コラムで、答えを書けない事情
【共感】
まだまだ暑い日が続きますが、時刻は確実に秋に近付いています。
ちょっと前なら夜の7時半でも、うっすら明るかったのに、今はもう真っ暗です。
若い頃、彼と夕焼けを眺めただけでセンチな気持ちを共有になれたのに・・・・
ちょっと夕空のウンチクを語る彼を素敵だと思えたのに、結婚して長く経つと夫婦で夕空を一緒に眺める事もしなくなります。
もしかしたら結婚したら交際中より、夕日を眺める機会は多くあるはずなのに・・・・
色んな角度から彼を眺め、くだらない話にも笑えたりしたのに、年をとるとくだらない話には、本当にくだらないと思ってしまう自分がいます。
パートナーが変ってしまったと嘆く前に、主婦になって自分もいろんな感受性を失っていた事に気付きませんでした。
一生懸命、家事をする事を義務のように思い、それを果たしている自分を「こんなに一生懸命しているのに」と、ギスギスし、そのあげく「それに引き換え亭主は毎晩呑んで帰ってきて、気楽なもんだわ」と愚痴っていました。
それだけならいいのですが、女性特有の悲観的な物の考え方をし、「こんなに頑張っている私の気持ちも知らないで」から「家族の事をあの人は何も考えていないんだわ」となって、挙句は「私を妻として大切にしてくれていない」と言う、負のスパイラルに陥っていました。
元夫はただ単にお酒を呑んで帰ってきているだけでも、悪い方にばかり考えてしまうマイナス思考でした。
それは恐らく今、考えると、夫に認められたいという希望だったと思うのです。
私という人間の存在価値を誰も認めてくれないような、失望感にさいなまれていました。
今、考えると、そんなに尖がって家事をするくらいなら、いっそ家事もほったらかして、一息ついて
夕空を眺めることだって出来たはずなのに、何かそんな気持ちの余裕もなかったな~と思うのです。
子育ても大変。
家事も大変。
でも少々手抜きをしたって死にはしません。
家事に振り回され、負のスパイラルに陥るくらいなら、家が散らかっているくらいなんだ、と今なら思えます。
今、夫婦仲がギクシャクしている方。
一度、若い頃の自分の気持ちを思い出して、そしていいところも一杯あった夫のピュアな部分もついでに思い出してあげて下さい。
もしかしたら、貴方が思っているほど悪い人間じゃないはず。
できればちょっとだけ時間を作り、夫婦で若い頃のように夕焼けを見てみませんか?
何をしろというのではない。
2人で空を眺めるだけでいいのです。
ちょっとお互いを見直そうという気持ちが湧いてきます。
それにはこれからの季節の夕焼けが一番。
そろそろそんな秋空に近付いてきてますよ。