また行きたくなる飲食店にするには?こんなお店には行きたくない?!こんなお店だと行ってみたい!逆転の発想で考えてみると良い。
飲食店を経営していて思うことがあります。
お店の色(カラー)を持つことがすごく大事だと言うこと。
ここで言うカラーとは、お店の外装やロゴといった文字通りの『色』の部分と、
お店の方向性、考え方、佇まい、またはそのお店が醸し出す雰囲気や独自性と言った『色』を指しています。
まず、文字通りの『色』の部分ですね。色が人に与える影響力は大きいです。
サッカーワールドカップやWBCの日本代表は『侍ブルー』と言われ『青』のイメージがすっかり定着していますね。
日本代表がいきなりスペイン代表の様な赤いユニフォームで現れたらものすごく違和感がありますし、人々の頭の中には完全に『青』で固定されていると思います。
世界的な企業のロゴを見ていると『色』がはっきりしています。
家具で有名なIKEA(イケア)は黄色と青。
スターバックスは緑。
コカコーラは赤
マクドナルドは黄色と赤。
日本の企業でも
ユニクロは赤、白
ローソンは青
JALは赤と白
Canon、Yahoo Japan, RICOHは赤文字
などなど、
すごく見慣れたロゴなのですぐにカラーが頭に浮かんでくると思います。
これらを『コーポレートカラー』と言うのですが、ブランドイメージを普及させていく、いわゆるブランディングをしていく上で非常に大事な要素です。
上記の様な大企業は莫大な広告費と年月をかけて自社のコーポレートカラーを普及させていきブランディングをしていくのですが、同じ様な事を小規模な中小企業、個人事業主経営の飲食店でもやっていけば良いと思います。
ただ、同じようなとは言っても、もちろん同じやり方ではありません。
大企業の様な大規模な広告をかける予算も当然ありませんし、その必要もありません。
まずはお店の『カラー』を決める所からで良いと思います。
例えば、
ハンバーガショップなら赤や黄色っぽい感じ。
イタリアンならイタリアの国旗の色の緑、白、赤のイメージで。
和食の飲食店なら自然の色に近い、落ち着いた茶色や木の色で統一するなど。
その色があなたのお店の『イメージ』になりますのですごく重要ですね。
ちなみに飲食店は『赤』や『黄色』、『オレンジ』などの暖色系の色の看板やロゴが多い傾向にあります。
黄色や赤は、目立つので注意を引いたり、気分が上がりやすかったり、食欲をそそる効果があると言われているので飲食店の看板でよく使われています。
ラーメン屋さんや焼肉屋さんの看板も赤色がとても多いです。
居酒屋の事を『赤提灯』と言ったりしますが、昔は看板代わりに店先に赤提灯を下げている居酒屋が多かったようで、それから居酒屋の事を『赤提灯』と呼ぶようになったんだとか。
目立って人の目につきやすいから赤色がよく使われていたんだと思います。
人間は五感の中でも視覚から入ってくる情報が多いので『色』であなたのお店を認識してもらう事はすごく重要です。
私の飲食店は『黄色』をお店のカラーとしているのですが、お店の名前を知らない地元の方でも『あ、あの黄色いお店ね』みたいな感じで認識して頂いているパターンも結構多い感じがします。
黄色にしたのは特に意味はないのですが、やはり、『覚えてもらえやすい』『なんだかワクワクしそう』な色と言うことでそれにしました。
これから飲食店を開業する方、まだお店の『色』が固まっていなかったらぜひ決めていきましょう!
そしてそのカラーの統一感を出す。
人間はチグハグなものには嫌悪感や違和感を覚えます。
お店の『カラー』はある程度統一した方がいいかなと思います。
いかに『あのお店はあの色だよね』と認識して頂けるかが肝です。
イメージがすごく大事です!
お店の方向性、考え方、またはそのお店が醸し出す雰囲気や独自性を指す『色』
次に大事なのは文字通りの色ではなく、違う意味での『色』ですね。
お店の方向性、企業風土、考え方、立ち振る舞い方など、見た目の外面的な部分ではなく、信条やモットー、スローガンなどに近い意味合いです。
『どんなお店に育てていきたいか。』
『どんな風に社会に貢献していきたいか』
『こういうテーマやコンセプトでお店をやっていこうか』
みたいな感じです。
そういう事をしっかりと決め、芯としてあると自然にその雰囲気が滲み出てきて、それがあなたのお店の『色』となり魅力になります。
それってすごく人に伝わりますし、逆にそう言う『色』がないと深みが出ない気がします。
どうせやるならしっかり『色』を出して社会に貢献していきたいですね。