認知症の方の入れ歯作りについて 1
皆さん、こんにちは!いかがお過ごしですか?
津谷歯科医院 院長の津谷 良です。
患者さんから口腔ケアの質問をいただきました。
Q)寝たきりの父の介護をしていますが、口臭がひどくとても困っています。
歯ブラシをしようとしても、口の中が痛がり血が出てきます。
口の中が暗くて見えにくく、入れ歯も外しにくいため困っています。
いい方法があれば教えて下さい。
A) 口の中は結構色んなところに隙間や凸凹があり、 自分の歯を磨くのも結構難しいものです。
特に高齢者になると、入れ歯の使用が多いため歯や歯ぐきの清掃と入れ歯の清掃が必須となります。
まずは口の中は暗いので、ライト(小さくて軽いもの)で照らしながら、
歯ブラシの先で汚れを絡み取り、コップの中の水で毛先を洗いながら少しずつ清掃していきます。
入れ歯がある場合は部分入れ歯の場合は金属製の歯にかけているバネ(クラスプ)の位置を確かめて、
持ち上げるように外します。
入れ歯の下の歯ぐきにも汚れが付きやすいため、うがいができる場合はうがいをします。
うがいが難しい時は、ティッシュペーパーで汚水も絡めながら吸水していきましょう。
歯間ブラシやタフトブラシなど口の中の形状に合った清掃方法を勧めます。
出血もあるようなので、一度歯科医院に訪問歯科の依頼をするとよいでしょう。
依頼先が分からない場合は、例えば岡山ですと岡山県歯科医師会に連絡されて、
訪問歯科をされている歯科医院を紹介してもらいましょう。
地域の歯科医師会が訪問歯科を推進されているところが多いようです。