「浮気後の謝罪と修復」
浮気はいつ反省するのか?「夫の浮気は治らないですか?」と問われます。
この議題は古今東西言われ続けている言葉です。
そして私への相談で一番多いのが 妻からの相談で 夫の浮気を止めさせたいという事が
一番多い相談ですから、もし治るか、治らないかでいうと 治る特効薬があれば 私が大量に購入して
商売をしますよ。そのくらい入手困難というより 特効薬はないということです。
でも長い結婚生活の中で夫が浮気をしたことが無いと言うケースは稀で 程度に差はあれどたいてい
夫は浮気をするものと思っても過言ではありません。
と、いう事は そういう事を経ても夫婦の関係が揺るがなかった、または乗り越える秘訣があったという事になります。
そういう事で 夫が浮気をしなくなる予防策はあるかもしれませんが どうしても発生してしまった時の 辞めさせ方があるのかという事を考えてみたいと思います。
このコラムで何度も書いてきたことですが 夫が浮気をした場合 妻はやめてほしい願うのは当然です。
しかし その止めて欲しいという事が「反省してほしい」という言葉に置き換えられます。
実は夫とやり直したいという気持ちを妻は持っていて 何度か訴えても 叶えられない為「本当に浮気を反省しているの?」と疑問を抱えます。
ここで 悲しいお知らせがあります。
夫は反省しません。
厳密に言うと ほとんどの方が反省しません。
もし本当に反省する人がいると それが先ほど書きました 浮気を止めるタイプなのだと思いますが
それは恐ろしく少数です。
では何故 浮気を反省する人が少ないのでしょうか?
それは 妻のせいです・・・・・と書けば 何と村越真里子は 心無いカウンセラーだと思われるでしょう。
これまで夫の浮気に苦しみ、もがいた妻の気持ちなんて何にも解っていないと思われるでしょう。
でも 私はそんな悩みを持つ妻を慰めるだけでは解決しない事を知っています。
だから耳触りのいい言葉は 言えないのです。
そこで 綺麗ごとではなく本質を理解して下さる妻の方々にだけは 本音でお伝えしたいと思います。
私は男女平等であるべきと望んでいます。
本来なら なるべく男も女も生きている中で 異種ではあっても 差別はしません。
しかし どうしても相談を受けていて、色んな差は感じます。
最近は女性(妻)の不貞もとても多いのですが やはり割合とすれば 夫の浮気が8に対し 妻の浮気は2割ほどで、まだまだ夫の浮気が多いのです。
そこで分析すると明らかに男性の浮気と女性の浮気は「質」が違います。
良く男性の浮気は古来より 狩りの生き物で 子孫を残す為にと本能というDNAに理由づけられます。
でも そんな生物学的な説明をされても 「はいそうですか」とはならないですが、では女性の浮気の原因は何でしょう?
それはズバリ、夫への失望から始まります。
もちろん 夫もまったく妻に失望しないかと言うと 若干はそれもありますが やはり女性のそれは
夫への愛情が失った後の事ですから 下手をすると開き直られて 修復が不可能になります。
妻が浮気をする時には夫に愛情が持てず失望したと言う理由があります。そうです、りっぱな理由があるのです。それに比べ夫が浮気をする時には 理由というより ある意味本能です。
理性を失ってするのが 浮気なのです。
その夫に反省をしてほしいと理性を求める事が ナンセンスなのです。
でも 最初から理性を失っているわけではないのです。
浮気をし始める時には 夫だって 決して褒められたことをしているとは思っていないのです。
最初は妻にばれる事を恐れてビクビクしていますし 罪の意識もあるのです
生物学的には DNAだと分析されても 誰も男性自身が、そういう本能だとあぐらをかいているわけではありません。
だから 色々工作をし 妻にはばれないようにします。
でも その工作が成功し 浮気が進み始めると 次の段階は成功体験が楽しくなり 浮気が成就する事に自信を持ち出します。
自信のある生活って 誰もが幸せなのですよ。
狙った獲物が 自分の物になる・・・・その時に初めて オスという狩猟の本能に酔いしれるのです。
