認知症の方の入れ歯作りについて 1
皆さん、こんにちは!いかがお過ごしですか?
津谷歯科医院 院長の津谷 良です。
皆さんは毎日の歯磨きをサボる方はいないと思いますが、
もし手が不自由になると、食事やトイレ、風呂などの日常生活に
支障が生じてきます。
特に訪問歯科の場合、脳梗塞でいわゆる植物人間となり、
胃ろうにて栄養を取られている方の場合は口の環境はよくありません。
何も口から食べないのだから歯磨きは関係ないと思われるでしょうが、
口腔内のむし歯菌や歯周病菌はしっかりと口腔内で生活しているため
口の中の汚れはむしろひどくなります。
まずは口を使わなくなることで、唾液の分泌量がおち、口腔乾燥がおきます。
口腔乾燥がすすむと、口唇口腔粘膜が剥がれ、傷つき出血しやすくなります。
このような痂皮や剥離した粘膜が餅状になり、細菌感染の温床になります。
唾液の分泌が減ることで、気道の乾燥が進み痰が出て、喉に絡みやすくなります。
口から食べ物を食べなくとも、口腔内に細菌が繁殖し、
それを誤嚥することで肺炎を起こしていきます。
特に口腔内に残留した乾燥した痰の塊の除去や汚れの除去を毎日行って清潔にすると、
誤嚥性肺炎の予防となるのです。
口腔ケアのご相談は当医院までお願いします。