何故浮気を白状、謝罪できないか?
謝って貰ったら困る?
今日はまた突飛な題名です。
夫婦問題の指南書には、夫婦は話し合いましょうと書いてあるのに 私は話し合ってはいけませんなんていうタイトルでコラムを書いてきて、ここに来て「謝って貰っては困る」だなんて、ちょっと耳を疑う言葉です。
そもそも 私が夫婦は話し合ってはいけませんという事を言い出した時に 人は何を言っているんだとおもったと思います。
しかし 私の所に実際に相談に来られた方は この事を「身を持って知りました」と言う方ばかりです。
そうです、夫婦は常に話し合い・・・・なんて本を読んで来られた方に取れば、話し合ってはいけないなんて、馬鹿な事を言うな、って感じるかもしれませんが 実際に話し合ったという経験のある人は、
ご主人の逆切れにあったり、一層の嘘を付かれたりとかして 話し合う効果を実感された方等はおらず、皆が話し合った結果、ご主人を余計に遠ざけてしまう事になったと言う方ばかりという事を知っているのです。
ですので 当方に相談に来られる方は開口一番「すいません、あれほど先生のコラムに書かれてあるのに、話し合ってしまいました」と私に謝られます。
そんなに怖がらなくていいでしょ。
間違って話し合ってしまったから、相談は受けないとかの意地悪は言いませんから。
話し合ってはいけないと言うのは 浮気問題を挟んで、という事に限定しての話ですが、人間は平凡な毎日の中で 夫の浮気などを知ってしまうと 話し合わずにはいられません。
もちろん、それくらいは誰だってするのは当たり前です。
でも 何度話し合っても ラチが浮かないとなると、その方法じゃだめだと言う風に気づかないないといけないのです。
私だって鬼じゃないのだから 浮気の事実を知ってしまって その衝撃で夫に問い詰めてしまった、などというたった一度の話し合いを私は叱るほど冷酷ではありません。
でも、いつまで経っても それが効果が無い事に気づかないのが進歩が無くてだめだと言うのです。
今日のテーマは その延長線です。
話し合いの効能
話し合うという事は そこに「解決」があると思うからです。
でも残念ながら そこは夫婦が同じ方向を向いている場合にのみにしか解決はありえないのです。
そんなに浮気がばれたからと言ってすぐに反省…という事にはならないという事は これまでも口を酸っぱくして、言って来たことです。
でも、正直言って、人間は反省をしないと進歩も無いわけですから 出来れば反省をしてもらいたいものなのです。
それを期待するあまり 話し合って、謝って貰いたいと急ぎ過ぎると ご主人は謝れば山場を乗り越えられると、考えます。
と、なると浮気相手と別れたかどうかより その出来事を さっさと終わらせるために、とりあえず謝っておこうという事になります。
本当の意味で反省をしてくれるなら 本当は謝罪の事なんてどうでもいい事です。
言葉に真実を求めると 言葉で逃げられる事があります。
その上で一番困るのは 言葉で謝られちゃったら それを嘘だろうとは言えません。
つまり本当に事件が終わったかどうか きちんと確認もしない間に、許さなければならなくなります。
これが話し合いのもたらす結果です。
話し合いをするなとは言いません。
しかし夫の浮気が謝られる事で終わりになるとは考えてはいけません。
反省とか 謝罪は立派な事です。
そして 本気で反省する人の事は応援してあげなくてはいけません。
しかし 浮気が妻にばれた・・・・それを話し合いで何とかしようとした時に その浮気をどう終わらせるかが 問題なのに その前に謝られると、うやむやになってしまいます。
確かに妻を苦しめた自覚があれば 謝ってくれたら 妻にすれば、やっと苦労から解放されるという気持ちになりますが、逆を言うと謝られると もうそれ以上は追及も出来なくなるので その事件を
終わらせなくてはならなくなります。
人間は 自分に対して頭を下げる人に対して その頭を踏んづける事は出来ません。
頭を下げるくらい、反省をしているなら 許してあげたいものですし 頭を垂れている人の頭は
