不倫は成長する

村越真里子

村越真里子

テーマ:浮気の兆候と終結

いよいよ、今年も今日で終わります。
テレビの特番などでは、今年結婚した人や離婚をしたカップルを話題にしています。
特に今年は、二枚目俳優の電撃結婚がこの年末に駆け込みで報じられています。
そして、この大晦日に、俳優永井大と女優の中越典子が31日、所属事務所の公式ウェブサイトを通じて結婚を発表しました。おめでたい事はいくら慌ただしい時期でも、いいことですね。
では、なぜこうして年内に結婚が発表するのかというと、ここには日本人の習性が少し関係しています。
いいことも悪い事も、日本人は年内に終わらせたいのです。
これは大晦日に除夜の鐘を突いて、108つの煩悩を消し去り、新年になれば初詣で、改めて、今年新しくなる自分に、誓い言をします。
特に不倫をするカップルは、ロマンチックな事を好むので、クリスマスデートで、来年の目標の中で
二人の付き合いがググッと進む事を望みます。
妻の立場からすると、不倫が進むとか、目標とか、人の道を外しておいて、「何を当たり前そうに考えているの?」と許せない気持ちは分かりますが、不倫をする人たちには、妻に対して背いているという罪悪感は少ないものです。
むしろ不倫の始まりには、妻とうまくいってないとか、妻が冷たいという「寂しい男」を演出して始まっているケースが多いので、浮気相手の女性にすれば、早くそんな冷たい家庭から男性を救い出してあげたいとすら考えています。
だから、このタイトルにあるように浮気が進むとか、成長するとか、何の事か意味が解らないだろうし、
そもそも、許されるべきことでない浮気が成長って、意味が解らないと思うでしょうけれど、これは妻がこの問題の審判であると考えているからですが、残念ながら、その浮気には妻は登場人物としては出て来ません。
要するに、この浮気は夫と妻の考えで、進展するか、後退するのではなく、あくまでも夫と浮気相手がこれからどうするかを決定する鍵を握っています。
この浮気が、行くも帰るも、それはこの不倫のカップルが決定する事なのです。
そういう意味で、年末や、週末に自宅に帰宅してきたからと言って、安心はしてはなりません。
残念ながら、その不倫のドラマには妻は登場しません。
つまり夫の浮気は夫婦の問題と考えがちですが、妻が黙って黙認していると、その浮気は、それをする二人の問題なのです。
草木にも、成長の時期があります。
種を蒔いて、芽が出るのを楽しみにして、やがて葉が伸びて実がなります。
その実が、やがて土に落ちて、また翌年に実を結びます。
これを成長と言います。
人間の付き合いにも、同じことが言えます。
夫の浮気を考えた時、妻は妻と夫が、仲違いをすると、浮気が深まり、妻と修復出来ると浮気が収まると思っていますが、それは間違いです。
いったん芽を出したものは、自分の行きたい方向に、つまり陽のあたる方へ顔を向けていきます。
いったん、始まってしまった浮気は、妻とは逆の方向へ枝を伸ばしていきます。
残念ながら、そこには妻の枝に絡まろうとはしていません。
それなのに、妻は、「私が嫌な事を言わず、夫の居心地のいいように家を暖かくして待つ事が役目」とばかりに、逆にこれまでの問い詰めも止めてしまいます。
夫にとれば、居心地の良いとはどういうことかというと、浮気を容認してくれることです。
ここでもうお気づき頂きたいのですが、非常に厳しい現実ですが、夫がご機嫌よくしていると言う時は妻が浮気に対して、何も言わない時です。
草木にも成長期があると書きました。
まして人間の織り成すドラマは尚更、色んな段階があります。
浮気をし始めの頃は、とりあえず男性は仕事のふりをして時間を作ります。
残業だ、休日出勤だ、仕事でトラブルがあり、帰れないとか、口実はその仕事柄で色々です。
でもこういう嘘をつきながらでも浮気の芽が出た時に、文字通り芽を摘んでおいたら成長しません。
しかし運悪く、そういう芽の出た時期に夫を信じていると言うことで、全く見過ごしていたとします。
では、その芽を摘むのは、少しでも早いほうがいいのです。
葉が大きくなり、やがてつぼみになり、花咲く寸前だとします。
