男の真実

村越真里子

村越真里子

テーマ:夫婦相性そもそも論

今日のタイトルは、男性寄りの印象を与えてしまうかもしれませんが、これまでの仕事上で、見えてきたことを率直に書きます。
今日書いた内容は、特に「男性は~こうだから、~こう考えなさい」という事ではありません。
この私が今日の内容を、多くの相談の中から見てきたということにすぎません。
それはある種偏っている見方かもしれません。
何故なら問題のある夫婦ばかりから、見聞きした内容で、ある意味、私の経験則だということです。
なので、これをお読みになった方も、ご自身の物差しだけで、堂々めぐりをするのではなく、幅広い情報の中で、「こういう考え方もあるのだ」というくらいに考え、自分の枠の中だけで閉じこもらないでほしいのです。
よく、「夫の本音は何なのでしょう?」と問われます。
でも、私にこういう事を問われる奥様に限って、「堅物」なタイプが多いと感じています。
「どんなことでもショックは受けないので、はっきり言ってください」と答えを求められます。
しかし、本当に夫の本音を受け止められるタイプであれば、ご主人はこれまでの結婚生活の中で、妻に話せていたと思うのです。
だから、長年の結婚生活の中で、ご主人もお互いの本音をさらけ出して、歩みよろうとした事はあったと思います。
でも、それが何らか、融合出来ない事とご主人は玉砕したか、お互いが上手く行かなかったか・・・・・・
全く最初から歩み寄りのチャレンジがなかったとは思えません。
おそらく、お互いの意思の違いを感じたとき、健全な夫婦であれば、意思の疎通を図ったと思います。
ただ、その方法がまずかったか、融通が利かせないほどの、相違点であったか、なのです。
私は長年、元夫と「足並みをそろえ、一緒に生きていきたい」と、数々の手法を講じました。
「一緒に、共に」という言葉が大好きで、歩み寄りたいとずーっと望んできましたが、やっと分かった事は、「違う」という違いです。
これをお読みの妻様方へ。
悲しいお知らせがあります。
男と女は違う・・・・これに尽きます。
みんな、そんな事はとっくに分かっていると思いますが、実は頭で分かっていてもそれは表面的な事だけです。
違うということは 融合しないということを理解することはとても大きな仕事です。
何でもかんでも、一緒にとか二人三脚というのは、出来ることと出来ない事とがあります。
ここに対しての諦めがついてこそ、先が見えてくるということもあります。
諦めるということは決して後ろ向きな事ではありません。
例えば私が昔、結婚相談を生業としていたときに、そういう会に登録して、中々成立しなかった女性がいます。
相手に望む結婚条件が、いわゆる3高で、高学歴、高収入、高身長 これらに固守していたばっかりに、いい心根をもった男性が、はじかれていってしまったのだと思います。
今の結婚相談所も時代の流れで、お相手選びは、パソコンです。
そうなると、相手の身長を170センチと条件を絞れば 169センチの男性ははじかれてしまいます。
ここを数時にこだわらないで、と高身長を諦めさせた?おかげで 見合い相手の幅がうんと広がり、結婚が決まりました。
諦めるということは悪いことではありません。
視野を広げる事になりますし、ある意味、見えなかった物が見えてきます。
自分の中で、「こうでないと・・・」とこだわると、それ以外のものを受け入れられなくなります。
話が反れましたが、夫婦もこれと同じ。
夫ならば・・・父親なら・・・・~こうすべしという気持ちが強すぎると、それ以外の答えがあると受け付けなくなってしまうのです。
夫ならば、妻を裏切れないはず、という気持ちを強くすると、妻を裏切っているかもしれない夫には、その時点でバリケードを張ってしまいます。
許されないという気持ちを持つと、それだけに夫は「許してもらわなくていい」という感情を持ってしまいます。
何度も繰り返し言って来たことですが、話し合いということのスタートが「許す、許さない」ということがテーマになると
浮気を実行中の夫の場合は、「別に許してもらわなくていい」という風になり、夫婦として向き合う事もしません。
夫が浮気相手と別れた、と妻とのやり直しを誓ったとしましょう。
でもそんなに簡単に別れられなかったとしたら、まだまだ浮気相手と切れてないことが分かってしまいます。