つまり最初は夫はコソコソしているのですが その時に異変を感じて 妻が「心を込めて」抗議してきたら 浮気を成就させる成功体験もありませんし 妻には「騙せない」という一目を置きます。
でも その夫の異変を感じても 友人知人、またはメンタルカウンセリングなどに相談すると
「大騒ぎせず どっしり構えておきなさい」とかの 事なかれ主義の答えを貰います。
もちろん妻にとっても 事を荒立てたくないから余計に 「見て見ぬふり」がしたくなるのです。
よく言われる言葉に 「様子を見なさい」という言葉です。
私にすれば様子って何ですか?と問いたい。
夫にすれば 様子を見られている間に 「あ、浮気をしてもこの妻は何も言わないんだ」という事を知り、解らないようにすれば 浮気は出来るのだという事を学習します。
ぶっちゃけ言いますと 夫にすれば浮気は楽しいのです。ワクワクドキドキするのです。
妻がする浮気と違うのは妻には先に夫への愛情喪失という理由がはっきりあるのに比べて、夫の浮気はそれほど明確な口実はなく、ワクワクドキドキの恋がしたいというのが理由です。
その恋が 上手く行くという成功体験がオスとしての本能を呼び起こしてしまうのです。
だから最初、後ろめたさを持っているのは 必ず夫の方ですが その後ろめたさを通り越してしまうと
快感になってしまうのです。
本当に夫に反省を求めたいなら 理性のある内で 最初の頃なのです。
嘘がまかり通らず 変なごまかしも見透かされてしまう妻には 夫は一目置くし 「適わない感」という尊敬の念を持ちます。
尊敬をする者には 大事にしないといけないという気持ちを持ち 「この人をだまそう」という気持ちは失せます。
よく妻は 「浮気、反省」という言葉で 夫は本当に反省しているか、ネットで答えを探しますが
はっきり言うと 反省何てしていません。
反省は自分で自主的にするものですが 妻に促されて反省をするものではありません。
学生の頃を思い出して下さい。
先生や先輩のお叱りは素直に受け入れられるのは何故でしょう?
それは「尊敬」です。たやすく騙せる相手を尊敬しませんし そんな人から反省を促されても 反省しようとは思いません。
ネットで 反省とキータイプしても それは本人がしてこそ意味がありますが 妻が反省してほしいとキーボードを叩いている事じたいが それはもう夫への懇願です。
やはり 下から上へ見上げる懇願より 夫から一目置かれる尊敬という関係でないと 要求は聞き入れません。
妻が様子を見るという事をしている間に どんどん夫婦の距離は離れます。
そして離れてしまったあと、とうとう夫に夫婦の修復を願い出ても 手遅れになります。
でも、もっと最悪なのが 手遅れでも何とかしてみようと頑張るならまだましですが この段階になっても まだ浮気を止めて欲しいと抗議すら出来ないという妻がいます。
こんな講義をしたら 逆切れされるのでは?とか 余計に夫が妻に対して愛情を持てなくなるのでは?と言われます。
もう 最後の段階まで来て 妻へ愛情を失っては困るというのです。
そして 夫に嫌われない夫婦としての向き合い方を求めて相談に来られるのです。
もうそんな事を言っている場合ではありません。
夫は浮気が成功し、今は楽しくって仕方がないのです。
その段階になって 反省をしてほしいとか 浮気を止めて欲しいと言えば 逆切れするに決まっています。いえ例え逆切れされても 恐れずに立ち向かう勇気が必要な事もあるのです。
夫婦という船が転覆しかかっているのです。早く沈みかかっている船を何とかしないといけない緊急事態なのに 今から 無事な航海の為の海図を売ってくれというのです。
夫婦の問題は ノウハウや地図を手に入れるだけではいけません。
私は一所懸命に溺れそうになっている妻たちを救いたくて 手を差し伸べています。
それなのに 妻の多くは まだ船が転覆しそうな事を認めたくなくって 海図を見る事が
転覆しない方法だと現実逃避しているのです。
男はいつ反省するか、そもそも論に立ち返り、夫と妻の特性を知ることは何よりもの解決策だという事を学習しましょう。