夫という生物を学ぶ

村越真里子

村越真里子

テーマ:大人の夫婦性教育

今日は「学習」と言うことについて書きます。
私は人生はずーっと「学習」だと思っています。
カウンセリングの仕事だって、「もう資格を取ったからこれで大丈夫」と思った時点で、もうそれは終わりです。
仕事にしろ、カウンセリングにしろ、家庭にしろ、これで安泰と思った時点で、その人の成長は終わっています。
私は離婚をして約10年。
当時は離婚をした時が 結婚生活の終わりと考えていましたが、実は未だに結婚生活の中でわからなかった事が分かることがあります
つまり未だに、日々気づきの毎日です。
いえ、むしろ今だからわかる事があります。
人間は一生、学びです。
結婚したから 結婚が分かった事ではありません。
夫婦になったから 夫婦が完成するわけではないのです。
むしろ、結婚前に見ていた彼は、結婚する前の人格なのです。
でも結婚して 結婚に対する夫という人格が出来上がるのです。
そして残念ながら 結婚前に聞いていた彼の自己アピールなんて 所詮口説き文句なのです。
結婚して、子作りの話が頓挫する夫婦がいます。
結婚した途端にセックスレスになり、事実上子作りをしないので子供を授かる事が物理的に望めません。
でも結婚前には「子供も欲しいね」と彼は言っていたじゃないか、という事で 彼は子供を欲しがっていると女性は思いますが、この事はイコールではありません。
私が若い頃、関西の男性の女性を口説くときの言葉「好っきやねん」は「エッチさせて」と同意語だと聞いていました。
男性が言う「結婚しよう」は「俺は遊びではない」という代名詞であって、本当に結婚を真剣に考えている言葉とはちょっと違うということです
それと同じような言葉で「おれは風俗は嫌いだ」という言葉もある種危険です。
確かに男女の愛が、お金を払ってという事はあまりにも寂しすぎると意味はわかります。
男性だけに限らず、セックスは愛し愛された結果だと思うと、お金を介在させた段階で 汚れたことに感じがちですが、実際に風俗が好きな人はいるのです。
それはどういう男性かと言うと、とてもエッチなセックスを好みながら 妻にはそれが出来ない場合はお金を出してでも 欲望を処理しないといけないのです。
サラリーマンなら、数万円払って風俗に行くのは、お小遣いの大部分を占め、もったいなくないはずはない。
それでも風俗に行くには それなりの意味があるのです。
でも男性として 彼女や妻に「おれは風俗が好きだ」とは口が裂けても言えませんし、正直それをいった時点で引かれてしまうでしょう。
ましてある意味女性を性処理の対象のような事は言えないし、何よりも彼自身がそういう性的な事に重きを置いているとは思われたくもないはずです。
でも結婚してから、風俗にハマる男性は間違いなく妻とのセックスに対する嗜好の違いがあります。
この男性独特の嗜好の部分に妻としては付き合いきれない事は当然なのですが、要するに妻では
賄えない性の嗜好があると言うことがあると言うことです。
妻としたら「何故私ならダメなの?」という疑問があるかもしれませんが、男性は時には女性から
奉仕?されたいのです。
そして馬鹿~なエッチなセックスもしたいのです。

