで結論つけてしまいます。
そうなると、特に、妻が不満をため込みやすいタイプは要注意です。

夫に飽き飽き、マンネリ化した日常に刺激を求めている

女性も男性と同じように、日々の生活に刺激がなかったり、マンネリ化したりしていると家庭以外に刺激を求めてしまうことがあります。

家事や育児に追われる毎日に、「一体自分は何をやっているんだろう」「何のためにこんなことをしているのか」と思う瞬間があります。

そんな時に夫から「いつもありがとう」という感謝の言葉をかけてもらえたり、「今日はゆっくり友達と遊んでおいで」と子どもたちを見てくれていたら、非日常の不倫へと向かうことはありません。

夫との不毛な日常にやりがいを見いだせず、刺激もないため欲求不満になってしまうのです。
そして、もっと他の人と関わりたいと思うようになり、その欲がさらに他の男性に刺激や癒しを求めるようになります。

夫より他の男性の魅力が優っているように感じ出す

夫が妻のことを女性としてではなく、子どもの母親としてしか見てくれなかったとしたら、「女としての自分の評価を夫以外の男性にしてもらいたい」と思うようになります。

セックスレスでなかったとしても、妻を女性として十分に評価し、感謝する気持ちが減っていたら、女性は愛されている実感を失います。“愛されたい”という本能が満たされずフラストレーションが溜まっていくと、他の男性が眼中に入って来てしまいます。

そんな時に「キレイだ」「好きだ」と言ってくれる男性が現れたら「この人と一緒にいたい」と思ってしまうのです。そして、自分を女として扱ってくれない夫より、その男性の方が魅力的に見えてくるのです。

妻が不倫(倫活)する場合、例え最初は刺激がほしいといった軽い気持ちから始まったとしても、夫がそういう妻の変化にも気づかなければ時間が経つにつれて本気になっていくことがよくあります。

まとめ

女性の浮気は男性のそれとは違います。
男性は同時に複数の異性を愛せても、女性の愛はマンツーマンです。
夫は妻がいるから安心して浮気をするのだという事を言いますが、女性は多くの異性を一度に愛せません。

もし例外的に複数の男性の存在があっても、それはごくごく少数派で、普通、女性は愛する人は一人で十分と考えるのです。

しかしその唯一かけがえのない人と思っていた夫が心の中から居なくなると、その心にはぽっかり穴が開きます。

妻の心の中には、一人の夫しか入るスペースはありませんが、そこが空き家になると他の人が入る余地ができるのです。

夫の心には、ゴム風船のように伸縮性があるので、場合によっては他の人が入り込む余地があったり、何なら必要に応じて、もう一つの心の袋を用意できるのです。
まるで牛の胃袋のように、いくつも消化できる機能を持っているのです。

それに比べ妻の心のキャパシティーは決まっていて、まず心の中から夫の存在が消えると隙間ができるので、他の男性を受け入れる事ができるのです。

ただ、これが男性でも女性的な人がいるように夫も一人しか愛せないタイプもいます。
同じく女性でも男性的な性格の人もいて、複数の男性を愛したり愛されたりがより刺激になるというタイプもいて、一概には言えないし決めつけは危険です。
夫婦はそれぞれお互いのタイプを見極める事が必要です。

男性と女性の浮気の始まりは、意味が違います。浮気の始まる理由は男女の差があっても、両方に共通して言える事は、お互いがお互いを夫や妻として必要としなくなるという事です。

これは本当に必要としないのではなく、家族としての役割は子供たちのパパやママであり、家族としては大切でも「異性としては必要とされていない」と感じる事が、浮気のきっかけになることがあります。

もちろん、ここをお互いが意識しているかどうかは別で、逆に家族として「居る事が当たり前」という風に空気のような存在になってしまうと、相手にとってという事も含め、相手から大切にされない自分というものは、自分自身の存在価値や自信を喪失します。

ただ、そこで軌道修正できればいいのですが、相手がそれぞれ伴侶の事をパートナーとして必要としていないとわかった時に、それを相手にただぶつけるだけでは、ますます夫婦の距離が離れてしまいます。

それぞれの性格にもよりますが、気が強い妻が、強い言葉で夫を責めると夫は逃げる一方です。

夫も夫で、妻の心変わりの理由を知るのが怖くて、ただ単に妻のご機嫌を取るというのでは、妻は弱い夫を余計に物足りなく思います。

つまり、そもそも夫婦の気持ちの離れた原因、お互いの性格の特徴などがより強く出てしまうと、その距離を縮める事が難しくなります。
問題を解決するのは「力技」ではないと気づくことが大切です。

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村越真里子
専門家

村越真里子

Re婚かうんせらぴー

最優先は夫婦の危機回避。浮気問題解決と夫婦の関係修復は分けて考えまずは離婚を回避し、その上で夫婦の修復を図ります。行動心理学を基に、今後同じ問題が起きないように予防も含め対策を練るのが使命です。

村越真里子プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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