踏んづけられません。
もうこれで 幕引きにしないといけません。
確かに本当に反省したのなら 良いのです。
それを素直に受け入れてあげればいいのです。
でも 不倫なんてものは、そんなに簡単に終わらせられないのです。
そして自然消滅というような運のいい事って それほど多くはないのです。
そういう意味で、話し合うという事は、そそくさと謝られちゃうのです。
本当に事件が終わった後なら いくらでも謝って欲しいですが 謝るという事で
「これで終わりにしたから、もう浮気の事はぶり返さないでくれ」という事です。
そうなると今後、何も言えなくなってしまうのです。
それが話し合いのもたらす結果です。
何度も言います。
話し合いの結果、ご主人が本当に反省の意を持って謝ってくれたなら その話し合いは大成功です。
でも本当に その浮気事件が終わったかどうか、実際は確認も出来ないまま、夫の言葉で「相手とは別れた」という事を言う口は 先日まで浮気はしていないと言っていた 同じ口なにです。
簡単に信用するな、と言うような過激な事を言っているのではありません。
浮気が終わったと言っているのはご主人だけなのです。
だから少なくとも それを確認してから信じても遅くないと言っているのです。
何でも検証と確認が大事です。
何も確認をしないまま、信じる事を鵜呑みと言いますが 逆に何も検証する事もなされないまま
終わらせる事は シャットアウトと言います。
まして 一見平和的に見える謝罪ですが、これをされると、許さなくてならなくなります。
ね、そういう結果をもたらす話し合いって、本当に意味があるでしょうか?
話し合いって、けっこう力が要ります。
お互いが納得のいく着地点を見出す為には、お互いの立ち位置がフェアーであるべきです。
しかし こういう場合の着地点と言うのは 妻に浮気がばれたりして、浮気を止める宣言をした場合、
本当にそんなにすぐさま 別れる事が出来るの?と疑ってみるべきなのですが
先に謝られてしまうと そういう疑いを持つことさえ 許されなくなってしまいます。
ですから 話し合いなんて余程の交渉上手な人がする事だと思って下さい。
夫というミニ猛獣の 猛獣使いになる自信があればまだしも それも備わって無い中で話し合えば
ご主人の思うままに事が進みます。
でも、残念ながら 勢いで話し合ってしまった時は どうするか?
今日はここをお教えします。
では ご主人が浮気を認め 早々に謝って来た時に こう言いましょう。
「ありがとう、あなたの反省も謝罪の気持ちも 嬉しいわ。でも私も傷ついているの。
だからこの謝罪を持って 何も疑うなと言われても、恐らく疑いの気持ちは
まだ消えてないから、これからもしばらく 行動をチェックする事になるけれどいい?」と聞いてみてください。
それで「そんなに俺を信用できないなら もういいや」と怒ってしまう場合は まだまだ疑う余地ありです。
「もう女性とは別れたといっているのに、そんなに信用できないか?」と言われたら正直に「信用できない」と言っていいと思います。
それでも 謝ったからもう疑うな、と言うのはそれは力による制圧です。
要は逆らうな、という事です。
だから 決してフェアーじゃないと分かりましょう。
やはり 大事な事は 「心から信頼できる」という事です。
一見謝っている風に見せて 妻に疑う事も許さないと言うのは それは逆切れと同じ。
謝りながら逆ギレって、それが話し合いの結果だなんて悲し過ぎます。
こんなのに屈したらいけませんよ。
え?今日の私はちょっと 勇ましい?
もしかしたら一杯呑んでるって?
いえいえ素面です。
ただ、日頃相談者が ご主人と話し合い、その結果が何も、いい方向に向かっていないし、おまけに
夫の浮気に悩まされてきたのに 今まで以上に夫を疑う事も出来なくなるなんて いったい誰が制裁を受けているのでしょうか?
それを考えると ちょっと腹が立ってきたので、今日は勇ましく書きました。
みんな~負けたらあかんで。
謝る振りして、みんなを制圧しようという作戦に誤魔化されたらあかんで~。
では今日はここまで。