夫の事を知っていますか?
今、ニュースを賑わしている事に、現職の大阪府警巡査長の水内貴士(26)才と山形出身の白田光さん殺害の事件に付いて、今日は喋ります。
こうして殺人事件となると、例え不倫が背景にあっても、とても極端な話で、異常な事と捉えがちです。
でも、私はいつもこうした事件を見て、最後の結果が殺人であっても、この結果だけが特別であって、
その過程は不倫をする人たちには誰にでも置きうる事と言っても過言ではありません。
そもそも不倫のカップルにしても最初から「不倫をしよう」と思って始める人はいません。
結果としてそうなったと言うのが口実です。
ここであえて、口実と書いたのは 不倫と認識した時点で止めるという選択もあるかぎり、続けていると言うことは不倫の道を選択していると言えるからなのです。
この警察官を庇うつもりはありません。
しかし、最初から不倫をしたかったのではなく、結果的に不倫になり、最初から殺すつもりはなかっただろうけど、話し合いに行ったら結果的に殺してしまった、という事です。
余程の悪人でない限り、最初から悪い事をするつもりではなく、結果的にそうなったと言えます
何にでも言える事ですが、殺人も最初から殺そうと思って人に会うのは、もう変質者に近いと思いますが、性善説で考えると、誰も殺人や不倫はしたくてする人はいないと思いたい。
でも自制心のなさや、責任感のなさ。
興味から入った世界が、意外と刺激的でやめられなくなったというだけで、そのゴールに殺人が待ち受けているなんて、誰も考えている人はいません。
でも、一つ間違えば、それは最悪の殺人などに繋がるかもしれないと言うことは、人間の世界にはありうることなのです。
と、ここまでくどいほど前置きを書いたのは、こういう事件を起こした人が異常な人なのではなく、我々、一般人にも、紙一重の事であり、大なり小なり、生活の中で同じ事が起きているという事です。
ちょっと、会社でいいな、可愛いなと思う部下の女性が居て、何かの拍子に食事に行ったりして、親しくなり不倫に発展するお父さんはいます。
最初の段階は、家庭も壊したくないし、一生不倫をしようとなんて思っていません。
文字通りの浮ついた気持ちに浮気程度で抑え、妻にバレる前にやめようと思っているのです。
要は短期間、遊べば気が済むという程度です。
でも、これがいつも言うことですが、「相手があること」という言葉を知って下さい。
浮気相手の女性は自分が「軽い遊びの女」なんて、考えていません。
例え上司に妻子がいても、浮気相手の女性が妻より下の位置にいるとは考えていません。
そうして不倫の付き合いが長くなると、ゴールを考え出すのは誰しも当たりまえです。
出来れば、そのゴールは成就を目指すものです。
最初は上司の人生の邪魔をしてはならないと遠慮がちに考えていても、付き合いが長くなると、その上司である、夫の邪魔をしているのは、その妻ではないかと言うことを思い始めます。
何故なら、その上司は浮気相手に妻の悪口を言っているからです。
と、なるとそもそも夫婦として終わっているなら、離婚を何故しないのかと疑問を持ち始めます。
そうなると、妻との関係に不満を感じながら、家庭に終止符を打たないその上司を責め始めます。
その上司も、一旦始まってしまった不倫を終わらす事は惜しいので、何とか女性と話し合おうと話し合いの機会をもちますが、こういう時に、こじれたら事件が起きます。
恐らく、上記の事件にある警察官も、最初から殺そうとは思って行ってないと思いますが供述にあるように、「カッとなって・・・つい」と言うのが本音だと思います。
これは、我々一般人の生活の中にもよくあります。
夫の浮気に付いて話し合いたくて、夫と話し始めたら、ヒートアップして決裂したというのはよくあることです。
最初は穏やかに話し合おうと思っているのです。
誰も最初から、喧嘩をしようとは思っていません。
でも、結果的に、こじれることばかりで、不倫の事は話し合いで解決するなんて事の方がありえないのです。
これを、みんな誤解をしています。
ましてや、不倫をする当人たちが、話し合いで解決をさせるなんて、お互いがそろそろ潮時と感じ、
同じように別れを考えている時期が一致しない限り、別れ話は上手くいかないのです。
では、家庭において、夫との話し合いは何故、上手くいかないか?
