コラム
大きな断続的なイビキは、睡眠時の脳の覚醒を起こし、慢性的な睡眠不足を起こします!
2022年5月10日
皆さん、こんにちは!いかがお過ごしですか?
津谷歯科医院 院長の津谷 良です。
睡眠時無呼吸症候群の症状の一つに「大きくて断続的なイビキをかく」があります。
この大きくて断続的なイビキが問題なのです。
そしてかなり大きなイビキをかきます。
無呼吸の呼吸パターンは
睡眠→気道の閉塞→無呼吸→血中の酸素分圧の低下、二酸化炭素分圧の上昇
→覚醒→気道の解放と過剰換気→睡眠 となります。
そしてこの睡眠サイクルを一晩中繰り返します。
問題は気道が狭まっていると必要な量の換気が行われないために、血液中の酸素量が低下して、
二酸化炭素の量が増えてきます。すると血管壁のあるセンサーが感知して呼吸中枢に作用します。
それで脳が一過性の覚醒現象を起こし、呼吸中枢は呼吸筋に呼吸運動の再開を促し、
空気を送る力を強め、気道の閉塞部の抵抗をはねのけた時、初めて大きな呼吸をします。
問題なのは一晩に何度も無呼吸が起こる度に脳が覚醒を繰り返していることです。
その覚醒のため眠りがその都度分断されて、睡眠が浅くなり、習慣的に繰り返すと、
慢性的な睡眠不足が生じ、日中の睡眠と繋がって事故を起こしたり、
酸素不足のため。心疾患、高血圧、脳卒中、糖尿病などを引き起こします。
この状態を改善するためにも、早期の検査、診療の開始が大切です。
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