浮気後の夫を信じるという事
当方へ、日々、寄せられる相談の中で多いベスト3が下記です。
1位 夫が謝罪後も冷たい
2位 夫が浮気後謝罪をしない
3位 夫は謝罪したが離婚をしたいと言う
これはその答えの前に何故、謝って貰う必要があるのか、という原点を考えないと問題解決は出来ません。
その答えはシンプルです。
その謝罪というのが 本物かどうかです。
そして その謝罪を望んだのは、浮気した当人か、浮気をされた妻なのか、と言う所に答えがあります。
幼かった子供の頃を思い出して下さい。
悪い事をして母親に見つかった時の気持ちを。
家の中の物、例えばCDカセットに興味があり、触っていて壊してしまった時の事を。
その時、頭に浮かぶのは、悪い事をしたというより、どうしたら見つからないように出来るか、が頭に浮かびます。
でも 証拠隠滅の時間もなく母親に見つかってしまい、上目使いで母親のお目玉を食らいます。
つまり、見つかった事と「悪い事をした」という気持ちはまだまだイコールではないのです。
それなのに「ごめんなさいは?」と謝罪を強要されます。
そして「二度としませんは?」と母親に言われ、二度としません宣言をするのです。
要するに 謝罪する事がその場を切り抜ける最大のポイントなのです。
これは大人になっても同じです。
とりあえずこの場を終わらせる為には 謝罪が一番で、反省したから謝罪するのではなく、そこをきりぬける為という事が言えます。
もちろん 全部が全部、そうとは申しません。
中には妻に浮気が見つかり、腹を括ってその場で謝るという人もいるでしょう。
でも そんな人は稀で、殆どの人が見つかってしまったことに、狼狽し、取り繕う事に必死です。
そして 幼児体験の中で刷り込まれた、謝るという事をするのです。
しかし、中には見つかったら開き直ったり、それを機会に離婚を言い出す人もいるのです。
妻の不安はそこにあります。
謝ってもらっては困る?
人間は本当に悪い事をしたと分かるのには 時間が掛ります。
例え悪行が見つかって、そんなすぐに反省の心などは生まれて来ません。
妻だってハンドバックを買っても、「あまり使わない」と解ってから結局高い買い物だったと反省するように
買い物直後は、すぐに反省なんて出来ないのです。
では、誰がそこで 謝罪を必要としているかというと 本人ではなく、妻なのです。
つまり 謝罪するという事は 反省とイコールになっていると思うだろうし、謝罪は「もう二度と浮気はしません」という宣言だと思っているからなのです。
悪い事をした本人が本当に謝罪しているのではなく、妻が謝って欲しいと懇願しているに過ぎないのです。
「ごめんなさいは?」と言われて 渋々「ごめんなさい」と言わされたようなもので、子供の頃は、まだそれでも気持ちはピュアなので 目に涙を浮かべて、「もう二度としません」と約束もするでしょうけれど、大人はそうは行きません。
浮気は見つかって何を反省するかと言えば
「チェッ!何で見つかったのだろう?」よいう事を反省するのが精いっぱいで、浮気をしたことを反省何て、すぐに出来るはずがない。
浮気が見つかった事と 浮気相手と別れるという事もイコールにはならないのです。
それでも、謝罪という事になったのは 謝ったのではなく 「謝らせた」に近いという事です。
反省は自発的であってこそ、意味があります。
謝るという事で 何か山を越えようという意図が、夫にも妻にもあれば それは本当の謝罪ではありません。
でも、とにかく謝罪する事で前に進みたいという気持ちも分かりますが ここで心しておかないといけないのは
謝罪は【約束】ではなく 【選手宣誓】のような目標と言う程度で考えるべきです。
かくいう私も ダイエットする時は「明日からは炭水化物は食べないようにしよう」と自分に誓いますが、その約束は間もなく破られます。
これは自分自身への約束ですが 他人に約束した場合、「約束破り」や「裏切った」という事になるのでしょう。
でも ダイエットは自分が自分に約束したことですから 誰にも迷惑かけていないという言い訳が立ちます。