それは妻が話し合いが下手くそだと言うことが言えます。
話し合いをしたいと言っても、それが愚痴のような事になったり、単に夫を攻めたりすると言うことになったり、最初は冷静に話し合うつもりでも、結局決裂するのは、話し合いという手法を、行き当たりばったりでするからです。
また、夫に対して、「お願いモード」で向かうと、夫は妻を下に見ます。
もちろん、喧嘩腰ではいけないので 妻は上とか下とかではなく、平等な立ち位置と考えていますが
夫は、自分の浮気を続けたいと考えているとしたら、妻を配下に置き、「俺に逆らうな」と立ち位置を取りたがります。
そうなると、その喧嘩?に勝つためには、妻を黙らせるしかなくなります。
それが逆ギレです。逆ギレをして、妻を黙らせます。
それを妻は夫に逆らわなかったら、妻は、仲良くなれると刷り込まれます。
つまり、夫の行動に疑問を持っても、今後それに疑問を持つことさえも許されなくなってしまうのです。
でも、気の強い妻の場合は、この夫の「逆らうな」の掟を破って、楯突いたら、今度は完全に、反撃という関係性が生まれます。
要は男女の話合いは、夫婦であれ、不倫のカップルであれ、話し合いが平和に終わることがないというのは、お互いの目的が違うからです。
自分の思惑を、何とか継続させたいというずるい考えと、間違った事を終わらせたいという健全な考えは、話し合いで、折り合える事は、ほぼ無理と言うことです。
こうして最初から無理と言うことを決行すると、思わぬ方向性に発展します。
それが、性格がきつかったりしたら、興奮し暴力沙汰に至りますし、相手の言うことが、今後の自分たちの立場を脅かす事になる場合は、それを死守するために、殺してでも黙らせようとなります。
でも、やっぱり、殺人をしようと言うことが前提ではなく、そんなつもりはなかったと言えるのです。
こうして、たまたま色んな運の悪さや、ヒートアップが加わると、最悪の状態をうみますが、これは夫婦でも言える話ですから、余程、最後まで冷静でいられる性格と、相手との話合いを、うまく運ぶ話術とを持っていないと、話し合いで物事が決定するなんて無理に近い。
と、言うことは、話し合いという言葉は頭から消さないといけません。
これを、会社の会議と考えて下さい。
立場が違う物が、決めたいことがあっても、喧嘩はしません。
腹がたっても、感情をむきだしにせずに、お互いの意見の相違点を、すりあわせて行くという作業をしなければなりません。
つまり、これが交渉です。
交渉には甘えは禁物です。
「だって~腹がたったもん」では、いけないのです。
お互いが感情を押し殺して、お互いの意見の譲歩点を、見出す。
これでこそ、話し合いの成果があります。
つまり、意見の違う者同士には、交渉が必要だと言うことです。
これを、皆が勘違いをして自分の意見を押し付けるから、ハレーションを起こすのです。
この大きい版が、事件です。
そして、これを夫婦で繰り広げるのは、夫婦喧嘩です。
ですので、話し合いをしようと考えた時には、相手の出方を考え、「ああ言えば、こう来る」という相手の手を二手も三手も読んだ上で、こちらの言い分を、うまく飲ませる。
この交渉が、自分が出来るかどうかを考えた時に、無理くりに感情だけで推し進めると、荒っぽい
男性にあうと、殺されてしまいます。(冗談です)
感情をぶつけたいと言うのは、本当は甘えです。
浮気をする男性からすると、妻の甘えは、ウザったいと考えるので、そういう段階の関係性であると
言うことを考えないと、刃物沙汰にもなるのです。
世の中の殺人事件を、他人事と考えていてはいけません。
夫婦喧嘩と同じで、ちょっとその形を変えたものに過ぎないというくらい、紙一重です。
よく、犯人像に付いて、近所の人たちのインタビューがあり、「性格は優しくて、そんな人じゃない」と言います。
家庭的で子煩悩で・・・というのは、別に間違った観点ではなく、そういう面で社会的に通っていても
対する女性との組み合わせによっては、別の暴力的な面が顔を出すのです。
ある面は穏やかで、挨拶ごとは怠らず真面目に近所の草むしりもマメだ、というのは A子さんという妻との組み合わせで生まれる顔です。
しかしB子さんという愛人との間に生じる顔はB面の顔かもしれないのです。
そういう意味で相手の素性を知り、相手がどういう性格か、しっかり見極めないと、怖い事になります。
特に興奮しやすい男性が自分の相手であれば、ヒートアップは地獄になりますので、テレビドラマの事件の話ではないという事です。
正直に心のすべてを述べて・・・というのが話し合いの目的であれば、一つ間違えばきけんと背中合わせと言うことを知りましょう。
あなたの考えている話し合いは、ほぼ、夫婦喧嘩だと考えてもいいでしょう。
テレビのニュースは他人事や、特殊な話ではなく、一つ違えば、私達の事と一緒です。
私はそういう目で、事件を読み解いています。
あ、そうそう、今朝のニュースで95歳の夫が88歳の妻を杖で殴り死なせるという事件がありました。
65年の結婚生活で、今回は妻の浮気を疑いその結果だそうです。
それまではトラブルのない穏やかな夫婦でこの夫は既往症で認知症の薬を飲んでいる事実はない。
もちろん自覚がない場合もありますし、昨日今日、急に発病することだってあります。
高齢で痴呆が始まっていたかもしれませんが、痴呆は普段一番こだわっている点に対し、始まるようです。と、いう事はこのおじいちゃんは、おばあちゃんにそういう猜疑心を持っていたのか?
いや~いくつになっても男女というのは、こういう感情に苦しめられるものなのですね。
でも、例えおばあちゃんが浮気をしていても(有り得ないと思いますが・・・)もうええやん、と関西弁で思ってしまいます。
今回例題にした事件は犯人を擁護するつもりは一切ありません。
被害者の御家族に取れば、何の理由があっても許されるべきことではありません。
しかし、男女の問題は一つ間違えば、色んな感情を生むと言うことは普通の家庭や日常に
関係することもあるので、他人事とおもわずに是非、色々な危機感を知ってもらいたいと言うのが言いたかったのです。
犯人のしたことは言語道断であることは最後に申し上げておきます。
では今日はここまで。