人間、せっかく育てた花を折りたくないのは当然です。
そんな頃、妻は友人や親兄弟に相談しても、みんな、事勿れ主義を取り、「様子を見よ」と言いますが実は、夫は妻が様子を見てくれたおかげで、つぼみが大きくなり、花を咲かせることに成功しています。
そんな中、夫を怒らせないように、美味しい手料理をつくり、刺激しないようにしても、この頃には
夫はもっと、頻繁に浮気相手と会いたくなります。
しかし、家にも帰らないと、妻にバレたら元も子もないので、自宅に渋々帰るので、家では不機嫌になり、でも時には、浮気相手とこっそりデートに成功したら、自分に自信を持ち、ご機嫌になったりもします。
そんな毎日の中で、とうとう、浮気が明確になり、夫に問い詰めたら、涙を見せたりします。
女性は男性の涙には弱いもので、妻に悪いと感じているんだと感じ、そんなに強く責められなくなります。
でも、ここが誤解です。
男性だって、泣き虫になる時はあります。
それが恋した時なのです。
これまで泣かなくても、逆に始めての浮気で、どうしていいかわからなくなっているのです。
つまり妻への反省の涙ではなく、恋する夫は、おセンチになっているのです。
それが、浮気でいうと 成長期です。
でもここを容認すると、それが伸びて花を咲かすまで放置すると、今度は実を結ぼうとします。
人間ですから、それは色んな時期や季節と関係します。
その最たるものが クリスマスや、正月です。
仕事も、対人関係も、恋愛も、新しい年に、新しい自分になろうとします。
付き合いであれば、その付き合いをゴールに向かわせようとします。
それが成就です。
新年の初詣では、人は皆年頭の誓いをします。
神社に行き、お賽銭を入れ、パンパンと手を叩きます。
この時、もしや家族とではなく、浮気相手と一緒に、手を鳴らしていたら、その願いは恐らく、何らか結ばれることを祈るでしょう。
まさか、まさかと思っていても、そういうことは陰で起きています。
本当にその浮気が単に、セフレであれば、夫も妻の前で泣かないでしょう。
妻の前で、浮気の話をして泣いてしまうという夫であれば、もうそれは、成りふり構わずに、浮気相手へ気持ちが行っていて、妻の気持ちを思いやる余裕はなくなっているのです。
せめて、その時に、浮気を阻止することが出来たら、つまり芽を摘む事が出来たら、その花は実を結びません。
何もせず、夫がせっせと水まきしているのを見過ごす・・・・つまり様子を見ると言うことは、夫に水まきさせることになります。
そういうことで、この先が見えないからといって様子を見ると言うことは、私は危険だと思います。
浮気の初期には、夫も後ろめたさで一杯です。
中期になると、その恋の切なさに涙し、自分で気持ちをコントロールできなくなります。
後期になると、その浮気を成就させるために動き出します。
それが、日本人の性格的に「キリのいいところで」となり、新年や、子供が学校を卒業する時期や、成人する時や子供が巣立つ頃に焦点を合わせようとします。
その一番キリのイイところという最たるものは 新年になります。
せっかく新年を迎えるのに、嫌なことを言ってごめんなさい。
夫婦や家族にも新年は来ますが、浮気をするカップルにも新年は来るのです。
つまり、浮気問題は 夫婦の問題ではなく、その行く末を決めるのは 浮気をする二人の問題だと
言うことを知ってください、というのが、私の説です。
では、本当に良いお年を・・・・・。
今年1年、コラムをお読みいただき有難うございました。

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村越真里子
専門家

村越真里子

Re婚かうんせらぴー

最優先は夫婦の危機回避。浮気問題解決と夫婦の関係修復は分けて考えまずは離婚を回避し、その上で夫婦の修復を図ります。行動心理学を基に、今後同じ問題が起きないように予防も含め対策を練るのが使命です。

村越真里子プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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