残った歯を守るために、部分入れ歯は大切！

2020年12月8日

テーマ：部分入れ歯

コラムカテゴリ：医療・病院

皆さん、こんにちは！いかがお過ごしですか？
津谷歯科医院　院長の津谷　良です。

昔「入れ歯なんて絶対いやです」と捨て台詞を言って帰った患者さんがいました。
でもその方は「今はこの入れ歯が無ければ食べられません」と話されてます。
その方は何が一体変わったのでしょうか？

長い間診療していると、様々な患者さんとお付き合いするのですが、
この方はきっと入れ歯を入れない自分が若いと錯覚されていたのでしょう。
また入れ歯で苦労されていた身近な方をご存じだったのでしょうか？

いつかご自分の口の中の現実を受け入れてくれると思い、
入れ歯を入れてくれるその時期が来るのを待っていました。

この方の場合はもともと奥歯が少ないため、咀嚼障害を起こしていました。
やがて前歯が抜けてしまい、ついにお手上げということで来院となりました。

もっと早く入れ歯に移行しておれば、多くの歯の喪失を防げたと思います。
もちろんそのことはお伝えしたのですが、心の中まで入っていなかったのでしょうか。
歯科医としては寂しいかぎりですが、
その時点では入れ歯を作ったとしても使ってもらえたかどうか分かりません。

皆さんのお知り合いで、入れ歯を入れずに放置されている方がいらっしゃいましたら、
入れ歯は残った歯を守るためにも是非必要なことをお知らせください。