そんな場合「妻の私に嘘をついた」と、妻は怒りますが、それが嘘かどうかは、もう少し検証する必要があります。
男性には、色んな真実があります。
妻とやり直したいと思うことも真実。
こんな浮気をしていたら、家庭は崩壊すると分かっているというのも真実。
浮気相手と別れるというのも、妻の前では、心からそう思っている事も事実。
でも、浮気相手を前にすると、別れ話さえ言えなくなってしまうのも事実。
そこで浮気相手にも、「妻と別れて君と一緒になりたい」と、つい言ってしまうのも事実。
これは妻が「裏切った、嘘をつかれた」と言うと確かにそうでしょう。
でも、これは裏切ろうとして裏切ったのではないと、いうことです。
もちろん結果的には裏切った事になるのだけれど、裏切ろうとして裏切ったのではないというだけでも、分かって欲しいという夫側の気持ちがあったとしたら、「許さない」と頭から言ってしまうと夫は、どうでもいいやと思ってしまいます。
だからと言って、何も浮気が終わっていないのに許す必要もなく、大騒ぎをしなくていいということです。
つまり許す、許さないの観点に立たない事、これが大事です。
「浮気相手と妻の私とどちらが大事なの?」と聞いたところで、妻の前では妻と答えているだけです。
身の蓋もない言い方をすると、浮気をしている夫が大事に思っているのは家庭でも、大好きなのは浮気相手の方です。
しかしそれを聞かれると、妻が大好きで大事と言ってしまうけれど、浮気相手に会えば、「誰よりも君が好き」と言ってしまうのです。
それが浮気です。
スーツに着いたポケットを思い浮かべてください。
男の真実のポケットはたくさんあります。
表には右と左のポケットがあり、胸元にもチーフポケットがあります。
右のポケットを開くと右の真実があり、左を開けると左の真実があります。
背広の中には、内側にも胸ポケットが隠されています。
真実のポケットは そこに手を入れると、そこに合う真実があります。
では、右と左が違うといったところで、右のポケットは左のポケットとは違うのです。
妻を裏切ったというのは 妻側から見た見解ですが、浮気相手から、見た見解だってあるのです。
でも妻側から言わせてもらうと、浮気相手側から見るという見解はありえないという見解です。
浮気相手の分際で・・・と言いたいかもしれませんが その浮気相手に、「立場」を与えているのは
あなたの夫なのです。
夫がその浮気相手の方を見て、「君が一番」と言っているのです。
妻が浮気相手を下に見て、妻からの見解で許す、許さないと言ったところで、夫が浮気相手と向き合っている時には
妻は番外に追いやられています。
夫という浮気ロボットはいっぱいの真実のポケットを持ち、その都度の真実を引っ張り出しているのです。
立場が違うと、その立場に応じた真実があり、その自分の中でも、いっぱい真実があるのです。
そんな風に考えて行くと、何が何やら分からなくなります。

私は 男性の本質というものが分かった段階で、頑張るのを止めました。
いくら悩んでみても、男性の持つ領域は女性は、踏み込めないのです。
特に「男性、性」という部分が起こす問題には女性が、「正しさ」で対抗しても、もうそういう次元ではないということがあります。
カウンセラーとしては、もしかしたら言ってはならない言葉かもしれませんが、「人間、頑張っても無駄」という事を感じることがあります。
特に男性と女性の違いがもたらす問題には、私自身は、とても自分の力が及ばないと感じてきました。
そういうことで 今日の内容は、私からの言葉のプレゼント。
「頑張るのをやめませんか?」
一日早いクリスマスプレゼントです。
クリスマスイブイブ・・・・
では今日はここまで。

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

村越真里子
専門家

村越真里子

Re婚かうんせらぴー

最優先は夫婦の危機回避。浮気問題解決と夫婦の関係修復は分けて考えまずは離婚を回避し、その上で夫婦の修復を図ります。行動心理学を基に、今後同じ問題が起きないように予防も含め対策を練るのが使命です。

村越真里子プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

夫婦の問題を解決する専門家

村越真里子プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