第十三話「安心が、対話を生む。」

川口真澄

川口真澄

テーマ:現代社会



パンデミック以降、私たちの社会に静かな変化が起きた。

感染リスク、ワクチン論議、経済への影響——人々は同じ時代を生きながら、見えている景色が違いすぎて、対話の前に立ち止まるようになった。

争わないという選択が、むしろ互いの防衛のための緊張を生んでいる。

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ポリヴェーガル理論が示すように、人間の神経系には三つの状態がある。

安全を感じているとき——腹側迷走神経が活性化し、人は繋がろうとする。危険を感じているとき——交感神経が優位になり、戦うか逃げるかの状態になる。そして脅威が続くとき——背側迷走神経が優位になり、凍りつく。

「あえて争わない」という状態は、表面上は穏やかに見えながら、内側では深く緊張している。凍りついた対話だ。

得体の知れない他人が、理解できないという恐怖。正義や正解という名の元に下されるジャッジにより、お互いを知ることなく争いは続いてしまう。

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では安心はどこから生まれるのか。

まず、社会の最小単位である自身の肚と繋がること。肚の声を概念でかき消さず、自身の認知的不協和に気づくこと。まず自身の安心を取り戻すこと。

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安心したもの同士は、呼吸や心拍のリズムが自然と近づいていく。

優劣を付け合うのではなく、安心の中で個人間の対話が生まれていく。その対話が、少しずつ社会を動かしていく。

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革命ではなく、共鳴だ。

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次回は、その安心の中で「認知と行動を一致させる」ことについて考えていきます。

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川口真澄
専門家

川口真澄(パーソナルトレーナー)

nice life studio

呼吸を意識し体を緩めることで、美しくしなやかに動く体へと導きます。パフォーマンスの質を上げたい、ボディーラインが気になるなど、多様なニーズに対応。グループレッスンやオンラインレッスンも行っています。

川口真澄プロは琉球放送が厳正なる審査をした登録専門家です

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