介護福祉士実務者研修6ヶ月以内で短縮修了可能になりました
実務者研修を修了しなければならない、これについてはもう周知の事実となりました。介護福祉士国家試験を受験するためには、必ず(専門学校や福祉系高等学校は除きますが・・・)実務者研修を修了しなければいけない、ということです。
とはいえ、実務者研修って、その国家試験を受験するためだけに受講するのか、それを明らかにするため、2016年6月に調査しました。(この研究論文については2017年3月に刊行予定です)結論から言うと、介護福祉士国家試験の受験対象である、実務経験3年以上の受講生のうち、約97%が「介護福祉士国家試験を受験するために実務者研修を受講する」という回答をしました。残念な結果である反面、ある程度予測できた事実ではあります。でも、悲観することはありません。ここでは第一義的(一番の目的)を問うただけです。自由記述の中には「スキルアップのため」「多く資格を取得したいから」という、非常に前向きな意見も頂戴しています。介護職員については人材不足だの、質が悪いだの、非常にネガティブな意見が羅列する中で、このような意見が現職介護従事者から出てくるのは、私自身嬉しく思いました。介護の現場で働かれている方はとても頑張っていらっしゃいます。その方々を認めていく施策などを積極的に考えていかなければなりませんし、働きやすい環境を整えることも重要です。
介護の現場はとても過酷であることは事実でしょう。しかし、どの仕事でも楽なことではありません。一見華やかに見えるテレビ業界であっても、いろいろあるようですし、街中を楽しそうに歩いている女性たちも、多くの悩みを抱えているのだろうと思います。「介護の現場はキツイし、安いし」という先入観(これを『ステレオタイプ』とでも呼ぶのでしょうか)があり、それだけがツラいイメージが先行しているとも考えられます。
離職率も高いといえますが、ある研究ではこのようなことも言われます。「長期間介護教育を受けてきた者は、離職率が低い」というのです。「長期間の介護教育」とは、介護福祉士養成学校(2~3年)や短期大学(2年)、福祉系高等学校(3年)などが挙げられています。現に、先日訪問したある県の福祉系高等学校は、介護福祉士合格率100%で、就職率は50%(残りはほとんど進学)、そして離職率はやはり少ないという話を伺いました。やはりきちんと教育を積むと、そのような先入観を払拭することができ、そこから介護の現場に根付いていくんだろうなと感じます。そうすると、個人的には介護福祉士実務者研修(6か月)も決して短期ではないなと思います。しっかりと6か月間学びを深め、そして介護の現場に戻る、もしくは新しく介護の現場で働く、そのようなことで人材不足という者が解消するかもしれませんね。介護福祉士実務者研修は、とても大きな役割を担っているのです。
さて、いろいろな所に話が舞いましたが、結局介護福祉士実務者研修の受講は意義として、介護福祉士国家試験を受験するためではない、ということが、少しでもわかって頂ければ嬉しいなと思います。私たちベストウェイケアアカデミーでは、「資格を取得するのがゴールではなく、資格を取得してからがスタートである」という理念の下、さまざまな講座を行っています。介護職員初任者研修や介護福祉士実務者研修を修了され、悩んだときも、いつでも戻ってきていただき、そして相談に乗り、ケアマネ資格を取得した受講生も多くいます。もちろん、受講生以外の方でも就職の紹介をさせていただいたり、介護の話と関係ない相談を受けたりと、いろいろな活動を行っています。教育の専門家もいますので、是非一度お声かけをしていただければと思います。
介護福祉士実務者研修を大阪で