浮気後の反省

村越真里子

村越真里子

テーマ:夫婦関係修復について

不倫後の夫婦修復今日は浮気後の反省について考えて行きます。
実はこのテーマは当方に寄せられる相談でTOP3に入る質問です。検索のキーワードでも「浮気後の夫と反省」というように特に多いワードです。それだけ多くの方が心悩ませているという事ですから、ここを解りやすく説明をしていきます。

このテーマは特に相談者が主婦の割合が高く、夫への事を相談されますので今日は妻目線への回答とさせて頂きます。
妻側の質問は「浮気後の夫が本当に反省しているのか?」という事が多いのですが この真意は
反省しているように見えないという意味もありますが 反省しているなら 妻にもっと優しくしてよという希望が込められています。

しかし、ここで大事なことは 本当に反省しているとしても、すぐに妻に優しく出来るか、という事が疑問として頭に浮かびます。

つまり、反省しているなら妻に優しく出来るはず、と言うのは妻側からの定義付けであり、夫側は優しく出来ると約束をしたわけではないのです。

しかし浮気が終わり、家庭を大切に考えて行くと言うような事は夫がいう事はあります。
でも、だからと言って妻に優しくするはずと言うのは妻側からの反省イコール妻を思いやるという事が
「妻に優しくする」というセットで考えられていますが 夫側からすると優しく出来るかどうか、それを明言はしていないはずです。
もちろん、気持ちはそういう気持ちでしょう。
でも妻が望む分量と同じくらいの分量に応えられるかというと、それはちょっと違うかもしれません。
では 妻が思う「分量」って何?という事ですが これは正直言うと「量」というボリュームの話ではなく、生活が一変するという、目に見えての反省を妻は求めてしまいます。
しかし この妻の求める一変という事に応えられるほど 夫は一変することは出来ない生き物です。

ここが夫と妻の意識の違いです。
妻は本当に浮気を反省しているなら 妻を大事に出来るはずで それを形に表現してもいいはず、という妻なりの定義があるのです。
つまり反省は形に表れるはず、という決めつけがありますが それは妻の考えです。
もっと言えば妻は「私だったら本当に反省していたら、それを形に表す」と考えていますが
そこが 色んな誤解を生む原因になります。

これは妻に限らず夫も同じですが 「自分なら~こう考える」と思うまではいいのです。
しかし 自分はそうであっても「相手もそうするはず」と考えるのはやや強引だと思うのです。
夫婦は一心同体と言いますが 本当は二心異体です。

自分はそう考えても、相手と自分は違うのです。
もちろん価値観も同じで在る事は理想的ではありますが ここで頭に叩き込んでほしいのは
自分ならこうする、は 相手はどうするのだろうか?という発想が大切で、私と夫とは同じ考えで在るはず、という事から「何故、こんな風に出来ないの?」「反省が形に出ないという事は本当は反省してないんだわ」という負のスパイラルの考え方に繋がります。
そうなると、夫は面白くなくなりますし、そもそもそんなにヤイヤイ言われても・…と言うくらい
妻が望む反省で一変した生活というのに付いていけてないのだと思います。

夫も反省していない訳ではないのですが、妻が望むスピードほど、変わり身は激しくないのです。

夫が反省していない風に見えるという事は もしかしたら夫はまだ浮気相手を忘れられないんじゃないか?という質問もよく受けます。

妻には気の毒に思いますが、私は「そうです、そんなに早く浮気の事を忘れられるはずがない」と言います。
だからそれを妻に悟られるのも嫌だから、妻にも距離を置くというか、そっけないのです。

しかしここでも妻の本音がぴょこっと顔を出します。
「夫の浮気に苦しめられた私は、今度は夫に優しくされるべき」という思いがありますから、夫のそっけなさに、反省していないとまでエスカレートして考えてしまいます。

私は浮気をした夫の味方をしているのではありませんが、そんなにすぐに人は変われません。
少なくとも妻が望むようなスピード感では変われないのです。
反省していたら 妻に優しく出来るはずと言うのも妻の考え方であり、夫にすれば そんな変わり身の激しいほど、器用ではありません。

もう少し詳しく分析します。
ここで浮気だ不倫だと考えると分かりにくくなるのですが、「恋」だったと考えると如何でしょう?
これは妻も若い頃、経験はあると思いますが 恋をして、何らかの事情で失恋をしたとします。

そんなに、あくる日から明るく出来るかという事もあります。
失恋の仕方によっては その傷はしばらく癒えません。
傷を舐めながら自己治癒する鳥のように、しばらくは自分の傷の痛みを引きずっています。
まして不倫や浮気はちょっと感傷的な物も加わり、傷が癒えるのは時間が掛ります。
そんな時に 人に優しくするという余裕はないのです。
つまり、自分の傷を治す事で いっぱいいっぱいという事です。

こういう時期に妻が夫に求めるのは 「本当に悪いと思っているなら 私に罪滅ぼしをして」という本音です。
妻も夫が浮気をしている時、苦しんだ事はよく分かります。
だから 今度は自分が癒される番だ、と考える気持ちはよく分かります。

でも 夫はまだまだ自分の傷を癒すのに一杯一杯で、妻に優しくなんて出来ないと言うのが
普通の男性です。
だから、もう少しの間だけ、待ってあげて欲しいのです。
夫も苦しんでいます。
「フン、自分で蒔いた種でしょ?苦しいのは自業自得だわ」なんて冷たい事を思わずに、もう少しだけ
待ってあげて下さい。
・・・・・・と、言う風に言うと、「いつくらいまで待てばいいですか?」と聞かれます。

ま、これはケースバイケースですが 少なくとも2,3か月は掛るでしょう。
長い人なら 半年くらいは掛るかもしれませんが 必ず、傷のかさぶたがはがれるように
少しずつ、以前の優しいご主人に戻りますから、焦らずに、焦らせずに、待ってあげて下さい。

でも、いつまで経っても、妻を冷たい目で見ているようであれば これは逆に浮気が本当に終わっているかどうかの検証も必要になってくるかもしれません。

では、今日はここまで。

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村越真里子
専門家

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Re婚かうんせらぴー

最優先は夫婦の危機回避。浮気問題解決と夫婦の関係修復は分けて考えまずは離婚を回避し、その上で夫婦の修復を図ります。行動心理学を基に、今後同じ問題が起きないように予防も含め対策を練るのが使命です。

村越真里子プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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