夫の謝罪って、この程度の物だと考えるべきで 妻に約束をしたという自覚はあまりありません。
結局その謝罪は 「もう二度と浮気はしません」と 約束をしてほしいという妻の願いでしかないのです。
だから、その謝罪が本物でなければ 謝罪後に妻に対して優しくなかろうが「そりゃそうでしょう」という事です。
辛い事ですが 謝罪は浮気を終わらせた宣言だと思っているかもしれませんが 浮気には相手が付き物ですから、そんな男性の一方的な終結宣言だけで終わる程簡単ではないという事です。
浮気は「相手がある物だから」と言う言葉を頭に置いておいてください。
だから本当に浮気を終わらせる作業は 妻に宣言する事ではなく、実際に浮気相手に別れを告げてくる事から始まると言っても過言ではありません。
それを浮気相手が納得するかどうかが 浮気の終結を左右するものです。
ぶっちゃけ、妻への宣言は、まだ浮気終結の入り口に過ぎません。
本当の浮気の終い仕事は、浮気相手と、どう綺麗に別れて来るかが問題です。
それなのに、浮気を見つけたからと言って そこで浮気相手に電話させたりして、終結させたつもりであっても
それは、つもりでしかありません。
いくら憤りがあっても 本当に別れさせたいなら、そのやり方では荒すぎます。
ではここで、その別れさせ方の具体的な対策は、浮気相手のタイプにもよりますので個々のケースは明示するには至りませんが、少なくとも出来心程度ではなく、長い期間、浮気をしていたとするならば、そんな簡単に別れられるものではないという事は知っておいてください。
そうなると、携帯電話のアドレスを削除させたり、電話口で別れの宣言をさせたりする事は得策ではないと言えます。
妻が怒りに任せて別れさせても それはやはり荒っぽいと思います
そうなると、荒っぽい事には荒っぽい答えしかなく、そこで確実な別れを期待するのは、ちょっと違うのではないかと思うのです。
だから、ちょっとくらい夫が冷たいからと言って、メソメソしている場合じゃありません。
まだ浮気相手と続いているかもしれないという事があるとしたら、ご主人に対して裏切ったとか嘘を付いたと嘆いている暇があったら、自分の目で確認すべきです。
では、その確認はどうするか?と言えば 「夫に聞いてみます」という妻がいます。
思わず 大阪弁で「あほか!」と思ってしまいます。
犯人に人を殺して来たか?聞いて 殺したという殺人犯はいません。
あ、ごめんなさい、少々過激な例えでしたね。この頃再放送されている「相棒」にはまってまして・・・・
でも、構造は同じです。
隠し事をする人に 隠してないかと聞くというほどナンセンスはありません。
でも妻の頭の構造は、「誠意を持って聞けば答えてくれる」というのは願望であっても 期待はできません。
誠実に話せば、誠実に答えてくれると言うほど甘い物ではないのです。
浮気をした犯人は「企てている」という段階で、妻よりも一枚うわ手だという事です。
少なくとも、浮気を謝罪という事と、別れは一対ではないというくらいの、用心は必要です。
今日のタイトルの「何故謝って貰いたいか」の答えは、謝罪を必要としているのは 等の本人夫ではなく、妻がそれを必要としているという事です。
謝って二度としない事を夫が誓いたいのではなく、妻が許したいから、謝って貰いたいのです。
これは お願いだからこの事件を終わらせてよという懇願です。
この懇願と言う立ち位置を図解で表すと お願いを聞き入れてもらいたいという方が 願いを聞き入れる人には
膝まづいて、手を合わせるのと同じ。
聞き入れる者の方が、決して土下座をしているのではないという事を知りましょう。
上から見ている物が 下に居る者へ、思いやりを持てたらいいのですが、上下の関係にある者はまだまだ、そこには至りません。
だから 夫が浮気終結宣言をしたからと言って それを強要されたとは言いませんが 本当に心から謝罪したかどうかを考え、ちょっとくらい優しくなくても大騒ぎしている場合じゃない。
「そりゃそうかもしれない」という事くらいで考えてちょうどいいのかもしれません。
では、今日はここまで。