私のところに相談が寄せられる中に「夫とは普通にセックスをしてますから 夫の愛情もあり浮気は考えられないのです」と言われますが、妻が思うほど、夫は夜のセックスに「愛情」という事を加味していません。
妻には信じられないかもしれませんが 浮気をしている夫こそ、浮気相手を思うからこそ、次のデートまで待たずに、妻とそれをイタス夫だっているのです、悲しいことですが・・・・
要するにセックスも会話もない夫婦は、夫婦として確かに危険区域ではありますが、逆にセックスをしているから、愛情があると感じるのは勘違いなのです。
男性も若い時は風俗は、致し方なく性の処理として行きます。
でも結婚して、お金を払わなくても妻とタダで出来るのに(失礼!)わざわざお小遣いを削ってでも風俗に行くなら それはそれなりに意味があります。
ここを、夫が風俗に行ったという目くじらを立てるだけで問題が解決するかということです。
でも中には妻に同情すべきこともあります。
男性という動物?は 女性には分からない、性に対しての「欲」があります。
好奇心というものは どんどんエスカレートします。
これは興味とか刺激とかを駆り立てる探究心にずーっと見舞われているのです。
それなのに、妻のセックスに対する考え方は、「愛し愛され」の愛の交信が基本になっていますし、何よりも愛情のバロメーターだと考えています。
でも男性って、風俗の女性には別に愛情があるわけではありません。
むしろ 相手の女性から、奉仕、つまり施しを受けたいのです。
その結果何が起きるかと言うと、「興奮」なのです。
男性は若い時には ちょっと刺激しただけで、興奮しセックスも簡単に出来ます。
しかし、ある程度の年齢になると、性欲も衰えます。
妻にすれば、衰えれば それに準ずればいいというか お互いに衰えて、セックス以外の心の交信に夫婦の交わりが変わって来ればいいと思っているのですが、本当にそうでしょうか?
夫が何故若い女性と浮気をするのでしょうか?
また、夫が何故 バイアグラなどの精力剤を用いてでも セックスするのでしょうか?
妻ならばお小遣いを減らさずに、毎日でもセックスできるのに何故お金を払ってでも風俗に行くのでしょうか?
何なら借金をしてでも風俗に行くのでしょうか?
何故 妻に浮気がバレて、夫婦喧嘩が絶えないのに浮気をやめられないのでしょうか?
何故、何故、何故?
妻には分からない事だらけです。
これを学ばないといけません。
妻が悪いとか、妻として何かが足りなかったという観点に立てば、家事もきちんとしないといけないし
女性としての女磨きも必要になります。
何故浮気をしたの?と夫に問えば、家庭に居場所がなかったとか、家が落ち着かなかったとか、妻が家庭を居心地の良い空間にしてくれなかったという理由を言います。
でも 実際に、家が整理整頓をしてないから浮気をしたという男性はいません。
それなのに 夫に聞けば妻を家庭人として、なってなかったというので、妻はそれを聞き、一生懸命に自己を責め、食事も手抜きをしなくなります。
しかし残念ながら 家の掃除が行き届いたからと言って浮気を止めた人なんて聞いたことがありません。
つまり 家が汚いからとか、妻が夫に心配りしなかったからというのは 妻を悪者にし、夫は自分のしたことを正当化しているだけのことです。
私に言わせれば、そんなことしか言うことがないというくらい、むしろ妻には問題がないと言うことです。つまりこれを「取って付けた理由」と呼びます。
話を元に戻しますが、夫が風俗や浮気など、妻以外のものに興味を持つ本当の理由、それは「刺激」です。
バイアグラなどを使って老体にムチ打ち無理するのは何故でしょう?
それはセックスは愛情などではなく「興奮」でするものだからです。
興奮は日常になると マンネリ化します。
マンネリ化するものには 刺激が必要です。
愛情では興奮しません。
残念ながら 妻も色んなタイプがいて、お嬢様のまま結婚に至った人がいます。
これは男性にとっては、汚れていない、僕だけのものという満足は満たしてくれますが、
そんな自己満足は、すぐに飽きがきます。
妻は、妻たる存在だけでいいはずなのに、夫にすれば、最初は僕だけの君でよかったものも、あまりにも受身だと、物足りなくなります。
時には妻からも夫を求める必要がありますが、それは愛情を交信する相手ということでは、夫の求めるものとはちょっと違いのかもしれません
こうなると、こんな高度な要求に普通の女性ならば、応じきれないのは当たり前。
でも 知ると知らないとでは雲泥の差。
少なくとも夫が本当に求めている目線の先には何があるかくらいは知っておくべきです。
そうすると セックスイコール愛情という思い込みはせずに済みます。
確かに 女性としたら セックスの基本に愛情があった方が嬉しいです。
でも 男性のそれは、必ずしも愛情ではなく、興奮であり刺激だと言うことを知りましょう。
だから、何故バイアグラを使ってまでもセックスをしたいのか?ではなく、
バイアグラを使ってでもセックスをしたいのだということを知ってほしいのです。
今日のコラムの結論としては やや乱暴過ぎると思いますが、男性ってセックスがしたい生き物なのです。
妻は、それが日常行事になっている人もいますが、概ね、セックスに意味を持たせ過ぎで、遊びたいのです。
そこに愛情を入れすぎると重たいのです。
まして、段々セックスが遠のいたら、益々子作りをしなくなります。
そんな中、子作りを義務のように考えると 男性は種馬扱いにもっと萎えます。
そしたら 妻にすれば月に一回だけの排卵日を逃すと目くじらを立ててしまいますが 男性はそんな義務的なセックスよりも、エッチな雰囲気の中で、遊び気分の方が ずっとセックスする気になるのです。
先に出てきた話ですが 純粋すぎる妻も 年月が経てば、夫には物足りなくなります。
温室育ちで純粋培養な妻にありがたく感じるのは、新婚1年目まで。
少しは夫の嗜好を理解し、夫をあまり美化しないこと。
男性なのに エッチなDVDも家庭で見ないのは あるかもしれませんが まったくエッチなことに興味ないと言うならそれは 妻にそういう面を知られたくないか、妻がどうせわからないだろうと考えていることです。
夫の気持ちや本音を知りたいという妻が多くいますが その前に妻は男性の特性を本当に理解できているかを考えてください。
そこに対してあまりにも無理解な妻である場合は、夫はそれに対して多少は理解しようという度量を持ちましょう。
夫の本音が知りたいというのはわかりますが 実はそういう下世話な事をどこか忌み嫌っていないか
そういう自分を知ってください。
カウンセラーに何故何故?と答えを求める前に、ご自身が、そう言うことへの理解する姿勢があるかどうかを自覚してください。
夫は妻の事を意外と知っています。
下世話な自分の本性が言えない夫であれば DVDは嫌いだとばかりに家に置かなくなります。
妻にカッコを付けた自分を演出しないといけなくなります。
夫の本性を知りたいと言う前にそれを受け入れる事が出来る自分であるか、その自分を知ることが学びと言うことになります。
今日は厳しいコラムでしたが 実はこういうことが分からないままの結婚生活を送った私の反省も込め
お読みくださっている妻諸君に同じ失敗をしてもらいたくなくって今日は・・・いえ今日も本音で書きました。
では今日はここまで。

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村越真里子
専門家

村越真里子

Re婚かうんせらぴー

最優先は夫婦の危機回避。浮気問題解決と夫婦の関係修復は分けて考えまずは離婚を回避し、その上で夫婦の修復を図ります。行動心理学を基に、今後同じ問題が起きないように予防も含め対策を練るのが使命です。

村越真里子プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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