ノーベル賞受賞の影に夫婦の力

村越真里子

村越真里子

テーマ:夫婦相性そもそも論

昨夜、日本時間の深夜、ストックホルムで日本人3教授が開発した青色REDに対し、ノーベル賞の授与式が行われました。
その中で天野教授夫妻が愛想がよく、日本のメディアが取材しやすいようで、折々にインタビューに答えてくれるようです。
授与式の天野教授のスピーチでは、研究開発はスタッフ一員の協力があってこそと明言し、プラス家族の協力なくしては成し遂げられなかったと、感謝されています。
世界に誇る研究をし、日本の宝の教授が妻に感謝する姿を見て、美しい夫婦像と感じましたが、実はそれ以上の驚きは とてもその夫婦関係が、サクッとしているのです。
天野教授は研究者にありがちな、朴訥な方で研究一筋のタイプで、むしろ不器用な感じすらします。(すいません、失礼をお詫びします!)
例えば、タクシーに乗る時に上の部分に頭をぶつける様を見て、奥様が軽く「馬鹿」と言っちゃってしまっているのです。 ノーベル賞受賞された人に、「馬鹿っ」って言えちゃうのは、誤解を恐れずに言いますとフラットな夫婦関係って素敵だな、と思うのです。
あ、この馬鹿はあくまでも、軽口の馬鹿で、プチ馬鹿だと思って下さい。
私が受けている相談は、夫から妻への離婚宣言とか、妻が自信を喪失している場合が多いのです。
特に夫からの離婚宣言された場合の理由は、「夫に対して妻が優しくない」とか「夫を尊敬しない」とかの不満です。
でもそこに至るまでの経緯は、夫がギャンブルをしたり、お金の使い道が荒かったり、時には浮気をして、それがバレちゃっているという事がよくあります。
そういう場合は、それを巡って、とっくに夫婦喧嘩の嵐になっているのです。
夫のいう離婚理由は その段階からの話です。
そりゃあ、夫婦喧嘩をすれば口汚い言葉だってお互い吐きますし、その段階で相手への尊敬は一時、失っています。
夫を大事にしないとは、その喧嘩状態になってからの事に過ぎないのです。
要するに 妻が優しくないというのは 後付けです。
確かに、優しくない妻だっていますが それを離婚理由にしているときは 話を盛っています。
つまり、妻を悪者にしなくっちゃ、「僕」が悪者になります。
では、僕が悪者になったら どうなるかと言うと 悪者は謝らないといけない。
なぜ謝ってもらいたいか謝ると言うことは 反省をしないといけない。
反省をすると言うことは 改善の努力をしないといけない。
何なら、謝るという延長線には、離婚をした場合、妻の受けた精神的傷を心配をしてやらなくてはなりません。
それは金銭的な補助が主だとなると、「謝って、慰めるお金」これが即ち、慰謝料です。
離婚をしたとしても、大きなお金が出て行く慰謝料は、夫もその後の生活はたっぷり豊かとは言えませんので
出来れば、離婚には、夫が責任を負いたくないとしたら、それは妻を悪者にするしかないとなります。
この方程式は これまで嫌というほど、書いてきました。
この方程式を頭に置いておくと、からくりが見えて来て、そこを悲しんでいる必要などはないのです。

あ、また話が横道にそれました。
あ、そうそう、天野教授の話でしたね。
世界から尊敬される・・・・
今後の照明の世界に大きな力になる、革命を起こしたその教授が、偉そうぶることなく、尊敬しろとか言わないわけで、妻もそういう夫にポンポンダメ出しをしているのです、いい夫婦ですね。
これは根っこの部分ではお互いを尊重しているから出来ることです。
それに引き換え、一般人の男性は、自分勝手な事をしていながら、その自分を大事にしろって・・・・・
ちっちゃい男!
あ、いかん、いかん。
私はこういう仕事をしているせいか、つい男性をコケ下ろしてしまう傾向があります。
反省します。
では今日はこれまで。

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村越真里子
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Re婚かうんせらぴー

最優先は夫婦の危機回避。浮気問題解決と夫婦の関係修復は分けて考えまずは離婚を回避し、その上で夫婦の修復を図ります。行動心理学を基に、今後同じ問題が起きないように予防も含め対策を練るのが使命です。

村越真里子プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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