顎のだるさや歯の知覚過敏の原因は歯の食いしばりにアリ?
皆さん、こんにちは!いかがお過ごしですか?
津谷歯科医院 院長の津谷 良です。
先週の歯ぎしり、食いしばりの話の続きです。
我々歯科医は当然毎日患者さんの歯を診ているわけですが、
歯の咬耗の多い方も随分いらっしゃいます。
単に食事をするだけでは、普通は歯は大きくすり減るものではありません。
それは歯の表面はエナメル質という硬い組織に覆われて歯を守っているのです。
しかし残念なことに長期にわたる歯ぎしりや歯の食いしばりにはこたえきれないようです。
では歯ぎしりや食いしばりはどのような問題を引き起こすのでしょうか?
歯がしっかりと歯槽骨に植わっていると、前回の患者さんのように歯の痛みとして出てきます。
そのうち歯のエナメル質が欠けて、歯が摩耗して知覚過敏、むし歯のリスクが多くなります。
しかし長期に歯ぎしり、食いしばりが続くと、歯の動揺を引き起こし、
歯を支えている骨が吸収して歯周病を引き起こし、やがて抜歯または歯が抜けてしまうでしょう。
また噛み合わせが少しずつ低くなることで、顎関節によけいな力がかかりやすくなり、
顎関節症を引き起こすこともあります。
これらの流れの症状はエンドレスに歯に負担を強いてくるため、
基本的には就寝時だけでなく、日中の噛みしめや食いしばりもかなり影響があると言われています。
このような方はご自分で強く上下の歯を噛みしめていることも意識されていない方が多いのです。
強く噛みしめている自分を意識したらすぐ噛みしめをやめて下さい。
そこが分かりだすと、歯も痛みなく楽になってきます。
お困りの方はご相談下さい。